概要・あらすじ
「全狩猟区特別狩猟許可証」を持つ封印のハンターであるシキ・リュウホウは、伝説の輝龍とされるミオガルナの討伐を目指して旅を続けていた。アカマーヤの街で今は亡き師匠であるグレリィ・ジェスカーの娘、アイリィ・ジェスカーと出会ったシキは、彼女の協力を得て陸の女王と呼ばれるリオレイアを討ち果たす。
この死闘を経て仲間となったシキとアイリィは、ミオガルナを討伐する武器を強化するため、武具職人のもとを目指すことになるのだった。
登場人物・キャラクター
シキ・リュウホウ (しきりゅうほう)
「全狩猟区特別狩猟許可証」という特別な証を持った封印のハンターで、伝説の輝龍とされるミオガルナの討伐を目指して放浪の旅を続けている凄腕の少年。風の双剣、双風刃を自身の武器としている。右頬の傷と左耳に付けたピアスが特徴で、少々間が抜けているところはあるが、仲間思いかつ熱い性格の持ち主。師匠であるグレリィ・ジェスカーを尊敬している。
アイリィ・ジェスカー (あいりぃじぇすかー)
グレリィ・ジェスカーの娘で、太刀の鉄刀(神楽)を操るハンターの女の子。猫耳のような髪飾りを付けたツインテールの髪形をしており、見た目は可愛いものの極端に無愛想。過去に経験したとある出来事により仲間を持つことを極端に嫌っており、アカマーヤの街では誰とも組まず単独で狩りを行っていた。同じ夢を抱いたシキ・リュウホウと出会い、リオレイアとの戦いで共闘した後に彼の仲間になる。
サクヤ
周辺地域では名の通った武具職人の娘。母親をデルマイオスに殺された後に武具職人となり、自らが作った武器を使ってデルマイオスに仇討ちを挑み続けていた。連敗を重ねていたある日、強い武器を求めて自分のもとを訪れたシキ・リュウホウの協力を得たことで、ついにデルマイオスを討ち取ることに成功。その後は世界最強の武器を作るため、ライトボウガンの使い手としてシキの仲間に加わった。 体が弱い自分と母親を残して家を出ていった父親を今も恨んでいる。
グレリィ・ジェスカー (ぐれりぃじぇすかー)
シキ・リュウホウの師匠で、アイリィ・ジェスカーの父親。周辺では名の通った封印のハンター。故人。伝説の輝龍であるミオガルナの討伐を究極の目標に掲げていたが、とある事情からシキにその夢を託し、彼の師匠となった。火薬の調合に失敗したことが原因となった事故により、この世を去る。
クローン・ベルーサス (くろーんべるーさす)
アカマーヤの街のギルドに所属するハンターの男性。「地獄の猟犬」というパーティーを組む、ガンランスの使い手。整った顔立ちをしているが、言い間違いがやたら多く、少々残念な性格をしているため、皮肉を込めて「王子」と呼ばれている。アイリィ・ジェスカーに恋心を抱き、シキ・リュウホウを一方的にライバル視している。 封印のハンターを目指しているが、その理由もシキに打ち勝つため。
シャドウ
全身黒ずくめの男性。シキ・リュウホウが持つ風の双剣の双風刃を手に入れようと企んでいる。シキをライバル視するクローン・ベルーサスに接触し、シキを陥れようとともに策を巡らせた。武具の開発もしており、カテゴリや名前も決まっていない試作品の中間距離武器を自身の武器として扱っている。
キバリオン
武器の街と呼ばれるゴルテッドに住む、伝説の名工と謳われる武器職人の男性。身長が低く、大きくとがった耳を持った顎鬚の長い老人。口癖は「ほえばー」。グレリィ・ジェスカーやサクヤの父親とは旧知の仲だった。シキ・リュウホウたちの武器を強化してくれる有能なパートナー的存在となっている。
カーク
王立古生物書士隊に所属する、見習い書記官の男性。ハンターの狩猟をサポートするため、各地に出没するモンスターや、地理伝承などのさまざまな分野を研究し、書物に書き記す仕事をしている。眼鏡と帽子がトレードマーク。ババコンガに襲われそうになっていたところをシキ・リュウホウたちによって助けられた。
ゴードン
ガノトトス狩猟の依頼を受け、狩猟船に乗っていたいかつい男性。ともに狩似猟船に乗り込んだシキ・リュウホウたちと不本意ながらも共闘し、ガノトトスを討伐することになった。狩猟笛を操る流浪のハンターを装っているが、実はギルドの密漁対策課に所属する捜査官である。
イャンクック
「怪鳥」や「クック」といった別名でも呼ばれている鳥竜種のモンスター。巨大なクチバシを持ち、敵と遭遇すると耳を広げて威嚇するのが特徴。強そうな見た目とは裏腹に、おとなしくて臆病な性格。シキ・リュウホウは「コッコ」と呼んでいる。
リオレイア
飛竜種に属するモンスター。危険度は☆4。「陸の女王」とも称される戦闘力の高い雌の火竜。大きな体を高速で回転させたり、先端に棘が付いた尾を素早く叩きつけるなど、縦横無尽の攻撃を繰り出してくるため、多くのハンターが苦戦を強いられる強力な相手。
デルマイオス
飛竜種に属するモンスター。危険度は☆3~。ハンターや他のモンスターを硬化させる油土のような液体や酸を吐きかけて攻撃してくる。空中戦も得意とする難敵。本作のオリジナルモンスター。
ババコンガ
密林や沼地に生息している牙獣種のモンスター。全身がピンク色の毛で覆われていることから、「桃毛獣」とも呼ばれている。おならをしたり、フンを投げつけるといったトリッキーな攻撃を得意とする。なお、おならの匂いは「消臭玉」によって消すことができる。
ガノトトス
水中に生息する魚竜種に属するモンスター。危険度は☆5。水を高速で発射するブレスで敵を薙ぎ払い、接近戦も得意とする、多くのハンターが苦戦する強敵。水中戦のみならず、地上に飛び出した際に繰り出す攻撃の破壊力も凄まじい。
ナコ・アグール (なこあぐーる)
氷爪獣に属するモンスター。危険度は☆4。豹のような体と鋭い牙を持ち、頭頂部から尻尾にかけてたてがみが生えている。寒林という針葉樹林が広がる雪の森に生息している。動きが速すぎるため、ハンターであっても攻撃を当てることは難しい。本作のオリジナルモンスター。
クシャルダオラ
古龍種に属する、雪山や密林などに生息するモンスター。危険度は☆10。金属質の外殻を持ち、「鋼龍」や「風翔龍」とも呼ばれる、超常的な能力を有する強敵。風を自在に操ることができ、全身には常に風をまとっている。
ギルクゥザ
古都ギル・ガメスの迷宮に生息する骸竜に属するモンスター。一見すると巨大なトカゲのようだが、筋肉が極端に薄く、骨格が強調された奇妙な姿をしている。動きが素早く、壁をよじ登った後に上空から攻撃したり、口から黒いガスを吹き出して敵を仕留める。本作のオリジナルモンスター。
ミオガルナ
見た者がほとんど存在しない、伝説のモンスター。夜空の星のように輝く龍とされ、「輝龍」とも呼ばれている。生態や攻撃力などの詳細は不明。封印のハンターという職種が作られるきっかけとなったモンスターでもある。
その他キーワード
ハンター
住人の依頼を受けてモンスターを討伐する職業で、剣士とガンナーという2種類のタイプが存在する。大半は各地のハンターズギルドに属しており、ギルドからの依頼を受けて狩猟をする。流れのハンターや、封印のハンターのようにギルドに属さない者も存在する。狩猟時にともに行動できるメンバーは規定によって4人に限定されており、受注時はメンバー以外の狩猟区への立ち入りが禁止となる。
封印のハンター (ふういんのはんたー)
「全狩猟区特別狩猟許可証」の紋章を腕に刻印したハンター。いついかなる状況下においても、自身の判断で自由にモンスターを狩れるという、特別な権限を持っている。彼らの真の目的は、ギルド公認の輝龍討伐狩人として、伝説とされる輝龍(ミオガルナ)を封印することにある。
双風刃 (そうふうじん)
封印のハンターであるシキ・リュウホウが使用する双剣で、風の属性を持つ剣士用の武器。当初は「颪」という名だったが、デルマイオスの素材を手に入れた後、サクヤによって「嵐」へと強化された。
鉄刀(神楽) (てっとうかぐら)
アイリィ・ジェスカーが使用する剣士用の武器で、新米のハンターにも好まれる扱いやすい太刀。デルマイオスの素材を手に入れた後、サクヤによって鉄刀(神楽)に雷の属性をプラスした「斬波刀」へと強化された。
ジャスティスショット
サクヤが使用するガンナー用の武器。デルマイオスの素材を手に入れた後、サクヤ自身が作ったオリジナルのライトボウガン。火力重視であるヘビィボウガンに比べると威力は劣るが、軽くて扱いやすい武器に仕上がっている。
ガンランス
クローン・ベルーサスが愛用する槍と盾でワンセットとなる巨大な剣士用の武器。槍と銃を1つにした特殊な構造をしており、斬撃と火薬による爆発を利用した砲撃が可能。通常の攻撃のほかに、破壊力のある「竜撃砲」を発射することもできる。
狩猟笛 (しゅりょうぶえ)
ガノトトス狩猟の際にゴードンが使用していた剣士用の武器。非常に巨大で、打撃属性の攻撃性能を持っている。また、その名の通り笛として使用することもでき、奏でた音楽の種類によりさまざまな効果をハンターに付与できる。