初連載作『煉獄のカルマ』(原作:廣瀬俊)に次ぐ、春場ねぎ2作目の連載作品で代表作。現代日本を舞台に、成績優秀な高校生の風太郎が、裕福な中野家の一卵性五つ子姉妹の家庭教師となり、彼女たちを卒業に導く物語。物語冒頭で示される五つ子の一人との結婚式のシーンは、その後の回想形式で進むメインストーリーの伏線となっている。一花、二乃、三玖、四葉、五月の五姉妹と風太郎の関係は、それぞれの個性や学習スタイルに応じた指導を通じて発展していく。本作品はラブコメディに分類され、学園生活における日常と恋愛要素を組み合わせた展開が特徴となっている。各ヒロインの視点から同一の出来事が描かれ、それぞれの心情や行動の意図が明らかになる構成を採用している。なお、五つ子の母親の死という過去の出来事は、彼女たちの性格形成や行動に影響を与える重要な設定として物語に組み込まれている。講談社「週刊少年マガジン」2017年8号の同名の読み切り作品を経て、同誌2017年36・37合併号から2020年12号まで連載。2019年に第43回「講談社漫画賞」少年部門を受賞。テレビアニメ第1期が2019年1月から、第2期『五等分の花嫁∬』が2021年1月から、テレビスペシャル『五等分の花嫁∞』が2023年9月に、『五等分の花嫁*』が2024年12月に放送。また、劇場版アニメが2022年5月に公開された。