「モンキー・パンチ」原作の『ルパン三世』は1971年にテレビアニメ化され、今でもテレビスペシャルが製作される人気作である。今回はおすすめの劇場公開作を紹介する。
2017年2月4日から公開された『ルパン三世』待望の劇場最新作『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』の公開を記念して、おすすめの劇場公開作品を紹介する。
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「モンキー・パンチ」原作の『ルパン三世』は1971年にテレビアニメ化され、今でもテレビスペシャルが製作される人気作である。今回はおすすめの劇場公開作を紹介する。
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1978年12月公開。アニメ『ルパン三世』の劇場映画第一作目である。クローン技術をテーマにしたSF作品となっていて、世界初の長編アニメビジョンとして宣伝された。「ルパン」はエジプトにあるピラミッドから人間に永遠の生命を与えると言い伝えがある「賢者の石」を盗み出す。「不二子」に頼まれて盗んだものだったが、「不二子」は「マモー」と名乗る謎の怪人物から頼まれていた。「マモー」は子供のように身長が低く、灰色の肌にカールを巻いた長い頭髪という人間離れした姿で、かなり不気味な人物だ。表向きは世界一の大富豪「ハワード・ロックウッド」として世界の3分の1の富を握る人物だが、その正体は……。全体的に「マモー」の底知れぬ怖さを感じさせる作品となっている。また絵柄も劇画に近く、大人向けの「ルパン」作品と言えるだろう。
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1979年12月公開。劇場作品2作目で本作は「宮崎駿」監督初の映画作品となっている。「ルパン」は相棒の「次元」とモナコ国営のカジノの金庫から大金を盗むが、それは全て幻の偽札と呼ばれる「ゴート札」だった。ゴート札の出どころとして疑惑がある「カリオストロ公国」に「ルパン」たちは向かう。入国した「ルパン」はウェディングドレス姿の少女が追われている場に出くわす。少女はこの国の亡き大公の娘「クラリス」だった。父に代わり国を治めている「カリオストロ伯爵」に結婚を迫られた「クラリス」は「伯爵」の居城から逃げ出したのだった。追っ手を退治した「ルパン」だったが、別の追っ手に「クラリス」はさらわれてしまう。しかし、「クラリス」は「ルパン」に指輪を残していた。その指輪を見た瞬間、「ルパン」は昔の事を思い出すのだった。はたして「ルパン」は「伯爵」から「クラリス」を守る事が出来るのか――!? 「ルパン」の知られざる過去と、「カリオストロ公国」に眠るお宝の謎が暴かれていく展開は爽快だ。 一連の事件が終わった後に「クラリス」に言った「銭形警部」の一言は、本作を代表する名ゼリフとして有名であるのでそちらもチェックしてほしい。
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劇場作品5作目となる。1995年4月に公開された。本作は長年「ルパン」役を務めて来た声優の「山田康夫」から引き継ぐことになった「栗田貫一」の「ルパン」デビュー作でもある。新興集団である「ノストラダムス教団」の指導者「ライズリー」は、「世界の滅亡は近く、その大災難から逃れるにはこの手にある“失われた予言書”に従うしかない」と観衆に説いていた。しかし、「ノストラダムス教団」が持つ予言書は偽物だった。本物は巨大財閥である「ダグラス財団」が保有する高さ1000mの世界最大のビルの最上階に秘蔵されており、失われた予言書をめぐる争奪戦が繰り広げられようとしていた。「ダグラス財団」の一人娘「ジュリア」と「ルパン」の優しい関係や、記憶喪失になってしおらしくなった「不二子」も見る事ができる。最後までハラハラドキドキのエンターテイメント作品だ。
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1996年4月公開。劇場作品6作目である。本作は原作者「モンキー・パンチ」がルパンシリーズ史上初めて監督を務めた作品で、原作に一番近い絵柄で「ルパン」が描かれている。「ズフ国」は国王とその王子「パニッシュ」が殺害されて以来、「首狩り将軍」による独裁政権が敷かれていた。「将軍」は国王が漂流島に隠した財宝を狙っていたが、送り込んだ軍隊は全て島の防御システムによって撃退され、財宝を手に入れる事は出来なかった。「ルパン」も島の財宝を狙うが、島の防衛システムに手も足も出なかった。防衛システムの鍵を握る将軍の娘「エメラ」に近づく「ルパン」。そして「パニッシュ」と恋仲だった女性工作員「オーリエンダ―」は殺されたはずの「パニッシュ」を街で目撃し……。はたして王子の生死は? 王子の正体を知る時は切なさを感じるだろう。そして、最後にはドキッとする展開が待っている大人風味の「ルパン」作品だ。
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2014年6月公開。劇場作品7作目で、18年ぶりの劇場公開作品である。原作を意識した劇画調の絵柄で、大人雰囲気の「ルパン」作品になっている。時代設定は1960年代後半から1970年代前半となっており、テレビシリーズ第1作目あたりの時間軸が想定されている。「ルパン」の相棒「次元大介」をメインにしたエピソードで、東西に分断された東ドロア西ドロアが舞台で、「次元」は暗殺された歌姫「クイーン=マルタ」と同じ狙撃手に狙われる。暗殺者は「ヤエル奥崎」という凄腕のガンマンだった。「次元」は「ヤエル奥崎」と対決するが敗れてしまう。その頃、秘密クラブに潜入していた「不二子」が捕まり、ピンチを迎えていた。とにかく大人カッコイイ「ルパン」の世界が繰り広げられている。そして、ラストシーンには劇場作品1作目で強烈な印象を残した「マモー」がおまけのように登場している。劇場作品を1作目から見ているファンには嬉しい演出だ。本作と同じスタッフで「石川五ェ門」の活躍を描いた作品が、2月4日から公開されているので、こちらも見逃せない。
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