バツイチの本気婚活マンガ５選！新しい愛の形あつめました34 Pt.

引っ越し先で気心の知れた友人3人で乾杯していると、住居のたたずまいから酒場と勘違いした酔っ払いたちが入ってきた。慌てて事情を説明しようとした信吾を制した拓也は、今日はプレオープンのためメニューとお酒が限られていると嘘をつき、勝手に店を開いてしまう。新市までもが悪乗りして、提供するメニューを作り出す始末。店はあれよあれよという間に満席となってしまう。コロナ禍の今、「酒は憂いの玉箒（たまばはき）。酒場っていうのは、イライラやムカムカやメソメソを酔いで溶かして夜に流してしまうための場所じゃないですか!」という信吾の言葉がしみじみと心に染みてくる。

お得意様である日暮損保から頼まれた案件は「クレー射撃で起こった散弾銃暴発による死亡案件」だった。掛け捨て型の傷害保険であり、妻から8千万円の保険金が請求されている。死亡者との契約は半年前に結ばれており、日暮損保の他にも、5社と契約していて、合計約4億の保険金が支払われることになっていた。契約者は都内でスーパーを3店舗経営しているが、業績不振により多額の借金を抱えていた。そのため、日暮損保は至に自殺によるモラルリスクの調査を依頼してきたのだ。至は調査に乗り出すが、至はどのように案件を解決ししていくのか。個性的なキャラとのかけあいも必見だ。

働きたくない理由を聞いたカンナにひとみは一言「貧乏が嫌なの」と答える。ひとみは母子家庭に育ち、すごい貧乏を経験していたのだった。肉屋では50g単位でしか肉が買えず、母親はいつも疲れていた。友達から遊園地やパーティに誘われて報告すると母親の顔が暗くなることに気づき、「急用が出来た」と友達に嘘をつくようになった。そんな苦労をしてきたひとみだったが、婚活後すぐに結婚したい相手が見つかったとカンナに報告してきた。だが、当の本人はちっとも嬉しそうに見えない。聞くと、結婚相手の臼井達哉はお金持ちのボンボン育ちで、ひとみがお金で苦労していることを理解出来ないという。お節介魂に火が付いたカンナは保育園のバツイチ仲間に声を掛け、皆と彼の前で自分の過去を話すことをひとみに提案する。

人と触れ合うことが苦手な隆子はパートを終えて家に帰った途端、人疲れでバタンキュー状態に陥る。離婚後、母小夜子と二人暮らしになって10年になるが、耳が遠い上に思い込みの激しい母とは余り相性が良くなかった。隆子たちはアパートに住むシングルマザーの娘2人に平日の晩ご飯を食べさせているのだが、これは善意でやっていることではなく、孫がいなくなって「さびしい」を連呼する母親のお守りのためだった。だが、隆子自身も娘のことを思わない日はなく、他人の子供に自分の娘を重ね合わせ、寂しい思いをしていたのだった。夜中、急に涙が止まらず眠れなくなった隆子はワンカップ片手に夜の散歩に出掛けた。河原で一人佇んでいた隆子に男性が、声を掛けてくる。

誰もいない家に帰りたくなかった星那は、外出先でふと目にとまったリゾートの広告から目が離せなくなり、勢いでそのまま飛行機に飛び乗った。西表島に渡った星那は船から降りたターミナルで観光客から押され、海に落ちてしまう。「ああ わたしここで死ぬんだわ それもいいか 誰も悲しむ人なんていないしこんな綺麗な海で人魚のように泡になれるなら…」意識が飛びそうになった瞬間、星那は手をつかまれた。お姫様抱っこで海から引き上げられた星那は助けてくれた青年、（あおば）から「大丈夫ですか!?」と頬を叩かれ目を覚ました。命拾いした星那だったが、荷物を海に落として携帯が使えなくなってしまう。そんな星那に蒼波は宿を紹介して、優しくなだめる。離婚したばかりの星那だったが、優しくて笑顔が素敵だった蒼波に心ときめいてしまうのだった。