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テキパキと仕事をこなす!「本家」イギリスのメイド漫画オススメ5選26 Pt.

日本でメイドと言えばアキバ系文化の代名詞となっているが、「本家」イギリスのメイドはどのような存在なのだろうか? 今回は、与えられた仕事をテキパキこなす「本家」イギリスメイドが登場する漫画を5つピックアップして紹介していく。

作成日時:2022-10-13 19:00 執筆者:マンガペディア公式

テキパキと仕事をこなす!「本家」イギリスのメイド漫画オススメ5選

出典:小学館


『緑尾館のうるさい住人たち』

『緑尾館のうるさい住人たち』

出典:小学館

留学生の少女と英国伯爵家の跡継ぎの恋を描いた、ブリティッシュラブ漫画。祖母の生まれた国イギリスに留学することになった、19歳の小麦。彼女が生活するのは「緑尾館」(りょくびかん)という学生寮なのだが、小麦はただの下宿生としてここで暮らすわけではない。メイドとして働きながら生活していくのだ。緑尾館に到着した日、小麦はアベルという青年と出会う。実は彼は英国伯爵家の跡継ぎで、ある事情のために結婚相手を探していた。小麦はアベルから出会ったその日にプロポーズされる。

学生寮を含む緑尾館全体を所有しているのは、英国貴族バーリントン伯爵。アベルの祖父だ。伯爵の息子とその妻、つまりアベルの両親は浮わついた人たちで、伯爵家の財産を食いつぶす勢いだった。怒ったバーリントン伯爵は、子どもたちには財産を残さないと宣言。緑尾館も自分が生きているうちに売りに出すと言う。緑尾館に思い入れのあるアベルは、祖父に緑尾館を譲って欲しいと頼み込んだ。祖父はアベルに、ある条件を出す。息子たちのようにギャンブルに手を出さないこと。そして、まともな家庭を築くこと。それができたら結婚祝いとして、緑尾館の所有権を譲ってくれるという。しかしアベルはそんな事情を抜きにして小麦を愛するようになり、小麦もまたアベルに想いを寄せるようになる。


『Under the Rose』

『Under the Rose』

出典:amazon

数章に分けてとある貴族の家庭内事情が描かれた、西洋ヒューマンドラマ。物語の舞台となるのは、19世紀のイギリスだ。侯爵家の令嬢グレース・キング。彼女は家を捨て、愛人であるアーサー・ロウランド伯爵のもとで生活していた。しかしある日、彼女はロウランド邸で不可解な死を遂げる。この事件をきっかけに、グレースの息子であるライナスとロレンスの兄弟はロウランド家に引き取られるのだが、ライナスは母の死の原因がロウランド家の人間にあるのではと疑う。

ロウランド伯爵家当主アーサー・ロウランドには、正妻と複数の愛人、8人の子どもたちがいる。当然ながら、彼らの関係は複雑。この複雑さが、作中で様々な人間ドラマを巻き起こす。序盤の冬の物語編では、ロウランド伯爵の愛人グレースの子である、ライナス・キングが主人公。伯爵家に引き取られた彼が、母の死の真相を探るために孤独な戦いに身を投じることになる。続く春の賛歌編は、冬の物語編から4ヶ月後の物語だ。主人公はロウランド伯爵家にやってきた家庭教師レイチェル・ブレナンになり、彼女の目から見た伯爵家の問題が描かれる。本作の魅力は、当時のイギリスの風俗が作者の下調べのもと細かく描かれている点。当時の使用人の生活をリアルに知ることができる。


『倫敦恋奇譚』

『倫敦恋奇譚』

出典:amazon

中年紳士とメイドの恋を描いた、ヴィクトリアンロマンス。19世紀後半の倫敦(ロンドン)。ヴィクター・グレンは裕福な中年紳士。彼は最愛の妻と死に別れ、以来再婚することなく独り身を貫いている。そんな彼の屋敷に、新しいハウスメイドがやってきた。彼女の名前はアン・ハーディ。アンとの交流は、妻を亡くしてからずっと笑顔を忘れていたヴィクターに明るさを取り戻させた。身分の差がありながら、ヴィクターとアンは互いに惹かれ合っていく。

旧家の3男坊で、貿易商社の社長でもあるヴィクター。 42歳の彼は上流階級の人間でありながら、社交パーティやオペラよりも大衆パブや場末の安芝居のほうが好きだという変わり者だ。かつては詩人になることを夢見て、修行の旅に出ていたヴィクター。その旅の最中、置いてきた妻が病で亡くなってしまい、以来彼の顔から笑顔は失われていた。そんな彼の心を癒やしたのが、メイドのアンだ。アンは純粋で心優しい15歳の少女。同じ時を共有するうちに、ヴィクターとアンは互いに惹かれ合うようになる。しかし2人の間には、年の差と身分の差という大きな壁があった。障害を乗り越えて、2人は結ばれることができるのか。主人とメイドの恋の難しさが描かれた作品だ。


『コルセットに翼』

『コルセットに翼』

出典:秋田書店

1人の少女の恋と友情、成長を描いた歴史ロマンス漫画。舞台となるのは、19世紀末のイギリス。主人公の少女クリスは育ての父を亡くしたことをきっかけに、親類たちによって強制的に寄宿学校に入れられた。学校の名はデスデモーナ女子寄宿学校。クリスはこの学校でレディーに必要な教養・たしなみを学ぶことになるのだが、そこは個人の自由が徹底的に奪われた過酷な環境だった。そんな地獄のような場所で、クリスは仲間を得て成長していく。

父を亡くしたことを嘆く暇もなく、親類たちによってヨークシャーにあるデスデモーナ女子寄宿学校に追いやられたクリス。デスデモーナ女子寄宿学校には、8歳から15歳までの良家の子女が25名在籍しており、生徒たちを経営者兼校長であるミス・デスデモーナが支配していた。クリスはミス・デスデモーナから嫌がらせを受けるのだが、協力者に恵まれてたくましく日々を過ごしていく。本作で注目してもらいたいのは、クリスや寄宿学校の生徒たちだけではなく、寄宿舎で働くメイドたちもである。彼女たちもまた物語に大きく関わってくる重要キャラクターだ。一口にメイドと言っても、彼女たちの仕事に対するスタンスや主人への思いは違っている。それぞれのメイドたちがクリスにどう関わっていくのかにも注目だ。


『さよならローズガーデン』

『さよならローズガーデン』

出典:amazon

英吉利(イギリス)へとやってきた日本人女性と、彼女をメイドとして雇うことにした貴族令嬢の秘密を描いた百合漫画。作家ヴィクター・フランクスの著作を読んで女性も夢を持てると勇気をもらい、彼に会いたい一心で一人海を渡り英吉利へとやってきた九條華子。しかし素性を隠している彼に会うことはできなかった。行くあてもなく途方に暮れていた華子に救いの手を差し伸べたのは、貴族令嬢のアリス・ダグラス。華子は彼女に雇われ、令嬢付きメイドとして働くことになる。

作家ヴィクター・フランクスは謎めいた人物だ。彼の素性の一切は隠されており、会おうと思って会えるような存在ではない。ところが、華子を拾ってくれたアリスは、ヴィクターについて何か知っている様子。アリスは華子に、自分ならヴィクターに会いたいという華子の願いを叶えてあげられると告げる。しかしそれには、交換条件があった。華子をヴィクターに紹介するための条件はたった1つ。それは「私を殺してほしい」というもの。実は彼女は英吉利では罪となる同性愛に苦しんでいたのだ。あえてアリスの提示した条件を受け入れて「共犯者」となり、彼女を救う方法を考える華子。秘密の共有は2人の距離を近づけていく。華子とアリス、2人の物語がどのような結末を迎えるのか見届けよう。


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