ツンデレな眼鏡男子とふわふわ天然女子の秘密の恋物語。「タマ」こと里中珠実(さとなかたまみ)は、6歳の頃から幼なじみの「チカ」こと月森政親(つきもりまさちか)に片思い中だ。誕生日を前に告白したタマだったが、チカくんが所属する剣道部が恋愛禁止だという理由で断られてしまう。だが部活を退部にならないよう友人にも親にも秘密にするという条件付きで、ふたりは付き合うことになる。
6歳でチカくんの家の近所に引っ越してきた時から、タマはチカくんの自宅であるケーキ屋のケーキを食べさせてもらっていた。餌付け効果のようにチカくんを好きになったタマは、10歳の時にチカくんに告白しているのだが、そういうのは大人になってからだと断られていた。大人というのは高校生くらいだというチカくんの言葉に、16歳の誕生日を目前にしたタマは再び告白を決意。チカくんの所属する剣道部は恋愛禁止のため一度は断られてしまうが、誰にも秘密ならという条件付きで付き合い始める。しかしタマはフラれたと信じる友人によって合コンが設定されてしまった。そこでタマを気に入ったという他校の男子、沢渡翼(さわたりつばさ)が現れ、ふたりの関係に波乱を巻き起こすことになる。
真面目少女とオレさま男子のラブストーリー。一戸六花(いちのへりつか)には、仁木依弦(にきいづる)という幼なじみがいる。依弦はなぜかいつも偉そうで、自転車にふたり乗りをする場合でも当然のように後ろに座り、女子の六花に漕がせて当然という顔をしている。文化祭の劇で以前からやりたかった脚本を担当することになる六花だったが、姫役が突然休みとなり、代役として舞台に立つことになる。
いつも真面目な六花は、イケメンでオレさまな幼なじみ依弦にいつも振り回されている。他の人の前では猫をかぶっていい人のふりをしている依弦は、六花に対してだけいつもオレさまな顔を見せる。自転車にふたり乗りしても漕ぐのはいつも六花だし、依弦は当然の顔をして後ろに座っているだけなのだ。そういったふたりの距離感は昔から変わらないままだったが、文化祭である事件が起きる。脚本を担当していた六花が、姫役の女の子の体調不良のため、代役として突如舞台に立つことになってしまったのだ。舞台の上で、王子役の依弦の姿にときめく六花。ラストの見せ場のキスシーンはキスしているように見える角度で止めるはずだった。しかし舞台の上で、六花は依弦にファーストキスを奪われてしまう。
わんこ系幼なじみ男子に恋をする真っ直ぐ女子の恋物語。小松理紗(こまつりさ)は、幼なじみの佐野千紘(さのちひろ)に片想い中で自分の気持ちを伝えられないでいた。しかしある日突然、理紗は千紘から彼女ができたと告げられる。理紗には自分の口で一番に伝えたかったのだという千紘の言葉にショックを受け、落ち込んでしまう。そんな理紗を慰めたのは、婚約者はいるが恋をしたことがないという教師の夏生(なつお)先生だった。
ヒロインの理紗は、お隣に住む幼なじみの佐野千紘(さのちひろ)に長年片想いをしていた。毎朝寝坊する千紘を起こし、お弁当を作るなど、かいがいしく世話を焼く姿は、友人たちから夫婦と揶揄されるほどだった。あたりまえのように側にはいるものの、いまだ自分の気持ちを伝えられないでいた理沙は、突然千紘から彼女ができたのだと告げられる。ショックを受け落ち込む理沙だったが、そんな時にカタブツで融通がきかないことで有名な教師の夏生になぐさめられる。婚約者はいるものの恋というものをしたことが無いという夏生に、本当の恋を見せてやると意気込む理沙。何としても千紘を振り向かせるのだと張り切る理沙は、夏生に見ていて欲しいと告げる。
距離感がもどかしい胸キュンラブストーリー。友利(ともり)つばさが幼なじみの伊佐川翔(いさがわしょう)と出会ったのは幼稚園の時。翔のことを好きなつばさは、翔もきっと同じ気持ちでいるのだろうと思っていたが、恋愛についてなにも聞けないまま時間だけが過ぎていく。しかしある時、つばさは翔が同じ中学校出身の先輩に恋をしているのだと知ってしまう。
つばさは幼なじみの翔と幼稚園のときから一緒にいる。高校1年生になった現在も、ふたりは同じ高校に通い、これまで通り一緒に過ごしていた。翔は小さい時からモテていて今までに何度も告白されているが、いまだに彼女を作らない。そのため言葉にはしなくても、翔は自分と同じ気持ちでいるからではないかとつばさはひとり盛り上がるつばさ。つばさは確かに翔に恋をしていたが、翔の気持ちを確認することができず、一緒にゲームをしたり自転車でふたり乗りをしたりといつも通りの関係のまま日々を過ごしていた。そんな時につばさが偶然出会ったのは、中学の先輩で今は美術部の部長をしている結奈(ゆな)センパイ。つばさはそこで初めて、翔が結奈センパイに恋をしていることを知る。
隣にいるのが当たり前だった男女の、腐れ縁ラブコメディ。元気いっぱいの少女綾野翼(あやのつばさ)と幼なじみで食べ物に目が無い食いしん坊の一ノ瀬勇(いちのせゆう)が出会ったのは、その街に引っ越してきた初日のことだった。その日から高校生になった現在までずっと一緒にいるのが当たり前になっていたふたりだが、翼と勇の家がそれぞれ引っ越すことになり、今まで当たり前だった生活が終わる日が近づいていた。
翼と勇のふたりが初めて出会ったのは小学生のころ、この街に引っ越してきたその日だった。家も隣どうし、学校も同じ。高校生になった現在も、周りから見ればつきあっているのではというくらいべったりだった。お互い多忙な親を持っていた為子どもたちだけで過ごす時間が多く、食事もお互いの家で済ますのが当たり前になっている。しかしそんな毎日は、翼が引っ越すことになり終わろうとしていた。しかも勇の家も同じ日に引っ越すことになり、離れ離れになってしまうことへの寂しさをつのらせる翼。それでもふたりは今までのように隣にいられないとしてもまた会えるからと、お互いの引っ越し先を聞かずに別れることに。しかし引っ越し先についてみれば、実はお互いの親同士が申し合わせていたため家もお隣、通う学校どころかクラスまで同じなことが明らかに。どこまでも一緒のふたりが繰り広げる、腐れ縁ラブコメディだ。