主人公が、己の中に宿ったもう一人の人格と共にゲームを通じて絆を深めていくファンタジーカードバトル漫画。気弱な高校生の武藤遊戯は、ある日誰も解いたことのない「千年パズル」と呼ばれるパズルを完成させる。以降、遊戯の中にもうひとつの人格が現れ、遊戯はその人格とゲームを通じて絆を深めていく。1998年TVアニメ化。2011年には作中に登場したTCGが、世界販売枚数でギネス認定された。
日本のTCGブームの火付け役となった作品。本作は当初、遊戯がゲームを悪用する人々に大して「闇のゲーム」を仕掛け制裁していくというストーリーだった。その後、作中に登場したTCG「マジック&ウィザーズ(TVアニメ版では「デュエルモンスターズ」)」が大きな反響を呼び、以降本作のメインテーマとして扱われる。本来の遊戯は気弱な少年だが、千年パズルによって遊戯の中に宿った「闇遊戯」は強気で誇り高く、高い頭脳で様々なゲームを勝ち抜いていく。ふたりの遊戯は、海馬瀬人を始めとした様々なライバルとTCGで戦い、仲間たちとの絆を深めていく。そんな中、闇遊戯のルーツである古代エジプトとTCGに重要な関係があると判明。遊戯たちはエジプトへ赴く。
『ポケットモンスター』のカードゲーム「ポケモンカード」の遊び方や、新たに登場したカードやパック、デッキなどを紹介する実用漫画。双子の兄弟、競技シンとマコトはポケモンカードを学ぶために大木土(おおきど)学園に転校する。ふたりは顧問のグズマル先生の元、仲間たちと対戦し最強のトレーナーを目指していく。
本作は、様々なゲームや玩具とのコラボ漫画を取り扱う『コロコロイチバン!』に連載。「ソルガレオGXルナアーラGX激突編」「ウルトラビースト襲来編」など、それぞれ対応する『ポケモンカード』のサブタイトルが付けられて掲載された。競技シンとマコトは、「初心者大カンゲイ!!」と書かれたパンフレットを見て、「ポケモンカード部(通称ポケカ部)」のある大木土学園へ転入する。そこで待ち受けていたのは、ポケカの新作が出ると授業を中断してポケカを始めるという、ポケカが大好きな顧問のグズマル先生や、ポケカに熱中していてそれぞれ得意な戦法を持つ生徒たちだった。熱血少年のシンと冷静な戦略家のマコトは、彼らと熱いバトルを繰り広げる。
同名のTCGを題材にしたカードゲームバトル漫画。引っ込み思案だが優しい少年の先導(せんどう)アイチは、カードゲーム「ヴァンガード」に夢中。そんなアイチの前に「ヴァンガード」を「ゲーム」ではなく「決闘」と定義する謎の集団「フーファイター」たちが現れる。アイチはその戦いの中で、カードの声を聞き、戦いの流れを読む能力「PSYクオリア」に目覚める。
マルチメディア展開として、同名のTCGを題材にテレビアニメと漫画がほぼ同時に制作された。登場キャラクターは、アニメ・漫画とも同じだが、ストーリーは若干異なる。主人公のアイチは小学生時代にいじめに遭っていた。いじめられボロボロだったアイチは、腕利きのヴァンガードプレイヤーである櫂(かい)トシキからレアカード「ブラスター・ブレード」をもらう。それがきっかけとなり、アイチはヴァンガードにのめり込むようになる。やがて、カードショップでの対戦などを通じ、友だちやライバルができる。だが、フーファイターの出現により、彼らは「ゲーム」ではなく「決闘」を強いられるように。それは、アイチが得た「PSYクオリア」という力で、新たなるゲームステージに進むことを意味していた。
世界初のTCGである『マジック:ザ・ギャザリング』及び、これより発祥したオリジナルTCG『デュエル・マスターズ』を題材にしたカードゲームバトル漫画。伝説のデュエリスト切札勝利(きりふだしょうり)の息子・勝舞(しょうぶ)は、父とその友人NAC(ナック)が、修行から帰ってくる日を待っていた。だが、迎えに行った先に父の姿はなく、勝舞は父の残したカードを手に最強の道を目指す。
本作は実在する二つのTCGが題材に使われている作品。連載初期の7巻までは、『マジック:ザ・ギャザリング』をテーマに描かれている。その後、『マジック:ザ・ギャザリング』を手掛けるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の協力の元、派生商品としてTCG『デュエル・マスターズ』が完成。8巻以降は、この『デュエル・マスターズ』が主題となっており、TVアニメ版では最初から『デュエル・マスターズ』が主題になっている。切札勝舞は、最強のデュエリストだった父の失踪をきっかけに、様々な敵とのバトルを繰り広げデュエルの腕を磨いでいく。その後、シリーズが進むごとに勝舞の弟・勝太、甥にあたるジョーが主人公として代替わりしていく。
TCG『WIXOSS(ウィクロス)』との連動作品であるテレビアニメ『selector(セレクター)』シリーズのスピンオフ漫画。女子中高生の間で流行になっているTCG『WIXOSS』。そのゲームの中でも、特別なカードを持つセレクターになれば、ゲームで勝ち抜くと胸に秘めた願いが叶うという都市伝説があった。女子中学生の黒澤ゆらぎは、とある願いのためにゲームに身を投じていく。
本作以外にも『selector』シリーズのコミカライズ作品はあるが、本作は世界観を共有しつつも完全オリジナルキャラが登場する作品となっている。『WIXOSS』においてプレイヤーの分身として戦う「ルリグ」のカード。このルリグカードの中に、持ち主と意思疎通ができる特別なカードが存在し、それを所持する者はセレクター(選ばれし者)と呼ばれていた。セレクターは、ゲームに勝ち抜けば願いを叶えることができるが、負け続けると過酷なペナルティが待ち構えている。幼馴染の尽白真子(つきしろまこ)に親友以上の感情を抱いているゆらぎは、セレクターである真子を守るために、自身もセレクターとしてルリグであるアルフォウと共に闘っていく。