少女たちの激しい戦いぶりを描いて好評の「シンフォギア」シリーズ。2016年中にはその第4、第5シリーズの内訳が同時発表されるという。改めて、その1作目を紹介する。
キャラクター、ストーリーともに人気を博し、2016年現在3期まで制作されている『戦姫絶唱シンフォギア』。その1作目を振り返ってみたい。
少女たちの激しい戦いぶりを描いて好評の「シンフォギア」シリーズ。2016年中にはその第4、第5シリーズの内訳が同時発表されるという。改めて、その1作目を紹介する。
「シンフォギア」は、その適合者の歌声にのみ反応し、装者の体を包み込むことで能力を発揮する。人類の敵、ノイズ「雑音」という意味の名をつけられたこの者たちは、人間が己の身を守るために、また他者を傷つけるために使ういかなる武器をものともせず、その体に触れたもの、包み込んだものを炭の塊へと変えてしまう能力を持つ、まさに人間の天敵。この天敵に唯一立ち向かえる(ノイズを殺傷できる能力を持つ)者こそが、彼女たち「シンフォギアをまとうことができる」者たち、いわゆる「装者」である。舞台は近未来の東京。中学生である「立花 響(たちばな ひびき)」は、親友であり幼なじみの「小日向 未来(こひなた みく)」とともに、当代きっての少女ボーカルユニットである「ツヴァイウイング」のイベントコンサート会場に来るはずだったが、未来は急用で会場に来ることができず、ひとりでの参加を余儀なくされていた。このときの主人公はまだ、「ツヴァイウイング」がシンフォギア装者であることどころか、シンフォギアそのものの存在についても知らなかった。ノイズに対抗できる唯一の方法、シンフォギアは、政治的思惑により存在そのものが秘匿されていたからだ。
出典:Amazon.co.jp
コンサート会場がノイズに襲われ、何千、何万という人がノイズに命を消されていく。「ツヴァイウイング」の二人、「天羽 奏(あもう かなで)」と「風鳴 翼(かざなり・つばさ)」は、その歌声により自らの「装者」としての力を解き放ち、ノイズに立ち向かっていく。だが、その時なんの力も持たない響は、その争いに巻き込まれ瀕死の重傷を負ってしまう。生死の境をさまよっている響の脳裏に聞こえてきた言葉。「生きることをあきらめるな!」それは、その後の響の人生に重くのしかかってくる、ツヴァイウイングの一人、奏の残した言葉だった。力を使い果たしつつある奏と、まだ会場を埋めつくさんとする数のノイズ。その時奏が選んだ方法は、自らの命を燃やしつくして歌の力を殲滅の力に変える「絶唱」だった。その場にいた全てのノイズを葬った奏は、翼の腕に抱かれたまま静かに息を引き取り、その体は虚空へと四散していく。夢うつつのまなざしの中で響が観た、それがその場での最後の様子だった。その後、響はある組織が司る手術室に運ばれ、一命を取り留める。だがその手術は、それからきっかり2年後に響の人生を大きく変える運命の、引き金に過ぎなかった。
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2年後、私立リディアン音楽部高等科にふたりして進学した響と未来。響にとってこの学院は憧れの「風鳴 翼」の所属する学校であった。また、響の中では漠然とした記憶である2年前のコンサートでの出来事。その時のことを翼に確かめたいと思っていた。そんな折、響の「ニューシングル」のCDを買うために街へ向かった響だが、そこで彼女は再び、ノイズの襲撃に出くわしてしまう。たまたまそばにいた、年端もいかぬ少女の手をとり、響はノイズの魔手から少女を、そして自分を救うため決死の逃避行を続ける。だが、ある建物の屋上に追い込まれたせつな、響の口から奏でられたある歌。そしてその歌は、響の体内に埋め込まれた、2年前響の命を救った「聖遺物」のかけらが発動させ、響の体に今、シンフォギアが纏われていく……。
以上がシンフォギアの1話の流れになる。このあと響は、一人残された「ツヴァイウイング」の片割れである翼との確執、もう一人の装者である「雪音 クリス(ゆきね くりす)」との正邪を超えた対決、そして思いもよらない黒幕との決戦に赴くのだが……。物語はこの後『戦姫絶唱シンフォギアG』『~GX』と続いていくが、またそれは別のお話。
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