『チェンソーマン』主人公のデンジを殺そうとする女性たち84 Pt.

デンジの上司で、公安対魔特異4課を取り仕切る内閣官房長官直属のデビルハンター。「銃の悪魔を殺せたら願い事を何でもひとつ叶えてあげる」との約束のもと、デンジをデビルハンターとして活動させている。デビルハンターたちは、マキマが契約している悪魔を知ることさえ許されない。生贄に攻撃対象の名前を言わせて遠隔で圧死させたり、下等生物を通じて世界中の人間の言動を把握していたり、殺されても即座に復活したり、とさまざまな能力を持っているが、その全容は不明。
デンジは生まれて初めて自分を人間扱いしてくれたマキマに好意を抱いているが、マキマの正体は「支配の悪魔」。格下と見なした相手を支配し、目的のためなら手段は選ばない残虐さを持っている。チェンソーマンの熱狂的なファンでもあり、チェンソーマンを支配してよりよい世界を作ろうとしているマキマは、デンジに一生立ち直れない傷を与える計画を企てていた。実際に心が折れたデンジからチェンソーマンを出現させ、チェンソーマンの眷属を復活させて戦わせることで目的を達成しようとした。

デンジのバディである「血の魔人」。デンジと同じく、魔人でありながらデビルハンターとして活動している。人間としての振る舞いを身につけておらず、傍若無人で協調性に欠け、身勝手な行動が目立つ。かわいがっていた猫のニャーコを「コウモリの悪魔」に人質に取られて人間の血を要求された際には、デンジを騙して「コウモリの悪魔」に差し出して殺そうとした。ほかにも、車を勝手に運転して暴走し、デンジをひいたこともある。
ワガママで虚言癖もあり、自分の失敗を周囲に責任転嫁するという破天荒なキャラクターだが、血をあやつる能力を使って仲間の傷を治癒するなど、デンジたちと協力した戦い方もできるようになり、デビルハンターとして成長していった。また、デンジと共に先輩デビルハンターの早川アキの家で共同生活を送るうちに、嫌いな野菜を食べるようになるなどの人間的成長も遂げ、家族のような仲になっていく。

カフェでアルバイトをしている黒髪の少女。明るく適当な性格で、バイト先でも堂々とサボってデンジと食事している。自分に興味を持っているレゼにデンジは好意を抱くようになるが、実はソ連からの刺客だった。ソ連が親のいない子供たちを国家に尽くすための戦士として作り上げたモルモットの中の一人で、デンジと同じく人間でも悪魔でもない「ボム」と恐れられる存在。「銃の悪魔」の仲間である「爆弾の悪魔」の力を使うことができ、黒いチョーカーに付いた金具を引っ張ると頭部が爆弾になる。
デンジに好意のあるフリをして近づき、告白して公安を辞めるように提案したが受け入れられなかったため、彼の舌を噛みちぎった。助けに来た仲間によってデンジが連れ去られ、そこから激しい戦いが行われるようになる。最初に会った時にすぐにデンジを殺さなかったことや、自分の正体を知ってもなお好意を抱いてくれるデンジに心を動かされるなど、デンジを殺そうとする一方で、自分と似た境遇のデンジに情が移っていた。

公安対魔特異4課に所属するデビルハンター。早川アキのバディで、ムードメーカー的存在。「幽霊の悪魔」と契約を交わしており、右目を代償にほかの人には見えない腕をあやつる能力を持つ。これまで五人のバディを失っており、毎月亡くなったバディのお墓参りに行き、遺族からの八つ当たりも受け入れるまじめで優しい性格の持ち主。これまでのようにアキを亡くしてしまうことを恐れており、そのためなら自分の命を捨てることも厭わない。
「永遠の悪魔」との戦いでホテルに閉じ込められ、アキが自分の寿命を大幅に減らしてしまう武器を使用しようとした際には、それを止めるためにデンジを殺そうとした。ほかにも、キス魔の彼女はデンジのファーストキスの相手にもなったが、お酒の飲みすぎでキスの最中に嘔吐し、彼にトラウマも与えている。「サムライソード」と沢渡アカネとの戦いでは自分のすべてを「幽霊の悪魔」に差し出してアキを助け、そのあと残った手で倒れたデンジのチェンソーを引くことで仲間を助けようとした。

公安対魔特異4課に所属する小柄な女性。臆病な性格で泣き虫だが、兄の大学進学費を稼ぐために風俗で働くかデビルハンターになるかを家族につきつけられ、「やめたい」と言いながらも公安で働いている。何度も危険な目に遭っているが、姫野にも評価される身体能力の持ち主であり、その実力や悪運の強さ、生への貪欲さから生き延びている。
「永遠の悪魔」との戦いでは恐怖心から錯乱し、デンジを食べさせてくれたらほかのデビルハンターを開放するという悪魔の提案に対して、率先してデンジを殺そうとした。その後、「サムライソード」と沢渡アカネとの戦いでは攻撃をかわし続けてデンジの命を助けることでお詫びした。

中国からやって来きたデビルハンターの女性。眼帯と銀髪が特徴。レズビアンで、四人の女性魔人を恋人として連れている。デンジたちの師匠である岸辺と同年齢で、「最初のデビルハンター」と呼ばれている。かつては日本で岸辺とバディを組んでいたが、現在は中国政府のもとで働いており、中国軍からの依頼でデンジの心臓を奪うために来日する。
デンジと同じく人間でも悪魔でもない存在で、体の再生能力と悪魔をあやつる能力を持っているが、並はずれた怪力と瞬発力も持ち合わせており、素手での殴り合いなら全人類最強といわれている。「サンタクロース」との戦いではデンジと協力するシーンもある。