遥かな未来。人々は地中に穴を掘って家を造り家畜を飼い、時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。そんな村の一つ・ジーハ。村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、ある日、掘り進んだ先で偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。そして、シモンの兄貴分である青年・カミナ。彼は、村の上には「地上」があることを信じ、グレン団というチンピラグループを率いて天井を突き破って外へ出ようと目論んでいた。
そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる! カミナは確信する「やっぱり地上はあった! 」そして、無謀にも村で暴れるロボットに立ち向かおうとする。その時、更に地上から何かがやって来た。それは、巨大なライフルを持った少女・ヨーコだった。彼女は、ロボットを地上から追って来たのだ。しかし、ライフルの威力では、倒すどころか足止めをするのが精一杯。そんなピンチの中、シモンは、以前、地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは、顔だけの謎のロボットだった……。
ここでは、本作をより楽しむため注目するべきキャラクターをピックアップする。今回は何と言っても本作を象徴するようなキャラクターでもある「カミナ」を紹介する。地下に暮らすことが当たり前だった世界において、地上を夢見るほどの情熱。そして、シモンやヨーコたちグレン団を背中で引っ張る漢の姿に惚れた方も多いことだろう。カミナらしい、名言をあげる。
・バカヤロウ! 無理をとおして、道理を蹴っ飛ばすんだよ、それがオレたち、グレン団のやり方だろうが!
・目ぇ醒めたか? お前が迷ったら、おれがかならず殴りに来る。だから安心しろ、お前のそばには俺がいる。お前を信じろ、おれが信じるお前を信じろ!
マンガ、アニメ、ゲームが大好きな女子高生・泉こなたは、すきなもののためには努力を惜しまない女の子。そんな彼女が個性的な友達や先生たちと繰り広げる、思わず突っ込みたくなる共感したくなるネタ満載で、ついにやけてしまうそんな物語。
主人公:泉こなたを紹介する。青色の髪の毛に、膝まで届くほどのロングヘアにアホ毛。左目の下には泣きぼくろと外見は愛くるしい一方で、彼女の発言にはオタク魂がこもっており、どこかオヤジ臭いところがある。今回は、オタク魂のこもった発言をあげる。
・偉い人は言いました「クレーンゲームは貯金箱である」と
・容疑者の部屋からは、漫画やゲームが数千点押収され……またこの報道。毎回さ、不公平だなって思うんだよね。そういう漫画はすぐやり玉に挙げるくせに、いい漫画だっていっぱいあるのに全然取り上げてくれないしさ
“伊藤 誠(いとう まこと)”が“桂 言葉(かつらことのは)”と出合ったのは榊野学園の入学式のとき。言葉は誠の隣のクラスで、同じ沿線から通っていて、毎日同じ時刻の電車に乗り本を読んでいる。気にはなるけど、遠くから眺めているだけ……。ただ、それだけの存在だった。
携帯電話のおまじない……。
「好きな人の写真を待ち受けにして3週間、誰にもバレなかったら恋が成就する」
誠はばかばかしいと思いながらも、電車で出会う言葉の姿を携帯電話の待ち受けにする。だが、そんな誠の待ち受け画面に映った言葉の写真を同じクラスで隣の席の“西園寺世界(さいおんじせかい)”に見られてしまう。おまじないを始めて1日目ではかなく散ってしまった淡い期待だったが、世界が勝手に誠の待ち受けを見てしまったお詫びにと、誠と言葉の仲を応援したいと二人の間を取り持つ事に……。
その日から誠の退屈だった日常が大きく動き始める。
基本的に、本作に出てくる女性はどこかゆがんでおり、何を期待してこのアニメを見るのかで変わってくる側面が大きい。そんな中、断トツでギャップを発揮してくれたこの桂言葉を紹介する。人目を引くほどの容姿、大人しく引っ込み思案な性格でありながら、次のような発言を残している。どんな意味が含まれているのか注目して欲しい。
・やっぱり嘘だったんじゃないですか。中に誰も居ませんよ?
・私、二人は幸せになれないと思います。二人を幸せにはしませんから。
時は202X年。舞台はフシギ都市大黒市。小此木優子は、小学6年生。父、母、妹。ごくごく平凡な小此木一家は、夏休み直前、祖母の住む大黒市へと引っ越した。そこは、由緒ある古都であり、神社仏閣が立ち並び、かつ、最新の電脳設備を誇る特別行政区でもあったのだ……。
「電脳メガネ」という現実を拡張するデバイスが子供たちの間で流行している世界観に惚れた方もいるだろう。ほんわかした世界観に見え、小学生が抱える悩みは重い。特に、この世界での能力に優れながら、利己的で他者を寄せ付けない謎の少女:天沢勇子(通称:イサコ)の言葉は考えさせられる。
・メガネで見えるものなんて、すべてまやかしだ。もうメガネなんて捨てろ。そして、手で触れられるものだけ信じるんだ。さもないと私みたいに、メガネに殺されるぞ。
今回は2007年に開始したアニメから『天元突破グレンラガン』、『らき☆すた』、『School Days』、『電脳コイル』を挙げた。この作品が載っていない、この年代を振り返ってほしいなど意見を待っている。