概要・あらすじ
6年前に交通事故で両親を亡くした沖康子は、兄の沖健児とふたり暮らし。暴走族の元総長だった健児は今では人気少女漫画家として活躍しているが、素の部分はヤンキーそのもの。ある日、塾で素敵な男子高校生椿純と出会った瞬間、康子は恋に落ちるが、そこには兄という大きな壁が立ちはだかる。
登場人物・キャラクター
沖 康子 (おき やすこ)
17歳の高校生。勉強が大の苦手で、兄に無理矢理通わされることになった塾で、椿純と出会い恋に落ちる。すべてに干渉してくる兄のことを「あんた」と呼び毛嫌いしているが、心の奥ではたったひとりの家族である兄を慕っている。
沖 健児 (おき けんじ)
沖康子の兄で暴走族ネイキッドガンの元総長。24歳。両親の死後、少女漫画家ケンケンとして成功し康子を育ててきた。妹を守るためなら容赦なく暴れるヤンキー魂の抜けない兄だが、そのせいで康子には嫌われ、ふたりの間にはケンカが絶えない。
椿 純 (つばき じゅん)
沖康子が通う塾で出会った男子高校生。椿エリカの弟。塾では授業中に漫画を読んでいたりするが、校内試験では1位と成績優秀。家は花屋つばきフラワーを営んでおり、休日は店を手伝うことが多い。見た目とは違い拳法の使い手でもある。人参が苦手。
椿 エリカ (つばき えりか)
椿純の姉。24歳。実家のつばきフラワーで働いているが、元レディースの総長で黒薔薇のエリカと呼ばれ恐れられていた。レディース時代に沖健児に惚れ何度も告白したがすべて断れれた。今でも健児のことを思っている。昔はデブだったが、今はモデル体型。
モス
暴走族ネイキッドガンの元親衛隊長。本名は正助。今は漫画家となった沖健児のアシスタントをしている。スキンヘッドで強面だがかなりお人好しな面がある。
アジダス
暴走族ネイキッドガンの元特攻隊長。モスとともに漫画家となった沖健児のアシスタントをしている。リーゼントヘアがトレードマーク。
青田 (あおた)
ヤンキー時代から椿エリカに惚れて今でもしつこくつきまとう男。エリカにはまったく相手にされず、沖健児に逆恨みをして沖康子を拉致するなど非道の限りを尽くす。
横須賀 茜 (よこすか あかね)
近所のおばちゃんが見つけてきた、沖健児のお見合い相手。健児の人気作「サイボーグ ラバ子」の主人公にそっくりなアニメ顔が特徴。結婚年齢、出産年齢など綿密な人生設計を立てており、仕事で疲れ果てて前後不覚の健児と無理矢理結婚しようと画策する。
宮園 かおり (みやぞの かおり)
元レディースのメンバーで椿エリカの子分。今は一流大企業の社員食堂でアルバイトをしている。暴走族ネイキッドガンの元メンバー瓜部聡とは犬猿の仲である。
瓜部 聡 (うりべ さとし)
暴走族ネイキッドガンの元メンバーで沖健児の子分。今は運送会社で働いている。元レディースのメンバー宮園カオリとは犬猿の仲である。
山田 幹夫 (やまだ みきお)
椿純と同じ高校の同級生。校内試験は2位だが、何をやっても純に勝てないことで純を憎む。沖康子に純がゲイだと吹き込んだり、康子を純から奪おうと企むダークな心の高校生。
長沼 亜希子 (ながぬま あきこ)
ホテル王として名高い長沼家のご令嬢。家出をしてさまよっているときにモスと出会い、記憶喪失だと嘘をついてモスの家に転がり込む。モスの優しさに次第に惹かれていく。
前田 (まえだ)
沖健児を担当する漫画編集者。普段は大人しいが、漫画に命を賭けており締め切り厳守。香港で拉致された沖康子を救うため沖健児が締め切りをぶっちぎったときは、自ら香港に乗り込んで大暴れした。
場所
つばきフラワー
『ヤスコとケンジ』に登場する花屋。椿純の両親が営む花屋で普段は椿エリカが切り盛りしており、休日には純も手伝っている。純に一目惚れした沖康子がアルバイトすることになる。