任天堂のアクションゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を題材とするギャグ漫画。マリオ、ルイージ、ピーチ姫といったゲームでお馴染みのキャラクターたちのコミカルな日常を描いている。ちなみに原作である「スーパーマリオブラザーズ」は30年以上の歴史を誇る人気シリーズだが、『スーパーマリオくん』も50巻を超える長期連載作品。ゲームシリーズの変遷に応じて、物語の舞台が変化しているのが特徴のひとつだ。
「マリオブラザーズ」シリーズは、任天堂の看板作品というだけでなく、ゲーム業界全体を牽引してきたビッグタイトルだ。元は同社のアーケードゲーム「ドンキーコング」のスピンオフ作としてスタートした「マリオ」シリーズだが、ファミコン版の「スーパーマリオブラザーズ」発売以降、その人気はネタ元を大きく凌ぐまでに成長。本編のアクションゲーム以外に、パズルやスポーツ、レースにRPGなど、多種多彩なジャンルの作品がリリースされ、マリオは世界的なアイコンのひとつとなっている。本作はそんなマリオを主人公とするギャグ漫画だ。本作はゲームシリーズの多様性を巧みに取り入れ、常に新たな展開を追求し、ゲームのコミカライズとしては異例の長寿連載を続けている。
カプコンの対戦格闘アクションゲーム「ストリートファイターⅡ」シリーズを題材とする4コマギャグ漫画。リュウ、ケン、春麗といったゲームの登場キャラクターたちが、ゲーム本編のシリアスさとは大きくかけ離れたコミカルな掛け合いを展開する。各キャラクターの基本的な性格付けはゲームに準じたものだが、リュウの常軌を逸した食い意地の張り方など、設定からかなり逸脱した部分も散見される。
「ストリートファイターⅡ」は、世に対戦格闘ブームを巻き起こし、ゲーム業界全体に多大な影響を与えた名作だ。「ストⅡ」以前にも対戦プレイが可能な格闘ゲームは存在したが、基本的にはコンピュータ戦がメイン。しかし「ストⅡ」以降の格闘ゲームは、プレイヤー同士の対戦がメインとなっていく。いわゆるeスポーツの源流のひとつとなった作品といっても過言ではない。本作はそんな「ストⅡ」の登場キャラクターたちが、ゲーム本編とは異なる激しいボケとツッコミの応酬を見せるパロディ漫画だ。作者の橋口隆志は、後に橋口たかしにペンネームを変更。連載作品『焼きたて!! ジャぱん』で、ダルシムなどの「ストⅡ」キャラクターをギャグとして登場させている。
カプコンのサバイバルホラーアクションゲーム「バイオハザード」シリーズをベースにしたコミカライズ作品。物語の舞台は、アジア最大にして最高の全寮制名門校「マルハワ学園」。そこで女生徒のひとりがゾンビ化するという事件が発生。学園の理事長であるマザー・グラシアは事態を公にせず、旧友のダグ・ライト教授に極秘調査を依頼する。教授の甥で主人公のリッキーは、助手としてこの調査に同行することとなる。
「バイオハザード」シリーズは、サバイバルホラーアクションというジャンルを広く一般に認知させ、ゲーム業界に大きな潮流を引き起こした名作だ。巧みな演出による背筋も凍る展開の連続と、数々の謎が散りばめられた重厚なストーリーは、多くのプレイヤーを虜にした。その人気はゲームだけに留まらず、ゲームを原作とする映画も世界的なヒットを記録している。本作は、その「バイオハザード」シリーズ初の公式コミカライズ作品で、ゲーム本編の「5」と「6」の間をつなぐエピソードを描いている。隔絶された名門学園で発生したゾンビ事件は、日を追う毎に深刻化。やがてゲームでもお馴染みのクリスを始めとする対バイオテロ特殊部隊「BSAA」が乗り出す事態となる。
カプコンのハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズを題材とするコミカライズ作品。主人公のシキ・リュウホウは、亡き師匠の遺志を継ぎ、幻のモンスター「輝龍ミオガルナ」の討伐を目指す「封印のハンター」である。そんな彼は旅先のアカマーヤの街で、師匠の娘であるアイリィと出会う。当初はシキに反発していたアイリィだが、最初の共闘をきっかけに意気投合。共通の目的を持つふたりは仲間となって旅に出る。
「モンスターハンター」シリーズは、巨大なモンスターを相手にプレイヤーがハンターとなって狩りを行うハンティングアクションゲームである。基本的なゲーム内容は多彩なフィールドで狩猟を行って素材を集め、装備を充実させてさらなる強敵に挑むシンプルなもの。手軽に協力プレイを楽しめる携帯ゲーム機で人気に火が点き、ミリオンセラーを達成するビッグタイトルに成長した。本作のコミカライズを担当した真島ヒロは、『RAVE』『FAIRY TAIL』などの冒険ファンタジーのヒット作を生み出した漫画家で、自身も「モンハン」ファンとしても知られる。作中では漫画オリジナルの要素を加えつつ、「モンハン」世界を魅力たっぷりに描いている。
フロム・ソフトウェアのロボットバトルアクションゲーム「ARMORED CORE」シリーズを元とするコミカライズ作品。物語の舞台は国家による支配体制が崩壊し、利益のためなら手段を選ばない巨大企業が血なまぐさい抗争を繰り広げる未来世界だ。企業間の抗争で重要な役割を担うのは、ロボット兵器を駆使するレイヴンと呼ばれる傭兵たち。本作では、そんなレイヴンの少女である橘花を主人公に物語が展開していく。
「ARMORED CORE」は、ロボット兵器「アーマード・コア(AC)」を用いてさまざまなミッションを達成していく3Dロボットバトルアクションゲームである。プレイヤーの好みやミッションの内容に応じて各部のパーツや武装を組み合わせ、スピード重視の軽量二脚から重武装のタンク型まで多彩な「AC」を「アセンブル」して戦える自由度の高さが大きな特徴。独特のダークな世界観も人気を博し、フロム・ソフトウェアの看板シリーズのひとつに挙げられる。コミカライズ作品である本作のベースとなっているのは同シリーズの「ARMORED CORE NEXUS」の世界観。軽量二脚の「AC」ヴァルカンセイバーを駆る主人公の橘花が、要塞都市パスカの闘技場「アリーナ」で強敵たちとのバトルを重ね、レイヴンとして成長していく姿を描く。