SFは男子のものだけではない。少女の揺れ動く心とSFが組み合わさったとき、とてつもなく壮大で、途方もなく哀しい物語が生まれる。「少女SF」と呼ぶにふさわしい作品を紹介する。
少女の揺れ動く心とSFが組み合わさったとき、とてつもなく壮大で、途方もなく哀しい物語が生まれる。
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SFは男子のものだけではない。少女の揺れ動く心とSFが組み合わさったとき、とてつもなく壮大で、途方もなく哀しい物語が生まれる。「少女SF」と呼ぶにふさわしい作品を紹介する。
東京に謎の空飛ぶ円盤「母艦」が襲来してから数年。空に浮かび続ける物体のことを、人々はもはや見ないふりをする。女子高生の「小山門出」やその友人たちもそうだ。しかし中二病の「中川凰蘭」通称「おんたん」は、意味不明発言をしてはあの生命体のことをやたら意識している。一方、地球に紛れ込んだ「侵略者」はじわじわと人間の生活にまぎれ込み、彼女たちの近くに迫っている。全てを諦めたような「さとり世代」の彼女たちだが、友情、恋愛、夢など、心の底では諦めきれない気持ちが胸に迫ってくる、SFと青春が同居した作品。
架空の惑星を舞台に、「塔州連邦軍」と対立する組織「ゲッコーステイト」との戦いを中心としたSFアクション。「リフボード」が得意な主人公「レントン」は「ニルヴァーシュ」を操るライダーの「エウレカ」と出会い、「ゲッコーステイト」での戦いに身を投じてゆくことになる。宇宙の生命体「コーラリアン」や様々なタイプの「ニルヴァーシュ」などSF要素満載ながら、少年の恋、男女問わずキュンとさせる「エウレカ」、彼女と対の存在「アネモネ」など女子受けもするキャラクターたちも魅力。
短編集『25時のバカンス』に収録。土星に近接した衛星「パンドラ」で、土星の調査員予備生として訓練を受ける少女たち。彼女たちのカリスマ「ナナ」のもとに現れた謎の新入生は、なぜか「ナナ」のことを特別に慕い、昔から知っているかのような懐かしさを見せる。「ナナ」が新入生に覚える感情の正体とは、新入生の抱く思いとは、「パンドラ」の先にあるものとは。何かのメタファーのような非現実性に胸騒ぎがし、少女の心の触れ合いに切なさがこみ上げる。
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防衛省の秘密機関「PSI」で超能力者としてペアで任務につく「立川妃」と「羽柴銀色」。「イーバ」を退治する任務でしか接することのできない「銀色」に、「妃」は密かに想いをよせる。能力が弱い「妃」だが、彼女の能力を使ったアメリカでの大きな任務が舞い込む。「妃」のアメリカ行きがきっかけで揺れ動く「銀色」と彼の家族との展開が見どころ。王道少女マンガにSFのきらめきが重なり、キラキラと輝くような作品だ。
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遠い未来の天体「アポシムズ」で、極寒の地表をさまよう数少ない人間たち。「リドベア帝国」が地下の遺跡を占領している一方で、地表では「人形病」が蔓延し、生き残っている人々も食糧を得るために危険と隣り合わせの日々。地表に生きる「エオ」「エスロー」「ビコ」の前にある日現れた「自動機械」の少女「タイターニア」から「コード」と「七つの弾丸」を託される。まだまだ謎だらけのSF的な世界の中で、この二つが示す意味とは!?鍵を握る「タイターニア」は可愛らしい少女で、過酷な環境に生きる彼女たちの繊細な姿や言葉が刹那的で美しい。
キュートな見た目の幼女「モモ」は、実は星ひとつ簡単に消すことができる「大魔王」。地球は存続させるにふさわしい、と彼女が納得できるかどうかは、主人公「夢」に託された。「モモ」を喜ばせることができれば、地球は守られるのだ。SFさながらの壮大な設定でありつつ、「モモ」が喜ぶのは甘いお菓子、キラキラ輝くプラネタリウム、きれいな景色など、日常の些細なものの数々。地球外に生きる「モモ」の目線は、この世界の美しさや楽しさを気づかせてくれる。
地球を含めた様々な惑星を人が行き来する時代、「宇宙大学」の入学試験が行われる。外部との連絡を遮断した宇宙船で長期間過ごすというものだが、「タダトス・レーン」のチームにはなぜか1チームよりひとり多い11人が搭乗している。外界のSFテイストと、ギムナジウムにも通じるような、閉ざされた空間での彼らの心模様が対照的。軌道のアクシデントや伝染病など様々なトラブルに立ち向かいながら、11人の互いの疑心暗鬼がハラハラものだ。
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508 Pt.
200 Pt.
78 Pt.
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