20XX年11月24日、新宿にてゾンビが出現!! 電線を伝い、マンションからマンションへ飛び移り食料を探す者。食糧が底を尽き安全地帯へと逃げる人々。ゾンビ発生の混乱の中、取り残された2人の兄妹。襲いくる絶望に生存者は無事生還できるのか!?
オムニバス作品となっているため、ストーリー毎に主人公が変わる。ゾンビに対して対抗手段が少なく、武器と言えばほとんどバットやナイフくらい。一度に大勢が襲ってくる状況であるため、逃げ惑うのが主である。電線を伝い移動するというのは、これまでのゾンビ漫画の中では新しい発想だ。上巻下巻の2巻で完結するので、読みやすさがありながら生存者同志の争いもある濃い内容となっている。ゾンビとしてのグロさの表現も徹底しているため、短い時間でかなりの満足度が得られるだろう。
『東京アンデッド』と同じ作者の作品である『異骸』。
こちらは『東京アンデッド』とは違い、映画でも類をみない異色のゾンビマンガと言えるだろう。他のゾンビと違う所は、咬まれた者がゾンビ化した後、一定の時間が経過すると意識が戻り、元の人間に戻る。しかし、一定の時間が経過するとまたゾンビ化してしまう。一時的に意識が戻った人間は、最初は自分が血肉を食べていることに驚き、横たわる死体に嘔吐する。だが、生き残るために裏切り感染してしまった者や、感染したために殺されそうになった者がいるため、徐々に感染者と生存者との対立のかたちができてくる。人間として意識のあるゾンビはこれまでに存在していたが、一定の時間ゾンビ化し、一定の時間意識が戻るゾンビはこれまでにない新しいゾンビと言える。ゾンビに飽きてきたファンに強くオススメする斬新な展開の作品である。
あのゲームでお馴染み『バイオハザード』の公式マンガ化作品『バイオハザード〜マルハワデザイア〜』 。ゲームのストーリーとリンクしている部分があり、ゲームシリーズでいう「5」と「6」の間となるストーリー。
ベネット大学の理工学部教授ダグ・ライトはある日、アジア最大の名門校・マルハワ学園の理事長マザー・グラシアから学園内でバイオハザードが発生した。と書かれた手紙を受け取った。甥のリッキー・トザワと共に早速現地へと向かった。ゾンビ化した状態で監禁された女子生徒を見せられたタグは救援を要請しようとするが、表沙汰にしたくない理事長はこれを隠蔽するのだった。そして遂に、学園は地獄と化す……。
ゲーム作品からクリス・レッドフィールドや、B.S.A.A.のメンバー、ピアーズ・ニヴァンスなども登場する。ゲームファンにとっても歓喜の瞬間だろう。第2弾『バイオハザード〜ヘヴンリーアイランド〜』も同時にオススメする。
タイトルの『HIGHSCHOOL OF THE DEAD』は、ゾンビ映画で有名なジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のオマージュである。
普通の学園生活を送っていた小室孝(こむろたかし)。親友がいて、好きな人がいて、そんなありがちな青春を送っていた時、突如「奴ら」が学園内に侵入してきた。生徒も教師も殆どが「奴ら」になってしまった。親友の井豪永(いごう ひさし)も噛まれてしまい、決断を迫られる__。
ゾンビとしての性質は、基礎ともいえる普通のゾンビであるが、本作の魅力は生き残った生存者たちの醜い争いにある。キャラクターのアクが非常に強く、またそういったキャラクターは最終的にゾンビに噛まれやすくなっており、見ていてスカッとする。どんな状況でも女子高生たちによるセクシーさが垣間見られ、やや恐怖を緩和させてくれるのも魅力の一つだ。
学園生活部の部員の女子高生たちの、学校で寝泊まりをする「日常」を描いた作品。
学園生活部の活動により、屋上で野菜を育て、学校で寝泊まりする女子高生たち。主人公の丈槍 由紀(たけや ゆき)は、授業中居眠りをしてしまい注意される。放課後、部活を終えたゆきは宿題を忘れ教室に戻ってくる。まだ残っていた複数のクラスメイトと談笑するゆき。
最近、学校が好きだ。
そう言うと変だって言われそう。
でも考えてみてほしい。学校ってすごいよ。
窓ガラスは割れ、机は散乱し、あちこちに血痕のある教室で一人ゆきは談笑していた……。
ほんわか日常系の漫画を見て、心を癒そうとした読者から悲鳴の嵐が響いた!
萌え要素の強いキャラクターたちの表紙に騙された者は数え切れないことだろう。そう、この漫画はあくまでもゾンビ漫画であることを忘れてはならない。ゾンビに安易なハッピーエンドなどはないのだから……。
大切な人がゾンビになった時……あなたは本当に殺すことができますか?
2人の女子高生の悲しい物語。
主人公ハナの親友マコトが交通事故で死亡してしまった。しかし、マコトは動く死体として生き返った……。
親友のことを諦めきれないハナは、マコトと2人で生活を始める。だが、マコトは何も喋らずただひたすらに食べる動作をするだけ。ハナの気持ちが通うことなどなく、マコトの体は徐々に腐り、崩れていく……。
ゾンビものを見た後だとふと思う。どうやって逃げるか。どうやって生きるか。どうやって殺すか。ゾンビ好きな皆さんも一度は考えたことがないだろうか? 家族が、親友が、恋人がゾンビになったらどうするか。それを考えさせられる作品だ。
ゾンビには様々なタイプがいる。今、自分がいる状況の中でどう対処していくかを妄想するのは楽しい! 色々なタイプのゾンビを知り、それぞれの作品のゾンビ対策を学習して、世界の終末に備えよう。