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酪農アニメ『銀の匙 Silver Spoon』第一シーズン

酪農アニメ『銀の匙 Silver Spoon』第一シーズン295 Pt.

原作者「荒川弘」自身の実体験を濃厚に描いた『銀の匙 Silver Spoon』という作品を紹介していきたい。この作品では酪農家の日々の生活や家畜たちとの微妙な関係、また厳しい現実と向き合い少しずつ主人公が成長していくヒューマンストーリーである。それにプラスして、高校生らしい明るく楽しい展開も随所に散りばめられおりテンポよくすすんでいく。

銀の匙 Silver Spoon

作成日時：2016-10-31 20:00　執筆者：マンガペディア公式

出典：TVアニメ「銀の匙 Silver Spoon」公式サイト

概要

本作品は、中学時代に挫折を経験した主人公が逃げ出してしまったところから物語が始まる。人間だれしも挫折はあるし逃げてしまった頃もあるだろう。そんな時にこの作品をみて前向きな気持ちになってもらいたい。逃げた先にも何かしらの新しい発見があるということをこの作品は教えてくれるはずだ。以下の4項目で『銀の匙 Silver Spoon』アニメ第一シーズンを簡単にまとめてみた。

広大で雄大な農耕＆酪農＆高校生ライフ

出典：Amazon.co.jp

農家の家の子ではなく、一般的なサラリーマン家庭で生まれ育った主人公「八軒勇吾」（以下：八軒）。とある事情により「北海道」内でも有数の進学学校から農業高校へと進学し環境も新しく高校生活をむかえた。しかし、いざ学校へ通ってみると「八軒」にとっては過酷な肉体労働が待っていて悩む暇もないくらい忙しい生活だった。最初は面倒で身体的にもとてもきつかったが、徐々に食への関心、採れたての食の美味しさ、みんなで食べるご飯、動物への愛情が自然と生まれてきて……。

過酷（?）な高校生活にも恋の予感が……

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中学生の頃の挫折で何もかもにくよくよしていた「八軒」。しかし「大蝦夷農業高等学校」（以下：エゾノー）は、1年生は全員寮生活で家でも学校でも周囲はクラスメイトばかり! 一人になる時間も全くなく、日々の授業と農作業で毎日大忙し。それに加えて「エゾノー」では生徒全員が何かしらの部活に所属しなければならないという決まりがあった。「エゾノー」の部活はほぼ運動部ばかりで、「八軒」にはどうも向いている部活はなさそうだった。どの部に入ろうか悩んでいた「八軒」にクラスメイトで気になっていた女子生徒「御影アキ」が馬術部へ入部しないかと誘われる。これは恋の予感なのか!? 「八軒」はこのチャンスをものにすることができるのか?

中学生時代の挫折からの立ち上がり

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「八軒」がなぜ「エゾノー」に進学したのか、それには中学の頃の勉強の挫折と学歴至上主義の「父」から逃げるためだった。「八軒」は「エゾノー」に来てから忙しい毎日の中ふとした時に、そのことを思い出し逃げたことに後悔していた。その後悔でずっと落ち込んでいた「八軒」だったが、高校の周囲の清掃活動中にとある古い窯を発見した。その窯を再利用しピザを焼こうという話になり「八軒」はなぜか巻き込まれてしまった。自分がやりたいことではないが、友人から頼まれしぶしぶ引き受けた「八軒」。だが思いのほかピザ作りに夢中になってしまった。気が付くと学校主催のピザパーティーにまで話は大きくなり、みんなで楽しくピザを食べるためにピザ作りに奮闘する。そこで「八軒」は自分が逃げたことへの後悔を捨て、何かここで新しいことができるのではないかと気づきはじめるのだった。

酪農の現実、友人との別れ

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クラスメイトで、「御影アキ」の幼馴染である「駒場一郎」。彼は甲子園に出てプロ野球選手となりたくさん稼ぎ、ゆくゆくは実家の酪農を支えたいというささやかな夢を持っていた。そのため「駒場一郎」の高校生活は、「八軒」以上に多忙でそれに見合うだけの体力を持ち男気あふれるものだった。しかしそんな時「駒場一郎」の実家が借金で酪農を続けられなくなった。「駒場一郎」も早く借金を返すために高校を退学し就職することに……。友人との突然の別れに「八軒」は驚愕し、何か彼のためにと試行錯誤するが結局は何もできず「駒場一郎」は学校から去ってしまう。ここで「八軒」は酪農の厳しい現実を目の当たりにするのだった。