群像劇とは、同じ世界の人物たちが、それぞれ一見すると何の関係もない複数の物語を紡ぎ、最終的にそれがひとつの大きな物語としてまとまって、やがて真実の姿を現していく手法のことである。1つの事実を、複数の視点から見せていくことによって、枝分かれしたいくつもの事象が、あたかも全く関係なくバラバラに存在するかのように見えるのだ。このような手法を好んで用いる作家は多く、今回は、それを織り交ぜている作品を少し紹介したい。1度はまってしまうと、その面白さから抜け出せない、ある種中毒性のある作品だ。
主人公だけの視点ではなく、すべての登場キャラクターたちの視点で描かれ物語が進んでいく群像劇作品。そのような手法で作られた作品を紹介していきたい。ここでは、ライトノベル原作の『デュラララ!!』、『バッカーノ!』、アニメ原作の『K』、の3つから群像劇作品の魅力に迫っていきたい。
出典:Amazon.co.jp
群像劇とは、同じ世界の人物たちが、それぞれ一見すると何の関係もない複数の物語を紡ぎ、最終的にそれがひとつの大きな物語としてまとまって、やがて真実の姿を現していく手法のことである。1つの事実を、複数の視点から見せていくことによって、枝分かれしたいくつもの事象が、あたかも全く関係なくバラバラに存在するかのように見えるのだ。このような手法を好んで用いる作家は多く、今回は、それを織り交ぜている作品を少し紹介したい。1度はまってしまうと、その面白さから抜け出せない、ある種中毒性のある作品だ。
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高校進学のために、田舎から池袋に上京したごく平凡な男子高校生「竜ヶ峰帝」。彼の性格、気質ともに、どこにでもいるような普通の少年だが、それとは裏腹に、内に秘める心は、非日常を誰よりも渇望していた。そんな彼が非日常と触れ合える場所、それが池袋だった。池袋には「首なしライダー」や謎のカラーギャング「ダラーズ」など日常からかけ離れた存在があり、それらと関わるうちに、竜ヶ峰自身もまた非凡な日常へ溶け込んでいく。本作の大きな特徴は、1話1話の視点が決して主人公自身ではく、それぞれ他に登場するキャラクターの目線から物語が進行していく所にある。それは、首なしライダーであったり、ロシア寿司に勤める陽気な外国人だったりと毎回まちまち。しかし、そのような一見なんの一貫性のない視点が、物語が進むごとに複雑に絡み合い、いつしか1つの大きな物語を紡いでいくのである。
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前述した『デュラララ!!』の作者。そのデビュー作であるのが、この『バッカーノ!』だ。こちらの作品がまさに、群像劇と言われるにふさわしい物語となっている。なんといっても登場人物が総勢90人という多さなのだ。物語の舞台は中世ヨーロッパのとある汽車内。そこで起こる出来事が、それぞれのキャラクターたちの目線から繰り広げられていく。主人公と呼べる人物はとくにおらず、「イタリアのマフィア」、「顔に入れ墨をもつお尋ね者」、「金塊の発掘のために汽車に乗った愉快な男女」、「婚礼衣装を身にまとった男女とその仲間達」、「ミステリアスで陰のあるドレス姿の女性」など、個性的なキャラクターたちが幾人も登場する。また、この中には不死と呼ばれる人々がいて、悪魔との契約により不死の力を得た彼らが、更に不老の力をも手に入れようとするのだが、この汽車に乗ったことでその運命が大きく変化していく事になるのだ。同じ時間に同じ場所で、様々な人物たちが描かれながら、最後には大団円で終わる。実にすっきりと完結する作品となっている。
出典: 『K』オフィシャルサイト
登場人物の大半が美男子、美青年で、映像のクオリティにまず目が惹かれてしまう。本作は、架空の学園に通う主人公「伊佐那 社(通称:シロ)」を中心に物語が始まる。ある日、シロと思しき人物が、とあるギャングの幹部を殺害する映像が、東京中に流出する。ギャングたちは仲間の仇討ちのため、シロを血眼になって捜し、警察機関も動き出す。そして、追われる身となったシロの前に現れたのは、どこかひょうひょうとした少年「夜刀神 狗朗(通称:クロ)」。クロはどうやらシロを探しに来たようだが、彼が悪しきものだと判断すれば斬るといっていて……? いったいクロは何者なのか? そしてシロは本当に殺人を犯してしまったのか? すべてが謎だらけだが、徐々にそれが明らかとなっていく。ストーリーに思わず引き込まれてしまうだろう。
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