ジャンボジェット機から人力飛行機まで！パイロット漫画オススメ５選190 Pt.

本作主人公のモーガン機長は、ジャンボジェットのボーイング747を軽飛行機の様に操る、凄腕の民間パイロットだ。かつては、アメリカ空軍でB52に搭乗していたベテランの爆撃機（ボンバー）乗り。型破りで気性が荒く、女にもだらしないモーガンだが、仕事に対する責任感は人一倍。嵐で着陸を拒否する管制塔からの指示があっても、積み荷に居る大量のひよこの命を守るため、無視して強行着陸を行う程だ。そのテクニックはまさに超一流で、鈍重なジャンボジェット機ジェット戦闘機とやり合ってしまう。他に類を見ないぶっ飛んだ民間パイロットと言えるだろう。

本作には多くの民間パイロットが登場するが、その中で最も異彩を放っているのは、主人公のありすだ。操縦士だった父親から叩き込まれた操縦技術と危機回避能力がとても高く、数多くの機種のライセンスを所持しているが、一般常識も含めて人格にかなり難があるパイロッだト。飛行機オタクとも言えるほど飛行機を愛しているが、その愛が強すぎるがために暴走しがち。そんな彼女だが、乗客の命を預かるパイロットとしての志は本物。庶民の足として今や最も安全と言われる旅客機ではあるが、フライト中の事故は致命的な災害となりうる。ありすは“チーム・守護神”の一員として、極限の状況下で悲劇を防ぐために奮闘する。

ちょっとした輸送のすべてが、飛行機で行われる本作の世界。主人公のイサキは、凄腕パイロットのシロから、飛行機「パイパー・スーパーカブ」を借り受けて空を飛んでいる。彼は飛行機でちょっとした冒険やお手伝い飛行を行っており、かなりの小規模だが、個人運営の民間パイロットだ。飛行機がより身近に生活と結びついたこの世界では、パイロットに頼まれる仕事も日常感にあふれている。お豆腐の買い出し、飛行船へのお届けもの配達、はたまた祭りの神事飛行など、生活感あふれる目的で、ゆったりと空を飛ぶ飛行機の姿が面白い作品だ。

本作で大空を舞うのは、個人や民間でのみ運用される人力飛行機。当然、主人公も民間のパイロットだ。鳥人間コンテストが始めて開催されたのが1977年。本作品は、それよりも7年も早い1970年に発行された、時代を先取りした作品だ。主人公の昌人は、大空に強いあこがれを持ち、人力飛行機に青春をかける青年。彼は、自身で飛行機の設計や作成をしたいという夢を持ったパイロットだ。人力なので飛ばすだけでも難しく、墜落してひどい怪我をすることもある。それでも、昌人は飛びたいという信念のもと、様々なトラブルを跳ねのけて大空を目指す。

本作は、毎年アメリカネバダ州で実際に行われているエアレース「リノ・エアレース」を題材とした漫画であり、主人公の鉄也は、そこに参加するパイロットだ。鉄也は元々航空自衛隊に所属していて、風の流れを目視できる能力と高い操縦技術を持っている。だが、かつて事故で友人を失い、それからは飛行機で飛ぶことを止めていた。そんな彼がエアレースの世界を知り、魅力に取りつかれ、慣れないレシプロ機を操縦するため厳しい訓練を積んでいく。民間パイロットたちによるエアレースといえど、時速800キロで繰り広げられるチェイスは、もはや戦争さながら。命を賭けた超高速の戦いに、手に汗握ること間違いなしの作品だ。