2016年7月から9月に放送された全13話のオリジナルアニメ。幼少期の頃マフィアに家族を殺された主人公が、復讐へと身を焦がす91日間の物語だ。1920年代の禁酒法時代が舞台である。
復讐に囚われた男が繰り広げる物語、アニメ『91Days』について紹介しよう。
出典:Amazon.co.jp
2016年7月から9月に放送された全13話のオリジナルアニメ。幼少期の頃マフィアに家族を殺された主人公が、復讐へと身を焦がす91日間の物語だ。1920年代の禁酒法時代が舞台である。
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家族を殺された悲劇の過去を持つ少年「アンジェロ・ラグーザ」。
彼は「アヴィリオ・ブルーノ」と名前を変えて一人静かに暮らしていた。生きる希望も意味も見い出せず、ただ空虚な生活を送る日々。そんな彼の元にある一通の手紙が届く。そこには、アヴィリオの家族を殺したマフィアの名前が記されていた。「ヴァンノ」、「ネロ」、「ヴィンセント」。彼らは「ヴァネッティファミリー」として名を馳せているマフィアだった。アヴィリオは復讐を誓い、かつての故郷「ローレス」へと舞い戻る。「ローレス」では禁酒法によってマフィアの抗争が激しくなっており、密造酒の取引きが盛んに行われていた。アヴィリオは、密造酒を作りながらもマフィアを嫌う親友の「コルテオ」に協力してもらい、取引きが行われる酒場「アイランド」へ酒を卸しに行く。そこでなんと数奇なことに、復讐相手である「ヴァネッティファミリー」の「ヴァンノ」と「ネロ」に出会う。彼らと酒の取引きを成立させたことで、更に「アヴィリオ」はファミリーへ一歩近付く。こうして七年越しの復讐劇が幕を上げた。
出典:91Days 公式サイト
このキーワードをメインとする物語は、悲劇と争いのシリアスな内容でありながら、所々にクスリとくる笑いやマフィアジョークも散りばめられている。そして何より登場する個性豊かなキャラクターの面々が豪快で大胆。だからこそ見ていて飽きないし、主人公アヴィリオの復讐に燃える姿は視聴者をハラハラさせる。復讐は何も生まない、負の連鎖とはよく言うが、このアニメでは復讐を介し奇妙で複雑な人間関係が築かれていく。一体巻き込まれているのはどちらなのか、果たしてそこにあるのは憎しみだけなのか、それとも……。
出典:91Days 公式サイト
彼らの台詞はどれも重みがあり視聴者を惹きつけるものが多い。例えば、アヴィリオがコルテオに協力してもらう際、渋るコルテオに対し「生き甲斐は人に力を与え、友情はナイフよりも心強い」と言い放つシーンがある。復讐に生きる意味を見出した男が、親友でさえも利用してしまう。
アニメ冒頭では幼少期の二人のシーンもあるのだが、それがかえって成長したアヴィリオの闇を際立たせている。暗く悲しい闇を抱えた彼だからこそ深みのある台詞なのだ。彼に復讐される者、それを心配しながらも協力する親友、彼らに争いを仕掛ける敵の数々。存在感あるキャラクター達の口から出る言葉に耳を傾けながら、アニメ『91Days』を視聴して頂きたい。
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