禁断の技術、それとも科学の結晶か？クローン漫画オススメ５選58 Pt.

成績優秀だが貧乏な男子高校生・由里透。何故か4日間眠り続けていた彼の家に、同級生の少女・桜小路真子（さくらこうじまこ）が訪ねてくる。クラス委員である彼女は、学校を休んだ透にプリントなどを持ってきてくれたのだ。さらに真子は一人暮らしの透のために、夕飯を作ってご馳走してくれるという。学校一のお嬢様であり、美人で勉強もできる真子との急接近を喜ぶ透だったが、実は真子は学年1位の透に嫉妬心を抱いており、彼を蹴落とすために近づいたのだった。そうとは知らない透は、わくわくしながら真子と買い物を済ませ、自宅に戻る。するとそこには、見知らぬ全裸の少女がいた。彼女こそクローン人間のナナであり、彼女の巻き起こすトラブルの数々が、透と真子の距離を近づけていくことになる。

マリ・キュリー、ジョン・F・ケネディ、ジャンヌ・ダルク、ナポレオン・ボナパルト。これらは、セントクレイオ学園に在籍する生徒たちの名前だ。セントクレイオ学園に集められているのは、遺伝子工学の粋を結集して造られた子供たち「クローン」である。クローンたちは「オリジナル」が成し得なかった偉業を達成することを期待されており、それ以外の生き方は推奨されていなかった。自分のやりたいことを自分で選べない。そんな不自由がクローンにはあったのだ。また、クローン・ケネディが何者かに暗殺されるという事件が起こり、クローン生徒たちは「オリジナルと同じ死を迎える可能性」に怯えることになる。史良がそんなクローンたちの苦悩とどう向き合っていくのかに注目だ。

テクバクローン学園に通っている女子高生16人は、同一個体から生まれたクローンだ。皆同じ顔、類似の思考回路をしている。彼女たちは人間の世界に馴染むため、一般常識と個性を獲得することを目標に勉強していくのだが、その行動は一様にズレているため、教える先生は大変だ。16人が一般思考の斜め上をいくボケを繰り出すのに対し、先生は1人しかいないのだから。そんな先生の苦労をよそに、16人の女子高生たちはのびのびと日々を過ごし、少しずつ個性を芽生えさせていく。話が進むにつれて、少女たちそれぞれにだんだんと違いが出てくるところが興味深く、クローンというSF設定が十二分に活かされたギャグは、読んでいくうちに癖になる。4コマ形式になっているため、1つの話が短く読みやすい作品だ。

有名な武将を幾人もクローン化し、サーカスで展示してきた明智コンツェルン。しかし、最も有名な武将である信長のクローン化は禁止されていた。裏切り者である明智光秀への恨みが、彼の子孫である明智コンツェルンに向きかねないからだ。しかし、社員の蘭丸は、数多くの武将をクローン化しておいて、有名な信長をクローン化しないのはおかしいと指摘。科学者の明智に、信長のクローン作製を進言する。信長の復讐が怖くてクローン化を避けているとバレれば、明智コンツェルンは笑われる。そう蘭丸に言われた明智は、本社に内緒でとりあえず信長の首だけを造ることになった。明智のこの決断がどのように転んでいくのか、先の展開を自身の目で確認しよう。

緑の髪に赤い目、抑揚のない声。これらは、汎用人型クローンであることがすぐにわかるよう、意図的に付加された特徴だ。人類はクローンを従順な性格にコーディングすることに成功し、実用化されたクローンは爆発的に普及した。クローンは奴隷として非常に便利な存在だったのだ。今では一般家庭のお手伝いや学校の用務員など、いたるところにクローンが存在し、人間の生活を支えている。そんなクローンのまさかの殺し合いに興味を抱いたエータとヒデは、2人の企みを知ったもう1人の幼なじみ・ユウと3人で、クローン・バトルの会場であるクローン居住区跡地への潜入を試みる。そこで彼らを待ち受けていたのは、衝撃の光景だった。行き過ぎた科学力を手に入れた人間の恐ろしさから目が離せない。