58歳のサラリーマンで2児の父親である犬屋敷壱郎(いぬやしきいちろう)。タイトルの『いぬやしき』とは彼の名前。
犬屋敷は子供たちに疎まれ、妻にもウザがられる。さらに見た目はとてもじゃないけど、58歳には見えず、70代、あるいは80代というかなり老けた、疲れた男。
物語は犬屋敷一家が新築の家に引っ越してきたところから始まる。ローン嫌いな彼が、58歳までがんばって貯めた資金で購入した一戸建て。
それでも回りに建つ家と比べると見劣りして小さいために、家族からは不評をかってしまう。しかし彼にとってついに手に入れた夢のマイホーム。頑張って夢を叶えた彼に悲劇が襲い掛かる。会社の健康診断で要再検査と出たために、病院で再検査を受ける犬屋敷。診察結果は胃がんだった。しかも末期。医者からはもってあと3か月と診断される。
夢のマイホームを手に入れたばかりの彼に告げられる最悪の現実。家族は彼の話を聞いてくれず、一人夜の公園で愛犬のはなを抱きながら大声で泣く犬屋敷。
そんな彼に突然光が降り注ぐ……。
イブニングにて連載中、コミックは第6巻まで発売中、最新第7巻は2016年8月23日発売予定。