本作は、ユーモラスなラブコメディだ。姫騎士の姫岸ジャンヌは、美人で資産家の令嬢だが、片付けが苦手で生活力に問題あり。オークの奥田ぽん太は、綺麗好きで家事全般が得意だ。彼は基本的には争いを好まない温和な性格の持ち主だが、いざというときには頼りになる好漢。共に一般的なイメージとはかけ離れたふたりの生活は、温かな笑いに満ちている。現代風の舞台設定ということもあり、いわゆる正統派のファンタジーとは異なる展開が多く見られるのも、本作の魅力のひとつだ。
オークとはファンタジー世界に登場する亜人種で、ブタのような醜悪な容貌を持つ野蛮な種族として描かれることが多い。しかし、最近ではそんな定番的な要素を逆手に取った作品もある。今回は、バラエティに富んだオークが登場する漫画を紹介しよう。
出典:amazon
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恋人として同棲生活を送る姫騎士とオークの緩やかな日常を描いた異色のラブコメディ漫画。物語の舞台は現代社会と似通っているが、人間、オーク、エルフ、ドワーフなどの異種族が共に暮らすファンタジー世界。騎士の姫岸ジャンヌとオークの奥田ぽん太は、異種族間合コンで出逢い意気投合。ほどなくふたりは恋人関係となり、同棲生活に突入する。基本的に和気藹々なふたりだが、ときには異種族ならではのトラブルも発生する。
本作は、ユーモラスなラブコメディだ。姫騎士の姫岸ジャンヌは、美人で資産家の令嬢だが、片付けが苦手で生活力に問題あり。オークの奥田ぽん太は、綺麗好きで家事全般が得意だ。彼は基本的には争いを好まない温和な性格の持ち主だが、いざというときには頼りになる好漢。共に一般的なイメージとはかけ離れたふたりの生活は、温かな笑いに満ちている。現代風の舞台設定ということもあり、いわゆる正統派のファンタジーとは異なる展開が多く見られるのも、本作の魅力のひとつだ。
出典:小学館
人間とオークのハーフである若者の冒険を描く異世界ファンタジー漫画。主人公のオルクは、人類最強と呼ばれた女騎士とオークの族長の間に生まれた少年だ。現代日本からの転生者でもある彼は、同族の女性には全く興味なし。しかし、オークは他種族の女性からは避けられる存在だ。苦悩するオルクに、彼の母は「強いオークは絶対にモテる」と断言。かくして、オルクはもてたい一心で過酷な修行に励み、常識外れの力を手に入れる。
主人公のオルクは、数多くいるオークの中でも極めつけの変わり種だ。外見は人間とほぼ同じで、どちらかというとイケメンの部類。母親は人間としては最強クラスの騎士で、父親はそんな母を打ち負かした最強のオーク族長。そんな両親を持つオルクは、人間を陵駕する筋力と、母譲りの「気」に対する感受性、そして高い魔力を備える才能の塊だ。それに加えて、現代日本からの転生者でもあった。オルクは、母の伝手で招聘された伝説の賢者、格闘王、商売の神様といった超一流の師匠たちによる地獄の特訓により、己の才能を開花させる。だが、その目的は異種族の女性にモテるため!かくして超ハイスペックなオークによる、異種族ハーレム作りの冒険が幕を開ける。
出典:集英社
ファンタジー世界の映像製作会社の内情を、2人のオークと孤児院出身の少女の視点から描いた異色のギャグコメディ漫画。孤児院育ちの少女イネスは、給金の高さに惹かれ、とある映像製作会社の面接を受ける。ところが、その会社が制作していたのは、本物のオークが出演することを売りにした「アダルトな」ビデオ。イネスは紆余曲折の末メイク担当として就職し、その日からオークさんと彼女のドタバタな日々が幕を開ける。
本作の舞台は光の勢力に魔王が倒され、平和が訪れた世界。そこでは「マホビジョン(MV)」と呼ばれる映像機器が普及しており、アダルト分野では、野蛮なオークが無差別に様々な種族の女性を襲う内容のジャンルが人気だ。しかし、そのイメージは、光の勢力が戦時中の戦意高揚を定着させたもので、実際のオークはごくごく真面目な戦士気質の種族。メインキャラのラドスラフとドラホスラフも、本当は他種族の女性にまったく興味がないのだが、映像会社の社長に助けられた恩に応え、生き延びるために男優の仕事についている。最初はオークに恐怖心を抱いていたイネスだが、日々鍛錬を重ね、人間の欲望を叶えるために努力する彼らの真面目さに驚く。
出典:講談社
現代の東京で編集者となったオークと、漫画家を志す女騎士をコミカルに描いたギャグコメディ漫画。主人公のイェルドは、何よりも漫画を愛するちょっと変わったオークだ。人間を襲って略奪に明け暮れる同族に嫌気が差した彼は、ファンタジー世界から現代の東京へ転移し、編集者となった。そんな彼の元に、漫画家志望の女騎士アンネリーズが作品を持ち込む。この日を境に、イェルドの受難の日々が始まっていく。
本作におけるオークの基本的な性質は、一般的なファンタジーものと大差ない。しかし、主人公のイェルドはそんな種族の型にはまらない変わり者だ。漫画好きな彼は、学歴もコネもない異世界人という立場ながら、バイトからコツコツと実績を積み、念願の編集者になった努力家。一方、女騎士のアンネリーズは、ファンタジー世界の騎士の基本を押さえながらも、少々ポンコツ気味。彼女は誇りを重んじる高潔な性格だが、メンタル面には少々問題ありで、持ち込んだ原稿にダメ出しを受けると精神はおろか物理的にもダメージを受けてしまう。そんな彼女は、漫画愛に溢れるイェルドに敬意を抱き、主として忠誠を誓う。まさにボケとツッコミという感覚のふたりのやりとりは、実にユーモラスだ。
出典:一迅社
禁断の欲望を抱くエルフと、“犯さず”を誓ったオークが繰り広げるファンタジックギャグコメディ漫画。物語の舞台はオークとエルフによる激しい戦争から50年が経過したファンタジー世界。戦争当時、多くのエルフ女性がオークに乱暴を受けた。ところが本作の主人公は、そんな悲惨な経験を自ら望む「変態エルフ」だった。彼女は森で遭難中にオークと遭遇するが、期待に反して、相手のオークは生真面目な男だった。
可憐なエルフをオークが襲うのは、アダルト系ファンタジー作品では定番といえるシチュエーションのひとつ。本作は、そんな定番を逆手に取ったエロティックギャグコメディだ。本作の世界観における一般的なオークの性質は、屈強な肉体を持ち、欲望のままに他種族を蹂躙する野蛮な亜人種。そんな性質が災いし、戦争でオークは激減してしまう。今や絶滅危惧種だ。数少ない生き残りの「真面目オーク」は、仲間の行いを顧みて悲劇を繰り返すまいと“犯さず”の誓いを立てている。ところが、そんな彼の前に現れたのは、自ら乱暴されることを望む「変態エルフ」。かくして彼は、オークとしての本能と誓いの狭間で苦悶していく。
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