青春ど真ん中！学校生活のメインは放課後です!!オススメ漫画５選0 Pt.

高校生の間で流行っているゲームといえば、スマホでもできるオンラインゲームが主流だろう。しかし、作中に登場するのは、「マラケシュ」「ごきぶりポーカー」などカードや駒などを使って少人数で遊べるアナログゲーム。美姫、綾、翠の三人の放課後の楽しみは、翠が持参してくるボードゲームで遊ぶこと。初めて目にするゲームでも、ルールさえ覚えてしまえば誰でもすぐに遊べるお手軽さがボードゲームの魅力。しかし、ボードゲームは奥が深い世界でもあるのだ。アナログゲームの本場ドイツからの留学生・エミーリアや後輩の黒崎奈央や時坂環菜も仲間に加わり、更に賑やかになっていく。エミーリアや翠はボードゲームデザイナーを志しており、オリジナルのゲームを作る難しさも描かれている。

本作は、釣りと女子高生を組み合わせた異色の釣り漫画。主人公の陽渚は生き物全般が苦手な女の子。釣りとは無縁の生活を送っていた。強引な勧誘を受けた後も入部を辞退するつもりだったが、初めて魚を釣った際に感動を覚え、ていぼう部への入部を決める。部員は陽渚の幼馴染でもある帆高夏海（ほだかなつみ）、陽渚をていぼう部に誘った部長の悠希、高身長でシャイな大野真（まこと）といった個性豊かなメンバーが揃っている。手芸好きでインドア派だった陽渚の生活は、釣りとの出会いをきっかけにアウトドア中心へと変わっていった。釣りの準備から釣り本番を経て、釣った魚をさばいて皆で食べるまでの一連の流れで多くの時間や思い出を共有できることも釣りの醍醐味といえるだろう。

高校生活において、部活動は新しい自分に出会える場でもある。主人公の夏生は、キラキラしている人を羨ましがってばかりいた。しかし、バレーボール部のマネージャーになってからは、部員たちを支え、エースでもある渚にも心惹かれ、いつしか自分もキラキラとした高校生活を送ることになる。部活動を通じて夏生は渚の様々な表情に触れ、その優しさや練習に打ち込む姿に少しずつ惹かれていく。渚はなかなか本音を話したがらないが、夏生に対して次第に興味を抱くようになる一方で、バレーボール部員で渚の親友の桐生もまた夏生に思いを寄せるようになる。瞬く間に過ぎ去ってしまう高校生活の中で、大きく成長していくピュアな彼らを見ていると、爽やかな気持ちになれるはずだ。

流行を作る若者の中でも特に女子高生は流行りに敏感だと言われているが、凛久は流行り廃りには惑わされず、心が落ち着けるような隠れ家的な場所を好んでいる。そんな凛久が出会った喫茶店は、大正時代の建物を改装したクラシカルな洋風の純喫茶「アネモネ」。マスター代理の瑛都は人見知りな性格で、学校では不愛想に見えるが、放課後の仕事中はよく喋る。話をする中で客のことを知り、その人に合ったコーヒーを出すスタイルなのだという。意外な彼の一面を知る度に凛久はますます惹かれるようになるが、やがて瑛都の幼馴染の桃山心（こころ）や、クラスメイトの墨染雷蔵（すみぞめらいぞう）も加わり、それぞれの想いが複雑に絡み合っていく。繊細な年頃の彼らが紡ぐ胸キュン必至の恋愛模様を堪能しよう。

高校生の本業は学業のはずだ。しかし、本作の舞台となる源五郎島の弾正高校で、授業に出る生徒はほとんどいない。それは、弾正高校が古代遺跡の発掘拠点となっており、生徒もほとんどは発掘が目的で入学しているからだ。主人公の宇佐見はお宝には興味はなかったが、孤独な少女・シオのことを放っておけず、彼女と共に弾正高校へ入学。個性豊かなメンバーが揃う古美術部にも入り、謎めいた古代遺跡のオーパーツ探しの日々を送ることになる。その一方で、開拓者である名家の現当主・田沼源九郎が牛耳る「山繭の会」は表向きとは違う裏の顔を持っており、古美術部を敵視していた。宇佐見とシオが繰り広げる恋愛模様や、謎めいたオーパーツや怪物の究明など、見どころ満載の作品だ。