テルカンボーイズ

テルカンボーイズ

高校時代「テルカンボーイズ」という名のバンドを組んでいた三人が、再び集まり、3000万円の計画強奪を決行する。うだつの上がらない30代になってしまった男たちが、テルカン(泥団子を光らせたもの)のように輝きを取り戻していく痛快クライム・サスペンス。小学館「月刊!スピリッツ」2021年1月号から5月号に掲載の作品。

正式名称
テルカンボーイズ
ふりがな
てるかんぼーいず
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
サスペンス
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

高校時代に「テルカンボーイズ」という名のバンドを組んでいた三人は、それぞれ別の道を歩み30代になった。竹原悟史は地元で家業の「竹原モータース」を継ぎ、妻子持ち。八尋涼平は東京の大手保険会社で働き、川島耕太はバイトをしながら音楽を続けている。しかし、みな順風満帆とはいかず、涼平は仕事漬けの生活で上司の嫌がらせに疲弊し、耕太は年上の彼女に生活費の援助をしてもらい、悟史は奥さんに頭が上がらない。それぞれくすぶった思いをかかえながら久しぶりに集まった三人。飲み会の席で、悟史が雑誌を取り出し、涼平に見せたのは、高校時代にいじめられっ子だった浜田紀幸の記事だった。彼はIT系会社の代表となり、画期的な開発を進めていて、地元ではちょっとしたスターだった。翌日、涼平のもとに浜田から「僕殺されるかもしれない」と電話が入る。浜田はヤクザになった同級生の粟生から無理やり1000万円を借りさせられ、さらに生命保険にも加入させられていた。浜田は別のところから3000万円の融資を受けられることになったが、そのお金は粟生にすべて取られてしまう。粟生に渡す前に「自分の会社から3000万円を強盗をしてくれないか」と浜田から頼まれる涼平。浜田の会社から3000万円の強奪を決意した涼平は、悟史と耕太に協力を仰ぐのだった。

登場人物・キャラクター

八尋 涼平 (やひろ りょうへい)

30代の男性。大手保険会社に勤め、東京で働いている。営業成績はトップクラスだが、野心がないためか、嫌な部長につけ込まれ、こき使われている。20年後の自分に夢が持てない。川島耕太や同僚から戦う気がない、戦わずして逃げているなどと言われてしまう。「テルカンボーイズ」のリーダーで、ベースを担当。正しく大人な発言をする優等生タイプ。彼女はおらず独身。

竹原 悟史 (たけはら さとし)

30代の男性。耳が大きく、ツンツン頭で、眉がつり上がっている。お調子者のムードメーカー。親の跡を継ぎ、「竹原モータース」で自動車修理の仕事をしている。妻と娘がいる。妻に頭が上がらず、宿六呼ばわりされている。「テルカンボーイズ」ではドラムを担当していた。

川島 耕太 (かわしま こうた)

30代の男性。怒りっぽくて、横暴。すぐプロレス技をかけたりする。髪はウェーブがかかっていて、無精ひげをはやしている。「テルカンボーイズ」ではギターを担当。アルバイト生活をしながら、いまだに音楽を続けている。長く付き合っている年上の彼女が生活面での援助をしてくれている。パソコンもスマホも持っていない。

浜田 紀幸 (はまだ のりゆき)

八尋涼平、竹原悟史、川島耕太の高校時代の同級生の男性。丸いメガネをかけている。頭はいいが、地味で痩せていて気が弱かったため、よくいじめられていた。高校時代は、涼平たちに助けてもらうことも多かった。30代になった今は、自分でIT系の会社、「H-field」を起こし、社長として活躍している。

粟生 (あおう)

八尋涼平、竹原悟史、川島耕太の高校時代の同級生の男性。30代男性で、髭(ひげ)を生やし、目つきが悪い。高校時代、喧嘩(けんか)が強く、群れることを嫌う一匹狼だった。不良にからまれている浜田紀幸を助けることもあった。その後はヤクザになり、浜田の会社に無理やり金を貸したりしている。

SHARE
EC
Amazon
logo