「何分の1」の奇跡たち！オススメ漫画５選179 Pt.

本作のタイトルに使われている「10万分の１」は、桜木莉乃を苦しめる病魔「ALS（筋萎縮性側索硬化症）」を1年の間に新規発症する患者の割合。まだ有効な治療方法が確立されていない難病だ。症状が進むにつれて全身が動かなくなり、最後は呼吸困難を引き起こし死に至る。莉乃の場合は、まず足が動かなくなり車椅子に乗ることに。彼女と付き合い始めたばかりの蓮は、ALSのことを理解した上で莉乃を支えようとするが、それでは病に冒された莉乃だけでなく蓮の将来も奪いかねない。残酷な現実を共に乗り越えようとする2人を描いた純愛ラブストーリーだ。

本作のタイトルに使われている「1／11」は、サッカーという競技が11人制であるという意味と、世界最高峰のリーグ戦で優勝し、世界一のチームの1／11になりたいというソラの目標にある。進学校でサッカー部員を集めるため、クラスメイトの前でその目標を語るソラ。周囲は、そんなソラを笑いながら馬鹿にしていたが、その目標に心を動かされる人物もいた。本作は、ソラに関わる人物のエピソードがオムニバス形式で収録されている。サッカーを通じて、それぞれの人間模様が繊細に描かれる感動作品だ。

本作のタイトルに使われている「1/2」は、怪しい提灯を買い分け合ったことで、お互いの夢がつながって2人で1つの夢を見るようになったことにある。そして、タイトルにある「フロイト」は、精神分析学・深層心理学の創始者であるジークムント・フロイトからとっている。作中ではフロイトの魂が、梨生と弓彦に提灯を売っていた怪しい外国人として登場する。年の差のある2人だが、夢の中でさまざまな話を語り合う。ぶつかり合うこともあるが、2人で励まし合い壁を乗り越える切なくも心温まる作品だ。

本作のタイトルに使われている「1/3」は、紫陽花、慎、遊の三角関係にある。2人の転入早々、紫陽花は、慎に告白してフラれてしまう。それでも3人は、友達として距離を縮めていく。そんな時、慎の幼馴染にして初恋相手の莉花が現れ、紫陽花は慎の新たな一面にますます思いを募らせる。紫陽花、慎、遊、莉花の4人での交流も増え、それぞれの恋模様に変化が起こる。莉花の登場から紫陽花と遊が一緒に過ごす時間が増え、遊は密かに紫陽花に想いを寄せるように。一途な恋心が眩しい、青春の一幕が描かれる作品だ。

本作のタイトルに使われている「1/4」は、ミケ、那智、祐太、樹たち4人の恋模様にある。ミケは、幼い頃からいつも一緒に過ごしてきた幼馴染の祐太に想いを寄せていた。そして高校入学後、祐太に告白するも恋人とは考えられないと言われ失恋してしまう。傷ついたミケ、彼女を放っておけない那智の交流は増えていく。一方で、祐太の想いは樹に向いていた。ミケを中心とした高校生4人が恋にトキメキ、苦悩する物語だ。