男だと誤解したことから始まったイケメン女子とゆるふわ女子のラブコメディ漫画。女子大生の大熊里美は、授業で一緒になった一学年下でイケメンの神田瑞樹に一目惚れする。友人から学祭のスタッフ集めを頼まれた里美は、神田に参加を依頼する。神田は断る口実に「付き会ってくれるなら」と無茶ぶりをしたのだが、神田に惚れていた里美は大喜び。だが神田は正真正銘の「女」だった。
箱入り娘であるヒロインが恋した相手が、イケメンな「女」だったことから始まるラブコメディ。神田は整った顔立ちをしていて、一見するとイケメンな男性に見える。しかし神田は正真正銘の女性で、化粧っ気もなくマニッシュな服装を好んでいるだけで、本人に男装しているつもりは全くなかった。しかし家が厳しく、男性と交際したことのない里美はそんな神田に一目惚れ。誤解から付き合うことになったふたりだが、神田は自分が女であることを里美に説明しようとするも、いつもタイミングが悪くて男だと誤解されたままであった。そんなある時、里美は会話の流れから神田が女性でも好きなのには変わらないと告げた。一途な里美の想いに、神田の心は少しずつ動かされていく。
宇宙人で鬼族の美少女ラムと、彼女に惚れられた男子高校生の諸星あたるが繰り広げるドタバタラブコメディ漫画。あたるは地球侵略を賭けてラムと鬼ごっこで勝負することに。超能力を持つラムに形勢不利なあたるだったが、奇襲で勝利を掴む。だがラムは誤解からあたるに惚れ込み、おしかけ女房となって地球で暮らすことになるのだった。1981年TVアニメ化、第26回小学館漫画賞受賞。
主人公のあたるは強烈な悪運の持ち主で、彼の周りには奇人変人だけでなく、異星人や妖怪といった類の者たちも登場し、普通でない日常が繰り広げられていく。そんな様々なキャラクターたちの中で本作における「性別を間違えられるキャラ」は、物語の中盤以降にレギュラーとして加わる藤波竜之介だ。龍之介は名前も外見も男の子であるが、実は正真正銘の女の子。龍之介の父親が自分の跡取りとするため男として育てたのだが、本人は女であるためにそんな父に反発している。龍之介は父のせいで高校に男子生徒として入学することに。女性らしい振る舞いや下着などに憧れを抱くものの、幼い頃から常に男らしく振る舞っていたせいで言動を治せずにいた。彼女もまた、あたるを取り巻く人物のひとりとして様々な騒動に関わことになる。
名門男子校に入学した男子高校生の寮生活の日常を描いた学園コメディ漫画。蓮川一也は名門の男子校、私立緑都学園に合格したが、不幸が重なって学園寮に入寮できたのは5月になってからだった。さまざまなトラブルを乗り越えてのスタートとなったが、ルームメイトの如月瞬、寮長で先輩の池田光流、生徒会長の手塚忍といった個性的な仲間に囲まれて、波乱万丈な青春を送ることになるのだった。2008年TVドラマ化。
主人公の一也は年の離れた兄、一弘の結婚を機に緑都学園に入学し、寮生活を送ることを決意。そんな一也のルームメイトになった瞬は、可愛い顔をいたロングヘアーの美少女。光流たちは遅れて入寮してきた一也に対し、特別な事情で男子として入学した女の子だと説明した。ところが瞬は正真正銘の男子だった。光流たちは瞬が女の子だと一也を騙してからかったのだ。騙されたことで一也は先輩である光流に怒りの鉄拳をぶつけるが、そのことをきっかけに周囲とも打ち解けていく。そして瞬は見た目こそ女の子のようだが、美形の女性を好み、性格も言動も男らしい。一也が何かと悩み、答えを出せずにいると、瞬がガツンとしたアドバイスをすることもある。
井上堅二原作の人気ライトノベルをコミカライズした学園ファンタジーバトル漫画。文月学園高等部は偶然発見された化学とオカルトが融合した「試験召喚システム」を採用する試験校。成績によって厳格な格付けが行われている。二年生の吉井明久はテストの結果、最下位のFクラスへ。しかも本来はAクラスの優秀な生徒、姫路瑞希もテスト中の体調不良でFクラスに。明久は瑞希のためにも最悪な環境のF組を変えようと立ち上がる。
仲間のために学園内のヒエラルキーを変えようと奮闘する主人公が巻き起こすラブコメディ。主人公である明久は誰もが認める「バカ」だが、人のために行動できる性格で仲間や友人たちから好かれている。明久が所属するFクラスは、おんぼろの設備で学び舎として最悪な環境であった。そのため明久は上級との入れ替えを目指して「試験召喚戦争」を仕掛けていく。このFクラスには明久の一年の時からの友人、木下秀吉も在籍していた。一人称「ワシ」で古風なしゃべり方をするれっきとした男子生徒だが、見た目は双子の姉である優子と瓜二つの小柄な美少女そのもの。秀吉は「このライトノベルがすごい!」のキャラ人気投票で2009年、2010年の二年にわたり、男性キャラ女性キャラの両部門でベスト10入りしている。
人類の入植先を探索するために宇宙に旅立った主人公たちのおかしな日々を描いたSFギャグ漫画。西暦2119年、人類が入植可能な惑星「α・ジャンブロー」へ調査に向かった4人の男たち。だが彼らはその途上で人類が滅亡したことを知る。しかしα・ジャンブローには人類滅亡を回避する鍵があることを知る。地球の命運は彼らに託されたのだった。
人類滅亡を回避するために惑星探索や異星人と交流する主人公たちを描いたSFギャグ作品。パイロットの「タチカゼ・サガ」、医者の「クリス・アーウィット」、宇宙物理学者の「ゲラルト・ゼーマン」、技師の「ババズラギ・キプラガト」は、いずれも地球の自由連合を代表する若き天才たち。しかし彼らは人類滅亡を遥か遠くの惑星α・ジャンブローで知った。そんな彼らの前に現れたのは遥か高次の次元より現れた高次存在(通称コージ)。コージは性別を変えられる「ジェナダイバージョン」を彼らに与えて、女性がいれば人類滅亡をまぬがれる、と教えた。そこで白羽の矢が立ったのは、れっきとした男性でありながら少女のような容姿をしたクリスだった。