『夏目友人帳』。「夏目」は主人公の名前だが、「友人帳」とはまた不思議なタイトルである。しかし、このタイトルにこそ、このアニメの空気が全て詰まっているのだ。
シリアスな中にギャグがあり、コミカルな妖怪もいれば怖い人間も出てくる。だけど、最後にはちゃんとホッとさせてくれる、アニメ『夏目友人帳』についてご紹介。
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『夏目友人帳』。「夏目」は主人公の名前だが、「友人帳」とはまた不思議なタイトルである。しかし、このタイトルにこそ、このアニメの空気が全て詰まっているのだ。
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幼い頃より妖怪が見えることを秘密にしていた主人公「夏目貴志」は、ある日、祖母「レイコ」の遺品である妖怪達との契約書「友人帳」手にしたことにより、ひょんなことで出会った猫の姿をした妖怪「ニャンコ先生」を用心棒に「友人帳」から妖怪達の名前を返す日々を送ることになる。それと同時に「レイコ」の謎も明かされていく――。
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幼少より妖怪が見えてしまうという特質により人間と妖怪との区別が付かない「夏目」は、周りから気味悪がられ疎まれ嫌われていた。それは生前祖母の「レイコ」も同じ経験をしていた。「レイコ」のことを知る大妖「ニャンコ先生」はこう説明する。「普段の溜まったストレス発散のために、片っ端から妖怪に喧嘩を売り、負けたら名前を書かせて自分の子分にした」と。その名前を集めて綴じたものが「友人帳」なのだ。
そう。「夏目」子分帳とか、下僕帳とか、しもべ帳、手下帳、ごまのはい帳、妖怪帳だってよかったはず。だけど「レイコ」はそうはしなかった。それには理由があり、人と付き合うことができない「レイコ」にとって、彼らは大切な友人たちだった。そのため、「友人帳」と名付けて、亡くなるまで大切に保管した。
「レイコ」の気持ちはちゃんと伝わった。「夏目」は「レイコ」の想いを、妖怪たちに名前を返すことで果たそうとする。「ニャンコ先生」もその手助けをする。『夏目友人帳』1期の1話で、「ヒシガキ」という妖怪を相手にした際、その心情がよくわかる会話が交わされた。「ヒシガキ」は、「もう、いいのかいレイコ。もう、ひとりでも平気かい?」。それに対し「夏目」は「きっと祖母はひとりではなかったよ。ありがとう、心優しき、祖母の友人」と名前を返していた。
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この物語の各話には、前述のように必ず胸打たれるやり取りが織り込まれており、何と言ってもそれが人を惹きつけて止まない魅力となっている。ドライアイの方には、そこいらの目薬なんかよりもよっぽど有効。じーんとあたたかい気持ちになりたい時は、ぜひこの作品をオススメしたい。
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