「株式会社Gzブレイン」は、2016年秋~2017年夏放送のアニメ番組200タイトル超の視聴者に関する調査結果・分析をまとめた『アニメマーケティング白書 2018』を12月14日より発売する。
本書では、ユーザーリサーチシステム「eb-i」を用いて、全国47都道府県在住の男女5~69歳を対象に、アニメ視聴に関する調査を実施。2016年秋~2017年夏に放送されたアニメ番組について、男女・年齢別の視聴者数分布などの基礎データをはじめ、視聴形態別(リアルタイム・録画・オンデマンド)の視聴者数、視聴者の他エンタメジャンルへの接触状況や生活意識・消費選好といった豊富な資料を多数掲載。各タイトルにおける視聴者の属性や特徴を詳しく分析している。アニメビジネスに携わる方に向けた、今後の業界動向を様々な角度から読み解くための一冊となっている。
過去1年間でアニメ・マンガ・映画・小説・ゲームなどに費やした金額を聴取し、アニメ視聴者および非視聴者における、エンターテイメント関連コンテンツへの消費実態について調査した。
アニメを週に1本も視聴しない人の約半数(51.5%)が、“過去1年間でエンタメコンテンツに1円も消費しなかった”と回答。一方、アニメを週に6本以上視聴する人では、約8割(81.1%)にエンタメコンテンツへの消費活動が見られた。さらに、エンタメコンテンツに年間5万円を超える消費をした人は、週1~2本のアニメ視聴者で7.2%、週6本以上の視聴者では15.8%と、2倍以上の差がある結果となった。
調査の結果、アニメを多く視聴する人ほど、エンタメコンテンツに出費する習慣があるだけではなく、高額な消費をする傾向があることが分かった。
なお、年間5万円を超えて消費した人の約7割(73.8%)が20代~40代という年齢構成となり、アニメ視聴者のメイン層でもある20代~40代が、エンタメコンテンツの消費においても主要なターゲットになると言えるだろう。
『アニメマーケティング白書 2018』では、今回新たに視聴者数だけでは測れないアニメの満足度について5段階評価でアンケート調査を実施し、最も高い“非常に満足した”と回答した人数から満足度比率を割り出した。
話題作の多かった昨年秋(2016年10~12月)に放送されたアニメでは、視聴者数の約半数(45.0%)が“非常に満足した”と回答した『ハイキュー!!烏野高校VS白鳥沢学園高校』が満足度1位を獲得。2位の『夏目友人帳 伍』、3位の『ユーリ!!! on ICE』がそれぞれ僅差で続き、高評価の作品が並ぶ結果となった。
さらに、同じく2016年の秋アニメについて、男女別の満足度調査も実施。男性人気1位の『タイガーマスクW』は、“非常に満足した”と回答した視聴者の約9割が男性で、2位の『ろんぐらいだぁす!』とともに、特に40代からの支持が高くなっている。
ゲームでも女性ファンの多い『刀剣乱舞-花丸-』は、“非常に満足した”と答えた視聴者の約8割が女性となり、女性人気トップに。また、女性満足度の上位3タイトルを見ると、『刀剣乱舞-花丸-』と『文豪ストレイドッグス』は10代~20代、『ユーリ!!! on ICE』は20代~30代が主な支持層となり、いずれも20代女性を中心に高評価を得ていることが分かった。
©KADOKAWA CORPORATION 2015