10年間ずっと片思いしていた同級生に告白した主人公が、相手の部活が恋愛禁止のため、誰にも内緒の付き合いを始める内緒恋愛系青春学園コメディ漫画。高校生の里中珠美は幼なじみの月森政親(まさちか)が好きで、「今から告白してきます」と友人たちの前で宣言して教室を出たが、20分後、戻ってきて「だめだった」と報告する。しかし、実はそれは嘘。本当は政親から「yes」の返事を受けていたのだ。当然大喜びする珠美だったが、政親から「付き合っていることが知られたら部活を退部になるから、誰にも言うな」と釘を刺されてしまった。
政親の家はケーキ屋で、6歳の頃に彼の家の近くに引っ越してきた珠美は毎日のように政親の家に立ち寄り、余ったケーキをご馳走してもらっていた。そんな珠美の告白を「餌付けした責任は取る」と受け入れた政親だが、政親が所属する剣道部では男女交際はご法度。珠美は政親から「親にも友達にも絶対に喋るな、バレたら即刻別れる」と断言される。それでも珠美は「彼女にしてくれただけで充分」と満足する。珠美は自分の16歳のバースデイケーキを政親の店に注文し、一緒に食べてくれないかと頼むが、政親から「部活があるから駄目だ」と断られる。涙をこらえて無理にほほ笑む珠美。しかし誕生日当日、政親は密かに自分でデコレーションしたケーキを用意していた。女の子のイメージ「カスタード」とツンデレ男子の「スパイス」が効いたほんわか極上恋愛スイーツ作品。
長きにわたって対立関係にある同じ学園内の二つの寮のリーダー同士が恋愛関係となり、周囲に知られぬよう愛を育んでいく学園内秘密恋愛系純愛ラブコメディ漫画。名門寄宿学校ダリア学園の敷地内には東和国(とうわこく)とウェスト公国という対立する国同士の生徒たちが集まっているため、それぞれ黒犬の寮(ブラックドギーハウス/東和国)と白猫の寮(ホワイトキャッツハウス/ウェスト公国)という二つの寮に分かれている。東和とウェストの生徒たちはお互いを「ウェストのクソ貴族」「東和の野蛮人」と罵り合い、敵対していた。2018年テレビアニメ化。
黒犬の寮のリーダーである高等部1年の犬塚露壬雄(ロミオ)と、同じく1年で白猫の寮のリーダーであるジュリエット・ペルシアは、初等部からずっといがみ合い「ペルシアは俺が倒す」と、互いに顔を合わせるたびに戦いを挑み挑まれる宿敵同士。しかしながら、露壬雄は本心ではジュリエットにずっと恋心を抱いており、彼女を他から守るために決闘を挑んでいたのだった。そんな露壬雄の心など露知らぬジュリエットは、彼が自分が女だという理由で本気を出してないことに不満を抱いていた。そんなある日、稽古帰りに騙し討ちに合ったジュリエットを助けた露壬雄はそれまでの思いの丈を彼女にぶつける。二人はそれまでの敵対関係を装い続けながら密かに付き合い始めるが、本家シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」以上の難題と騒動が二人を待ち構えていた。
会社ではお互い全く気が合わないと思われている同期の二人が実は皆に内緒で付き合っているという、秘密の社内恋愛の日々を描いたオフレコ恋愛系社内ラブコメディ漫画。菓子メーカー経理部に勤務している立石真直(たていしますぐ)と同期で企画部所属の三ツ谷結衣(みつやゆい)は同期の中でも「犬猿の仲」として知られている。ところが、お互いに好意を抱いていた二人は紆余曲折を経て付き合うことに。真直と結衣は周囲から好奇の目で見られることを懸念し、秘密裏に付き合うことを決意する。
「社内恋愛ってどう思う?」係長からの問いかけに、心の動揺を隠して「どうって、別にどうもないスけど」と興味のないふりを装う真直。係長が「社内恋愛なんて一種のプレイなのよ」と語っていたところ、結衣が領収書を手に「どうして、これ受理されないの」と鬼の形相でやってきた。字の読み難さが理由と聞いた結衣は「お役所仕事男」と真直を罵倒する。その後「今日は酷いこと言ってゴメンね。全部ウソだから」と、自宅にやってきた真直にひたすら謝る結衣。普通に接してもらいたい真直だが、結衣に「かなりマイナスに振らないと気持ちが溢れて態度に出てしまう」と言われ、彼女への気持ちが益々強まるのだった。勝気な女子が自分にだけ見せる可愛さ。彼女のためならどんなことにも耐えるM系男子にオススメの逸品。
同じ女子高に通う二人の主人公たちが表向きはただの親友のふりをしながらも、実は「恋人同士」というキュートで危うい関係を描いたJK純愛系青春ラブコメディ漫画。身長149cmと小柄な女子高生の千鳥には、身長172cmと長身のなのはという親友がいる。しかし、二人の本当の関係は「私の親友は、私の恋人」。このことは二人だけのヒミツで、同級生たちは誰も知らない。いつも早めに登校する千鳥。ポーカーフェイスを装いながらも、心中では愛しのなのはを待ち焦がれている。
サバサバした性格で愛情表現がストレートであるなのはと、何かと不器用で繊細な性格の千鳥。「今は二人だけだからイチャイチャしようよ」と誘うなのはに「他に見てる人がいるから恥ずかしいじゃん」と心とは裏腹な言葉を吐いてしまう千鳥。そんな千鳥の気を引こうと、わざと他の女子と仲良くするなのはに千鳥は気が気ではない。男子の目を気にする必要のない女子高では体育の着替えも大胆かつ開放的。暑いという理由で下着姿のままうろつくなのはに「早く着替えて」と叫ぶ千鳥。「女同士なのにカタいな」と嘆くなのはだったが、千鳥の豊満な上半身に「他人に見せたくない」とセーラー服をずぼっと乱暴に被せてしまう。「女子高経験者あるある」のエピソードがふんだんに詰まったJK青春ピュアストーリー。
単なる暇つぶしの遊びだったJK装が、思いもよらぬ義弟との恋愛関係を生んでしまった主人公の嘘つき(ライアー)騒動を描いた偽り恋愛系青春ラブコメディ漫画。母親の再婚で同学年の弟が出来た大学生の高槻湊(みなと)は、ちょっとした好奇心で友人の高校時代の制服を借り、JK風メイクで渋谷の街を歩くことに。恥ずかしさで急ぎ足になった湊は若い男性とぶつかるが、その相手は何と義弟の透(とおる)だった。湊のその姿に訝しがる透に迫真の演技で他人のふりをした湊。しかし、その嘘が思わぬ方向へ向かう。
湊は透から「気が向いたら連絡して」と電話番号を渡される。義弟の透はイケメンで中高の頃からモテまくり。親の再婚で同じ屋根の下に住んでいるという理由だけで、湊は周囲の女子たちから異常な嫉妬心を抱かれ、揉め事が絶えなかった。卒業してようやく透から解放されると安堵したのもつかの間、透も湊と同じ大学に入学したのだ。渋谷での一件があったその夜、透がいつもと何ら様子が変わらない上に、自分の潔癖性をバカにされた湊は「今までの復讐だ」と、JKのふりをして透に電話を掛けるが、透の「連絡もらってすごく嬉しい」という思わぬ優しい声に戸惑う。湊はJKの自分に思いを寄せる透に「今付き合っている女と別れたら、考える」と答える。ところが、その日から透は本当に女たちと手を切り始め、湊は自分がついた嘘で本当に透と付き合うことになってしまう。