9月6日は「妹の日」！妹が登場する漫画5作品26 Pt.

兄弟、姉妹といっても、そのかたちはそれぞれ違う。9月6日の「妹の日」にあわせて、タイプの異なる妹が登場する漫画5作品を紹介しよう。

本作は、ニート兄妹のぐーたらな毎日を描いた、ゆるふわ系ギャグ漫画だ。兄は世界各地を放浪した結果、家にいるのが一番だとニートに転身。妹は人見知りが激しく、高校卒業後は進学や就職をせずニートになった。ひとつ屋根の下にニートがふたりとは、なかなかヘビーな状況にも思えるが、兄妹をとがめるようなキャラクターは登場しない。唯一、母親が妹・春子を外に連れ出そうとする話はあるが、深刻さは微塵もない。兄妹本人たちにもネガティブなところはなく、毎日好きなゲームをしたり漫画を読んだり、充実した生活を送っている。そんな兄妹が繰り広げる会話劇は、リズミカルでおもしろい。ニートの清々しい生き様が描かれた作品だ。

本作は、真面目な兄とグータラな妹の、普遍的な日常を綴ったギャグ漫画。作品名の「干物妹（ひもうと）」とは、主人公・うまるの“学校では才色兼備な優等生だが、家ではグータラに過ごす姿”をあらわした言葉である。うまるは家に帰った途端、ごろごろ寝る・アニメを観る・マンガを読む・ゲームをする・ポテチ＆コーラ片手に夜更かしをするなど、絵に描いたようなダメ人間と化す。彼女と一緒に暮らす兄・タイヘイは、家事全般が大得意。おまけに、なんだかんだと妹には甘く、叱りつつも妹の我儘をきいてしまう。「ありがとう、お兄ちゃん！」という妹の態度に、兄は弱いのだ。「なんでもできる優しいお兄ちゃん」と「グータラだけどかわいい妹」、あなたならどちらが欲しいだろうか。

本作は、元・暴走族総長の兄と、型破りな兄に振り回される妹の苦悩を描いたコメディ。高校生になっても「寄り道禁止」「恋愛禁止」と厳しいルールを押し付けてくる兄・健児のことが、うっとうしくてたまらない妹・康子。無理矢理通わされた塾で、イケメン高校生・椿くんに出会い恋に落ちた康子だが、兄からの妨害を受け、恋の行方は前途多難。そんな折、康子は椿くんの姉・エリカと意気投合し、彼の実家の花屋さんでバイトを始め、恋もぐっと進展する。椿くんはエリカを巻き込み、兄妹喧嘩はスケールを増していく！ 康子と健児の兄妹と、椿姉弟。4人が繰り広げるコメディから、目が離せなくなるはずだ。

引きこもりの兄と、その存在を隠して生きていた妹の物語が描かれる作品。志乃の兄・保は、中学時代の挫折が原因で自宅に引きこもって早4年。一方、兄の存在が原因で周囲から白い目で見られ、嫌な思いをしていた志乃は、高校入学を機に「ひとりっ子」を演じるようになる。ところがそんな兄が、20歳になるのをきっかけに「脱・引きこもり宣言」をする。最初はただの迷惑としか感じていなかった志乃だが、兄妹の思い出である“うさぎりんご”を一生懸命に作ってくれた兄を見直し、働こうとする彼を助けることにする。はたして志乃と保が、子どもの頃のように笑い合う未来は訪れるのか。

優秀でしっかり者の姉・エストレーラと、無邪気でのんびりした妹・ルアが、王位継承権を巡って争う王国ロマン。王位に興味がないルアは、深く考えずに義兄・アルフォンソに身を任せるのだが、それが原因で後継者争いが大きく動き出していく。一方、女児を産まずに王位を継ぐと息巻いていたエストレーラは、身分違いの男に恋をしたことで、目指す先が変わっていく。この物語を最もこじらせたのは、間違いなくルアである。彼女に姉と争うつもりはまったくなく、ただ流されるがまま生きた結果なのだが、それにより支払うことになった代償はあまりにも大きい。愛憎うずまく姉妹の恋と王位継承争いの行方を、その目で確かめてほしい。