猫キャラクターが登場する漫画28 Pt.

ちょっと変わった猫キャラクターが活躍する漫画5選!

作成日時:2018-10-26 10:00 執筆者:マンガペディア公式

猫キャラクターが登場する漫画

出典:小学館

猫はもっともポピュラーで、身近な動物の1つだ。そのため、猫キャラクターが登場する漫画は数多い。今回はそんな中でも、変わり種といえる猫キャラクターたちが登場する作品を特集する。


人気ゲーム「妖怪ウォッチ」シリーズのコミカライズ作品。主人公の小学5年生・天野ケータと、妖怪執事・ウィスパーが織りなす、ドタバタな日常を描いたギャグ・コメディ。ある日、ケータは森の中でウィスパーと出逢い、「妖怪ウォッチ」を与えられる。それ以降、ケータは普通の人には見えない妖怪が見えるようになる。第38回講談社漫画賞(児童部門)、第60回小学館漫画賞(児童向け部門)受賞作。2014年にテレビアニメ化された。

本作に登場する猫キャラクターは、地縛霊妖怪・ジバニャンだ。主人公・天野ケータが、「妖怪ウォッチ」を通じて初めて友だちになった猫の妖怪である。ジバニャンは、生前はエミちゃんという少女の飼い猫だったが、自動車にはねられて死亡してしまった。死ぬ間際に、エミちゃんから「死に様がダサい」と言われたことがショックで地縛霊になる。ケータと友だちになるまでは、日々、目の前を通る自動車に必殺技・百烈肉球で挑みかかっていた。それでも、ジバニャンは飼い主・エミちゃんを恨んでいない。地縛霊になったのは、自動車を倒せる強い猫になってエミちゃんに見直してもらいたいという、健気な気持ちからである。ケータは、このジバニャンをはじめ、様々な妖怪たちの抱える問題を解決することで、妖怪たちと友達になっていく。クスッと笑えて気持ちが和やかになる、妖怪漫画の新定番と言える作品だ。


『BLACK TORCH』

出典:集英社

伝説の物ノ怪・羅睺(ラゴウ)と融合した主人公の少年・我妻弍郎が、力でこの世を支配しようと企む物ノ怪たちと戦うバイオレンス・アクションだ。弍郎は子どもの頃から、動物と話すことができる特殊な能力を持っていた。ある日、弍郎は大怪我を負っていた黒猫を助ける。だが、黒猫の正体は、封印されていた物ノ怪・羅睺(ラゴウ)だった。羅睺と出会ったことで、弍郎は物ノ怪をめぐる数奇な戦いの渦に飲み込まれていく。

本作に登場する猫キャラクターは羅睺だ。羅睺の外見は黒猫そのものだが、その正体は「黒き凶星」の異名を持つ、伝説の物ノ怪だ。羅睺は、物ノ怪の監視と排除を行う忍の組織「公儀隠密局」によって長年封印されていたが、羅睺の力を欲する物ノ怪たちによって解放される。ところが羅睺は物ノ怪たちへの協力を拒否したため、襲われて重傷を負う。主人公・我妻弍郎は、森で見つけた瀕死の羅睺を助ける。そして、追手の物ノ怪から羅睺を守ろうとした我妻弍郎は、物ノ怪に胸を貫かれてしまう。羅睺は自分を助けてくれた弍郎の命を救うため、彼と融合する。融合後、羅睺は霊体のような形で弍郎の周囲に出現し、その強大な力を彼に貸し与えるようになる。羅睺と弍郎は、互いに憎まれ口を叩き合いながらも決めるときは決める、良い相棒として成長していく。


『プラネット・ウィズ』

出典:少年画報社

超常的な力「サイキック」に目覚めた地球人たちが、地球の存亡をめぐって戦うサイキック・ロボットアクションだ。主人公・黒井宗矢は、猫のような姿の「先生」と、ゴシックロリータ姿の女性・黒井銀子の3人で暮らす、記憶喪失の男子高校生だ。ある日、正体不明の巨大物体が世界各地に出現。人々が混乱する最中、現れた7人のヒーローたちが巨大物体に立ち向かう。その時、宗矢は銀子の言葉に耳を疑う。なんと銀子は宗矢にヒーローたちを倒せと言い放つのだった。

本作に登場する猫キャラクター「先生」はかなり独特だ。「先生」は造形的には猫であるものの、その体格は並の人間以上で、2足歩行をする。また、生のキャベツを丸かじりするなど、猫というよりは、猫の着ぐるみのような「何か」だ。先生は「うにゃ」としか喋らないが、先生の言葉を理解できる黒井銀子の通訳によって、主人公・黒井宗矢と意思の疎通が可能。先生は、宗矢を口から飲み込み「念力合体」を行うことで、ロボットの姿に変身できる。先生の正体は異星人で、宇宙政府「ネビュラ」のメンバーだ。ネビュラは地球に対する立ち位置によって穏健派と封印派に分かれていて、先生は穏健派のメンバーだ。地球の運命は先生と宗矢の行動によって、大きく変化することとなる。


主人公の男子中学生・麻倉葉が、霊と交信し、その力を行使するシャーマンとして成長していく姿を描いた、霊能力バトルアクションだ。物語は、葉が東京の私立森羅学園に転校してくるところから幕を開ける。葉が上京した目的は、強者たちの霊を「持ち霊」とし、シャーマンとしての格を上げること。やがて葉は、全知全能の精霊王と交信可能なシャーマンの頂点「シャーマンキング」を目指していく。2001年7月にテレビアニメが放送された。

本作に登場する猫キャラクターはマタムネだ。マタムネは、主人公・麻倉葉の家系「麻倉家」の始祖である大陰陽師・麻倉葉王の飼い猫だ。死後は猫又となって、千年もの永きに渡り麻倉家に仕えてきた。マタムネは、古風な言葉遣いで読書好きという少々変わり者の霊で、葉が初めて得た持ち霊でもある。葉は10歳のとき、自身の許嫁である恐山アンナと対面するため、青森県の霊場・恐山への旅に出た。旅に同行したマタムネは、葉にシャーマンとしての心構えを教えた。それが、葉が、頑なに閉ざされていた恐山アンナの心を解きほぐすきっかけとなる。マタムネは、物語の中でも重要な役どころを担う猫キャラクターなのだ。


物語の舞台は、絶滅しかけている人間に代わって、動物が政治を行うようになった未来。主人公は「ネコ目ネコ科ツシマヤマネコ」のムラヤマ総理。彼を支える第1秘書「ヒト科ヒト」のイトウ、第2秘書「ネコ目イタチ科オコジョ」のオブチたちと送る、おもしろおかしな日常を描いたポリティカル・ショートギャグだ。本作は人間を動物に置き換えているが、現実世界をモチーフにした時事ネタや風刺ネタが多い。

本作に登場する猫キャラクターは、主人公・ムラヤマ総理だ。ムラヤマ総理は、他に立候補者がいない上に、投票率が0%だったおかげで当選したという、前代未聞の総理大臣だ。投票率が極端に低い原因は、動物の多くが投票権を得られる20歳前に寿命を迎えてしまうため。鯨などの長寿命の海洋動物は、陸に上がれないので投票所にさえ行けない。本来なら、ムラヤマ総理はこれらの問題を率先して解決すべきなのに、何もしようとしないことからも、その無能ぶりが覗える。外務大臣が外来種の魚・ブルーギルだったり、厚生労働大臣が生き血を吸うのが大好きなナミチスイコウモリだったりと、閣僚も問題だらけ。ムラヤマ総理はそんな内閣を運営しつつ、支持率0%からの脱却を目指す。


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