『ラジエーションハウス』作画を手掛けた「モリタイシ」特集！オススメ漫画５選143 Pt.

タイトルのラジエーションハウスとは、放射線科のこと。放射線技師はMRI、CTスキャンといった撮影装置を繰り、直接見ることのできない体の中を撮影するのが仕事だ。そして放射線科医は、その画像を読み解くスペシャリストである。主人公・唯織は医師免許を持つ放射線技師。高い撮影技術と診断技術を併せ持つ類まれな存在だ。それでも、幼馴染の杏と幼い頃にかわした約束を果たすため、放射線技師として働くことにこだわってきた。しかし、当の杏は、唯織に気付かなかった上に「マニュアル通りに写真を撮ってくれさえすればあとは私達が診断しますので」とにべもない。ショックを受けつつも、唯織はその確かな技術と診断で、周囲の信頼を少しずつ得ていくのだった。

密かに思いを寄せてきた女性と、白昼堂々コンドームについて語り合う。ありえないシチュエーションだが、二人の勤務先が、コンドームのメーカーなら、それも不思議ではない。ちなみに、実際のコンドーム大手メーカー相模ゴム工業株式会社が情報提供で協力。ヒロインの結は、日々熱心にコンドームの研究開発に勤しんでいる。着任挨拶に訪れた吾郎を呼び止めて、試作品のコンドームを手渡し「感想…また聞かせてください」とさらりと言ってしまうちょっと天然な理系女子だ。吾郎にしてみれば、真面目に仕事に取り組めば取り組むほど、普段の会話が猥談のようになってしまって焦りまくるという悩ましい状況。きわどい会話と、縮まりそうで縮まらない二人の距離にドキドキさせられるラブコメディだ。

初恋を自覚したとたん、ふられることを覚悟してしまう後ろ向きな性格の男子高校生が本作の主人公だ。地味で目立たず、ついでに背も低い、華やかさとは無縁の自分では分不相応だという悲しい自覚があったのだ。しかし、初めて本気で人を好きになった波留にとって、それは諦めるのはあまりにつらい現実。涙する波留の前に現れたのが、関西弁を話す猫・招木猫太郎。二足歩行の巨大な猫だが中身は31歳。ふるまいはおっさん然とした怪しさ満載。まねきワールドという別世界からやってきたという猫太郎は、祈念者の願いを叶えるのが仕事だという。願い事を「まねこいサイコロ」をふることで成就させてくれるというのだ。波留は猫太郎と二人三脚で知華子との恋の成就を目指すことになる。

人の恋する力で変身するレンジマン。恐怖の地球外生命体・メガネスターを撃退するために荻窪が作った戦隊ヒーローだ。体格に恵まれているわけでもない普通の高校生である錬児がレンジマンに選ばれたのは、その異様なまでの恋愛衝動の高さにある。レンジマンの強さは、変身する者が持つ恋する力＝ときめき値に左右されるという。次から次へと恋に落ちる錬児にはうってつけといえる。しかし、変身が解けると、ときめきパワーは使い果たされ、恋していた相手のことさえ忘れてしまうのだ。いつ何時襲ってくるかもわからないメガネスターとの闘いのため、錬児は今日も恋に落ちる。そして人類の敵・メガネスターの真の目的は、国民的アイドル・神楽坂風香（かぐらざかふうか）に関わるものであることが明かされていく。

破壊力の高いギャグと、ラブコメディが同居した本作。意気揚々と名門柔道部に入部したつもりの林田だったが、現実は思い描いていたものと全く違っていた。厳しい3年生が引退してしまうと、残ったのは林田を含めて1年ばかり。いつもエロ本を読んでばかりのスケベの皮村薫（かわむらかおる）や、眠ってばかりの三浦単一（みうらたんいち）、高校生なのにちょんまげ頭の藤原虎呂助（ふじわらころすけ）と、制御不可能の濃い面々なのだ。しかし、悪いことばかりではない。そんな濃いメンツの面白さに惹かれて女子部員が入部。1年生の綾川苺（あやかわいちご）と苺につれられてやってきた森桃里（もり・ももり）だ。しかも、桃里は、林田が密かに想いを寄せていた女子。いでじゅうの仲間たちの恋とドタバタ劇が展開していく。