あらすじ
第1巻
仲のいいゴモラとベムスターは、それぞれ別の学校に通うことになった。寂しがり屋で過保護なベムスターは、ゴモラが一人できちんと学園生活を送れるかを不安に思う。しかし、ゴモラが通う学校の名前を「えんや学園」と読みまちがえたためにベムスターが別の学校だとカン違いしただけで、二人は共に円谷学園へと通うことになる。校舎内を一とおり見学したゴモラたちは、肉が焼けるような匂いを感じ、怪獣図鑑制作部のドアを叩く。その中では、部長のペガッサ星人やガッツ星人、部活動のどさくさにまぎれて侵略行為を推し進めようともくろむゼットン星人、食いしん坊のバードンが集まり、新入部員を獲得するための会議を行っていたが、そこに姿を現したゴモラとベムスターを、半ば強引に新入部員として引き入れる。こうしてゴモラたちは怪獣図鑑制作部への入部を余儀なくされるが、ゴモラの私生活は相変わらずずぼらで、ベムスターに色々と面倒を見てもらう日々が続いていた。そんな中、ゴモラとベムスターは、同じクラスとなったゼットン星人の妹であるゼットンと知り合う。姉が家でだらしない生活を送っていることを知るゼットンは、ゴモラたちに姉が迷惑を掛けていないかを懸念するが、とりあえずはそんな様子が見られないことに安堵する。そんなゼットンは、教室で七色ガマちゃんがマスコットとして取り付けられた文房具を使っていたが、ゴモラから「かわいくない」と言われ、なぜこんな微妙なデザインの文房具を集めてしまったのかとゼットンは後悔する。さらに、クラスメートのバキシムやライブキング、ウインダムから、ゼットンが七色ガマちゃんを気に入っているとカン違いされた挙句、姉からも望まぬフォローを入れられ、切なげにため息をつくのだった。
第2巻
メフィラス星人は、自動販売機で飲み物を買おうとするが、お金を入れたにもかかわらず商品が出てこない。苛立った彼女は、自動販売機を蹴り飛ばそうかと考えるが、自らを紳士的な性格だからと言い聞かせ、思いとどまる。そこにゼットン星人が現れ、メフィラス星人が蹴り飛ばそうとしたその自動販売機で買い物をしようとする。メフィラス星人は、ゼットン星人が自分と同じ目に遭うことを内心で期待していたが、ふつうに飲み物を買えたばかりか、当たりまで引いてしまう。彼女の強運に着目したメフィラス星人は、翌日円谷学園へと赴く。そして、ゼットンの前に姿を現すと、姉のゼットン星人の優秀さを見込んでメフィラス軍団に引き入れたいと申し出る。しかし、ゼットン星人のだらしなさを知るゼットンは、何かのまちがいではないのかと大いに困惑する。メフィラス星人は、自慢のメフィラスグッズを使ってゼットンを釣ろうとするが、肝心のグッズは致命的なまでにセンスがなかったためにゼットンからは受け入れらず、ゼットン星人を仲間に引き入れる作戦は失敗に終わる。センスがないうえに根拠のない自信を持つメフィラス星人は、ゼットンがたまたまセンスがなかっただけだと決めつけ、妹のメフィラス星人二代目と共に、大々的にメフィラスグッズを流行らせようと、円谷学園で宣伝を開始する。学園の生徒からは案の定微妙な目で見られるが、たまたま通りがかったゴモラがメフィラスグッズを気に入り、メフィラスグッズの一つである「メフィLove」のロゴがあしらわれたシャツを着てしまう。さらにそれを見たベムスターも、ゴモラのためならばと恥を忍んでゴモラと同じシャツを着て、彼女やメフィラス星人たちと共に学内を歩き回る羽目になってしまう。
第3巻
ある日、ウインダムのもとにアギラとミクラスからUMAを目撃したという情報がもたらされる。ウインダムは怪獣や宇宙人が大勢いる中で、UMAと言われてもピンと来なかったが、やる気を暴走させる二人の様子から断るに断れず、UMA探しへの同行を余儀なくされる。三人はまず、最初にUMAを見たというガタノゾーアのもとを訪れ、彼女が邪神であることと、その力を磨くために日々物騒な訓練をしていることを聞き、UMAの話題を出す前に戦慄してしまう。それでもどうにか、円谷学園の近所の湖で何かが浮上してきたという情報を聞き出し、さっそく現場へと向かう。そして、ウインダムの発案によって、ミクラスをエサにしてUMAを釣り上げる計画が実行に移されたが、そこに姿を現したのはUMAではなく、三人と同様にUMAを探していたエレキングだった。エレキングは、実際にUMAを見た時の状況を語り、アギラとミクラスはその話に真剣に聞き入る。しかしエレキングの語った特徴から、ガタノゾーアこそが噂されていたUMAであることに気づいたウインダムは、その結果に徒労感を覚える。そして時は流れ、円谷学園の周辺に巨大な花が咲くと、ベムスターは花粉症の季節が到来したことを実感する。ゴモラは花粉症がどんなものか知らなかったが、くしゃみや鼻水が止まらず、花粉症を身をもって思い知ることになる。ゴモラはベムスターの提案により、花粉を防ぐマスクを身につけるが、そのマスクは見た目が恐く、さらに声がこもるために聞きづらいという欠点があった。一方、ゴモラ以上にひどい花粉症を患っているゼットンは、通学の際にバリアを張って、身の回りの大気ごと花粉を遮断していた。ゼットンのクラスメートたちはバリアを目の当たりにしたことで、教室の中は騒然となる。しかし、バリアを張ったままでは授業を受けられないことに気づいたゼットンは、そもそも花粉を振りまく花の存在こそが悪だと考えて、火球を発射して花を跡形もなく焼き尽くしてしまうのだった。
第4巻
ガッツ星人は、かわいがっている同級生のペガッサ星人の写真を撮っていたが、ある日、とうとうペガッサ星人が我慢の限界を超えてしまい、ガッツ星人が撮影した写真をすべて没収する。さらにペガッサ星人は、自分ならガッツ星人の写真よりいいものを撮ってみせると言い放ち、通りがかったゴモラを被写体にしてさっそく数点の写真を撮影する。しかし出来上がった写真は、ペガッサ星人から見ても微妙としか言えないものばかりで、逆にガッツ星人を調子づかせる結果となる。あきらめきれないペガッサ星人はメトロン屋へと駆け込み、メトロン星人が薦める生命カメラを丁重に断り、高性能のカメラを購入する。そして、ガタノゾーアやジャミラ、ブラックキングとナックル星人のツーショットなど、さまざまな写真を撮っていく。その結果、尻尾を撮った写真が一番いいことを確信するが、それを見たベムスターから、ガッツ星人の撮った写真とまったく変わらないと言われてしまう。そんな中、地底世界では、ミズノエノリュウが相変わらず自堕落な生活を送っていた。そこにスフィンクスが現れ、彼女のだらしない生活ぶりを「大地の守護者(ひきこもり)」と揶揄しつつも、持参したホラー映画をいっしょに見ようと持ち掛ける。ミズノエノリュウは、わざわざいっしょにホラー映画を見たがる理由を測りかねていたが、実はスフィンクスはホラー映画が好きだが、怖がりなので一人では見ることができなかったのだ。ミズノエノリュウは、ピザを奢ってもらった見返りとして映画鑑賞に付き合うことを決めるが、スフィンクスは映画鑑賞中にオリオンガスを吸い続けており、その様子が気になって映画をろくに見ることができなかった。
第5巻
ブラック指令が管理しているGゲートから、突如として黒い鎧をまとったジュダが現れた。怪獣たちの住む星を侵略しようと企むジュダは、配下のシャドウを多数召喚することでブラック指令やノーバ、シルバーブルーメの動きを封じると、シャドウに加えて異世界に住む怪獣を模したという巨大生物を呼び出す。ジュダの率いる戦力はまさに圧倒的で、強大な戦闘力を持つエレキングやレッドキング、キングジョーを撃破すると十字架のような形状をしたエネルギー結晶の中に閉じ込め、さらに円谷学園を制圧しようと企む。突然の事態に逃げ惑うザンドリアスとハネジロー、そして彼女たちを助けようとしたマグマ星人などを、次々と襲っては行動不能にしてしまう。さらに、怪獣図鑑制作部の女の子たちも狙われ、その一員であるベムスターも、この場にいないゴモラの無事を祈りつつ、避難することしかできずにいた。学園は瞬く間にパニックに陥り、怪獣図鑑制作部の避難を先導していたゼットン星人も窮地に陥るが、そこにゼットンが現れ、シャドウを薙ぎ払う。しかしそんなゼットンも、ジュダと巨大生物の連携によって苦戦を強いられてエレキングやレッドキングと同様に、エネルギー結晶の中に封じられてしまう。そんな中、学園の外ではジュダを止めるために必要だというソウルライザーをミズノエノリュウから受け取っていたピグモンが、シャドウの大群を前に右往左往していた。それを見つけたゴモラ、スカルゴモラ、メカゴモラの三人は、ピグモンからソウルライザーがおさめられたカバンを受け取ると、シャドウの軍勢を突破して円谷学園へ侵入。ゼットン星人が呼び寄せた仲間たちの援護によって、ゼットンたちが封じられたエネルギー結晶を破壊し、さらに彼女たちに向かってソウルライザーを作動させ、EXモードを発動させる。これにより、解放されたゼットン、エレキング、レッドキング、キングジョーは、それぞれがEXゼットン、EXエレキング、EXレッドキング、キングジョーカスタムにパワーアップし、シャドウと巨大生物、そして黒い鎧をまとったジュダに最後の戦いを挑む。
関連作品
漫画
本作『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』の関連作品として、風上旬の『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POP Comic code』と、閃凡人の『ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕』がある。『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POP Comic code』は、地球での戦いに敗れた歴代の怪獣や星人たちが、女の子の姿に再生され、高校生となって楽しく穏やかな余生を送るコメディ漫画で、本作と同様に、『ウルトラマン』シリーズのファンに向けたディープなネタがふんだんに盛り込まれている。『ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕』は、割れた空から現れた謎の存在によって怪獣のような姿と能力を得た男女が、仲間たちと共に戦う内容で、やはり本作と同様に、擬人化した『ウルトラマン』シリーズの怪獣たちが活躍する。
メディアミックス
TVアニメ
本作『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』のキャラクターたちが登場するTVアニメ『怪獣娘 ~ウルトラ怪獣擬人化計画~』が、二期に分けて放送された。『ウルトラセブン』に登場するカプセル怪獣を基にしたアギラ、ミクラス、ウインダムが集うグループ「かぷせるが~るず」が主役を務める内容となっている。第一期は、dアニメストアおよびYouTubeで2016年9月27日から2016年12月13日にかけて配信されたのち、AT-XとTOKYO MXでテレビ放送された。第二期は、2018年1月9日から2018年3月27日にかけて、AT-XとTOKYO MXで放送された。原案は海法紀光、監督は芦名みのる。アギラを飯田里穂、ミクラスを鈴木愛奈、ウインダムを遠藤ゆりかが演じている。なお、第二期では、オリジナルキャラクターとして特撮TVドラマ『ウルトラマンオーブ』に登場する「夢幻魔人ジャグラスジャグラー」をモデルとした男性キャラクターの「JJ」が登場し、声優も本編のジャグラスジャグラーと同じく青柳尊哉が演じている。
劇場アニメ
本作『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』のキャラクターたちが登場する劇場アニメ『怪獣娘(黒) ~ウルトラ怪獣擬人化計画~』が、2018年11月23日より公開された。TVアニメ版『怪獣娘 ~ウルトラ怪獣擬人化計画~』とはスタッフや主役が異なり、『ウルトラマンレオ』に登場する円盤生物を擬人化したブラック指令やノーバ、シルバーブルーメが結成した組織「ブラックスターズ」と、紆余曲折を経て彼女たちと行動を共にすることになったペガッサ星人が主役を務める。配給会社はポニーキャニオンで、脚本は下山健人、監督は山本靖貴。キャストは、ブラック指令を新田ひより、シルバーブルーメを高橋未奈美、ノーバを石原夏織、ペガッサ星人を八木侑紀が演じている。
登場人物・キャラクター
ゴモラ
新しく円谷学園に通うことになった怪獣の女子。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「古代怪獣ゴモラ」を擬人化した姿をしている。天真爛漫な性格で、時折語尾に「ゴモ」と付ける癖がある。ベムスターとは大のなかよしで、しっかりした性格の彼女から、朝起こしてもらったり、道を案内してもらったりなど、たびたび世話になっている。何に対しても興味津々で、考えなしに行動するため、ベムスターに心配されたり呆れられたりすることが多い。花粉症を患っていながら、その言葉の意味を知らずに毎年花粉症を患っては、カゼとカンちがいしている。また文字を読むのが苦手で、円谷学園を「えんや学園」と読みまちがえたため、ベムスターからは、自分とは違う学校に通うのだとカンちがいされるが、誤解が解けると晴れて二人で円谷学園に通うことになる。学園内でも、持ち前の好奇心からさまざまな場所を見て歩き、その中でバードンの焼いているお肉の匂いを嗅ぎつけて部室のドアを開けたことから、ベムスターと共に怪獣図鑑制作部にスカウトされ、そのまま入部する。のちに、Gゲートから現れた同族であるスカルゴモラやメカゴモラと意気投合して、たびたび行動を共にするようになる。また、大阪城の名前を聞くと、無性に破壊したくなる衝動に駆られる。
ベムスター
新しく円谷学園に通うことになった怪獣の女子。ゴモラとは同い年の幼なじみで非常に仲がよく、いっしょに行動することが多い。彼女からは「ベム」のあだ名で呼ばれている。特撮TVドラマ『帰ってきたウルトラマン』に登場する「宇宙大怪獣ベムスター」を擬人化した姿をしている。顔と腹部の両方に口があり、どちらからでも食事を摂ることができる。ただし、腹部の口で食べたものは味がまったくしないため、食べた気にならないという欠点がある。ガスや硫黄といった、異臭を放つ気体を腹部の口から吸い込むと、気分がリフレッシュするという奇妙な性質を持つ。口が口内炎になると、連鎖的に腹部の口も口内炎になってしまい、ほかの怪獣以上に難儀する羽目になる。翼から腹部にかけては柔らかい羽毛で覆われており、触り心地がいいことからよくガッツ星人から愛でられている。ゴモラの倍以上の体格を誇り、飛行も可能であるため、彼女を肩の上に乗せて空を飛ぶこともある。ふだんはしっかりとした性格で、よくゴモラの世話を焼いている。一方で眠っているゴモラの表情をこっそりとスマートフォンで撮影するなど、ちゃめっ気のある一面を見せることもある。また、過剰なまでの心配性で、ベムスター自身が円谷学園に通うことになったところで、彼女から読みまちがいで「えんや学園」に通うことになったと言われた時は、別の学校に通うことになったと思い込み、強く動揺する。さらに、寝坊しがちなゴモラを起こすために彼女の家に泊めてもらうが、心配するあまり一睡もできなくなるほど。入学後は、ゴモラと共に怪獣図鑑制作部に入部し、先輩やクラスメートたちと親交を深めていく。
ペガッサ星人
円谷学園に通っている宇宙人の女子。ゴモラやベムスターの先輩にあたり、怪獣図鑑制作部の部長を務めている。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「放浪宇宙人ペガッサ星人」を擬人化した姿をしている。責任感が強くまじめな性格だが、内気なところがある。幼なじみのガッツ星人とは今でも仲がよく、よくいっしょに行動している。しかし、スマートフォンでしつこく撮影されるなど、過剰なスキンシップを取られたときは彼女を邪険に扱うこともある。その一方で、ガッツ星人がダイオリウスに付きまとわれた時は焼きもちを焼くなど、嫉妬深い一面も持つ。ダーク・ゾーンと呼ばれる暗闇を作り出す能力を持ち、その中に身を潜めることができる。子供の頃は、今にも増して人見知りで、食事に嫌いなものを出された時や怖い話を聞かされた時など、事あるごとにダーク・ゾーンに飛び込んでは、しばらく出てこないことも多かった。また、幼稚園時代にダーク・ゾーンから顔だけ出していたところをガッツ星人に目撃され、その愛らしい外見をたちまち気に入られたことが、彼女と友達になった一因となっている。現在はほとんどダーク・ゾーンを使っていないが、その理由は、隠れているときに無理やりガッツ星人が乱入するため、身の危険を感じているからである。
ガッツ星人
円谷学園に通っている宇宙人の女子。ゴモラやベムスターの先輩にあたり、特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「分身宇宙人ガッツ星人」を擬人化した姿をしている。怪獣図鑑制作部の部員で、図鑑に掲載される写真の撮影を担当する。そのため、カメラの腕が卓越しており、友達のかわいらしい姿を見ては、その姿を反射的に撮影する癖を持つ。撮影に対するこだわりも強く、被写体に相応しい怪獣を見かけたら綿密な撮影計画を練りつつ、その相手を徹底的に調べ上げ、万全の用意を整えてからシャッターを切っている。さらに、気に入った部位を集中して撮ったり、仲のいいペガッサ星人の寝顔を連写しているため、その技量を認められる一方で、周囲からは犯罪のにおいがすると警戒されている。ペガッサ星人とは幼稚園時代からの幼なじみで、彼女がダーク・ゾーンから顔を出している姿を見て気に入り、次第になかよくなった。また、彼女のかわいらしい姿を写真におさめたいと考えるようになり、このことが撮影の腕を磨くきっかけとなった。同年代の怪獣と比べるとスタイルがよく、ダイオリウスに卵を産み付ける相手として付け狙われていたことがある。ガッツ星人自身にはまったくその気がなかったものの、その様子がじゃれ合っているようにも見えたことから、ペガッサ星人から嫉妬されてしまう。後輩のゴモラたちをかわいがることも多く、特にベムスターの体毛の触り心地がいいことから、よく体に触れている。
ゼットン星人
円谷学園に通っている宇宙人の女子。ゼットンの姉で、ゴモラやベムスターの先輩にあたる。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「変身怪人ゼットン星人」を擬人化した姿をしている。怪獣図鑑制作部の部員で、豊富な知識を生かして図鑑の制作に携わっている。一方で、怪獣図鑑制作部のスローガンに「侵略」というワードを追記したがる癖があり、変えようとするたびにペガッサ星人やガッツ星人に止められている。部活ではしっかりした一面を見せることが多く、優秀な人物として多くの怪獣たちから慕われる。また、何げなく利用した自動販売機で当たりを引き当てるなど、強運の持ち主。ゼットンを溺愛しているが、家庭では学校での聡明な様子がウソのようにだらしないため、彼女に世話を焼いてもらうことも多い。その場のノリで行動する悪癖を持ち、お正月に家の中で特撮TVドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場する「モチロン」の姿を象った臼と杵を発見したことから、大量のもち米を使った餅つきを強行し、ゼットンを大いに呆れさせたこともある。とはいえ、大切に思う気持ちは伝わっているため、ゼットンに嫌われているわけではない。妹とは対照的に身体能力は低く、必殺技もない。しかし、黒い鎧をまとったジュダが襲撃してきた時に、仲間たちに連絡を取ってゴモラたちの援護を果たすなど、責任感は強い。
バードン
円谷学園に通っている怪獣の女子。怪獣図鑑制作部の部員で、ゴモラやベムスターの先輩にあたり、特撮TVドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場する「火山怪鳥バードン」を擬人化した姿をしている。極度の寒がりで、分厚い防寒着を身につけている。口数が少ないために冷静な印象を与えがちだが、とんでもない食いしん坊で、よく怪獣図鑑制作部の部室で骨付き肉を焼いて食べている。中でも「特別なお肉」という名の肉を好んでおり、食べ損ねた場合は人目もはばからず落ち込んでしまう。また、特別なお肉の正体はバードンしか知らず、教えてほしいと言われても頑なに拒絶し続けている。一方で、肉以外の食べ物にはあまり興味がなく、カップ焼きそばタコヤングのようなインスタント食品を嫌う。スタイルのいい女の子を見ては細かく観察して頻繁にメモを取る癖があり、その際には脂肪分や肉付きなどについて細かく記載するため、観察された相手に恐怖心を抱かせてしまう。一方で、ガッツ星人に匹敵するスタイルのよさと、多くの怪獣が認める美貌を誇り、バキシムやザンドリアスからは、お肉を食べていなければ美人だと思われている。部活内で新入部員についての会議が行われた時も、肉を食べたい一心から、お肉を焼いた匂いで新入生を釣ることを提案。その匂いに釣られたゴモラとベムスターが入部したため、結果的に新入部員獲得の立役者となった。
ゼットン
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやベムスターのクラスメートで、ゼットン星人の妹。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「宇宙恐竜ゼットン」を擬人化した姿をしている。つねに淡々とした態度と言動を崩さないクールな性格ながら、情に厚い一面を持つ。家事が得意で、家ではだらしないゼットン星人の代わりに、家事を一手に引き受けている。そのため、姉に対して辛辣な物言いをすることが多いが、下校時はいっしょに帰ろうとしたり、いっしょに買い物に出かけるときは夕飯のリクエストを聞いたりするなど、ふだんは仲がいい。しかし、彼女が夕飯の前にカップ焼きそばタコヤングを食べてしまったり、お正月に思いつきから餅つきを始めたりした時など、後先を考えずに行動しようとした際には、きついお仕置きをすることも少なくない。七色ガマちゃんをはじめ、多くの怪獣からかわいくないと思われるようなグッズを好んで収集している。だが、当初は大して好きだったわけではなく、ゴモラやバキシムからかわいくないと言われたために、せめて自分だけはかわいいと思うようにしようと考えていたところ、いつの間にか夢中になってしまったという経緯を持つ。身体能力が極めて高く、さらに1兆度の火球を発射できるほか、バリアーやテレポートなどの多彩な能力を持ち、ゴモラからは円谷学園内で最強レベルの実力を持つと評されている。ただし、学園内がいつも平和で戦いが発生しないため、能力を発揮する機会はほとんど訪れず、あまりに長いあいだ使わなかったためにバリアーの張り方を一時的に忘れてしまった。重度の花粉症を患っており、花粉が舞い散る時期になると、被害を抑えるためにテレポートで通学しながら、バリアーで花粉を完全に遮断する。さらに、花粉を発生させる本を絶てばいいと考え、円谷学園の付近に生えていた巨大植物を火球で跡形もなく焼き付くすほどの徹底ぶりを見せる。
EXゼットン
ゼットンが、ソウルライザーの力を作動することでEXモードに変化した形態。アーケードゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場する「EXゼットン」を擬人化した姿をしている。右腕が巨大なハサミに変化しているほか、背中に六枚の翼を備えており、自在に飛行することも可能。以前のゼットンとは比較にならない強力な力を備えており、かつてゼットン自身を閉じ込めていたエネルギー結晶を内側から破壊したうえに、EXエレキング、EXレッドキング、キングジョーカスタムと力を合わせて、黒い鎧をまとったジュダと、彼女が召喚した巨大生物を一撃で倒している。その様子を見ていたゴモラからは「とても強くてカッコよかった」と称賛され、思わず照れ笑いを浮かべてしまう。
バキシム
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやベムスター、ゼットンのクラスメートで、特撮TVドラマ『ウルトラマンA』に登場する「一角超獣バキシム」を擬人化した姿をしている。人当たりのよい明るい性格で、その人柄から友達が多く、顔が広い怪獣として知られている。特にザンドリアスとは仲がよく、よくいっしょに話したり、よそのクラスに遊びに行ったりしている。また、しばらく前にゼットンがバリアーを張っていた話をしていたことを覚えているなど、記憶力にも優れる。ゼットン星人が家でだらけていることをまったく知らず、学校での聡明な彼女を尊敬している。そのため、ゼットンに素敵なお姉さんがいることをうらやましいと語るが、ゼットン星人の本当の姿を知っているゼットンからは、そのたびに怪訝そうな目を向けられている。ゴモラやゼットンと同様に花粉症を患っており、花粉が蔓延する時期は、接触を防ぐために異次元を通って通学している。
ライブキング
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやベムスター、バキシムのクラスメートで、特撮TVドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場する「再生怪獣ライブキング」を擬人化した姿をしている。つねに笑顔を浮かべているが、独特な声や言い回しを多用することから、何を考えているかわからないと思われている。さらに、カップ焼きそばタコヤングを、お湯を掛けずにそのまま食べたり、バキシムから、ゼットンがバリアーを張れることを聞いた時は、バリアーをおいしそうと評するなど、食に関して独特の感性を持つ。自生している植物も容赦なく食べてしまうため、花を育てているケンドロスからは非常に警戒されており、花壇に「ライブキング立ち入り厳禁」の立て札を立てられる。一方で、いつも仏頂面をしているウインダムを心配しており、彼女と笑顔の練習をしたことでなかよくなる。
ガタノゾーア
円谷学園に通っている怪獣の女子。特撮TVドラマ『ウルトラマンティガ』に登場する「邪神ガタノゾーア」を擬人化した姿をしている。頭が非常に重いため、バランスを崩すと転倒して自力で起き上がれなくなる。その様子がガッツ星人に愛らしいと認識され、彼女からはたびたび写真撮影のために付け狙われている。ガタノゾーア自身が邪神であることにある種の誇りを抱いており、ふだんは明るく朗らかな性格だが、時折物騒な言動が目立つ。また、円谷学園の近所の湖で「大いなる闇」と呼ばれる闇を放ちつつ、それをまとって格好いい姿を見せる練習をしている。しかしある時、その様子をエレキングに目撃され、その時の様子から彼女にUMAと認定される。さらに、UMA扱いされているのが自分だと気づかず、その情報をウインダムやアギラ、ミクラスに伝えたため、大騒ぎに発展してしまう。
ウインダム
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやベムスター、ライブキングのクラスメートで、特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「カプセル怪獣ウインダム」を擬人化した姿をしている。アギラやミクラスとは、同じカプセル怪獣同士で仲がよく、彼女たちからは「ウインちゃん」と呼ばれている。しかし、彼女たちの勢いに押し切られることが多く、ミクラスがガタノゾーアからUMAに関する情報を得た際は、まったく乗り気ではないが捜索に同行させられる。また、ウインダムと知り合って間もないゴモラやゼットンからは、実際はクラス委員長でないにもかかわらず、その雰囲気から委員長とカンちがいされてしまう。彼女たちからは「メガネ委員長」、それを省略した「メガンチョ」のあだ名で呼ばれることになる。笑顔を作るのが苦手で、いつも笑顔のライブキングに対してどうすれば笑顔でいられるのかを尋ねたところ、お互いに笑顔の練習をすることになって、なかよくなる。
マグマ星人
円谷学園に通っている宇宙人で、ペガッサ星人やガッツ星人と同学年の女子。数少ない友達の一人であるローランのことを慕っており、彼女からは「マグマグ」と呼ばれている。一方で、メールを1日に100通送るなど思いを暴走させることも多く、そのたびに注意されている。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「サーベル暴君マグマ星人」を擬人化した姿をしている。その威圧的な風貌が原因で周囲から恐れられており、別の学校を一人で潰したと噂されている。しかし、マグマ星人本人はいたって温厚で、恐れられていることもよく知らずにいる。さらに、恥ずかしがり屋なために自分から声を掛けることができず、友達ができないことを悩んでいる。ある日、休憩していた屋上でザンドリアスのしゃっくりが止まらなくなり、それを見ていたバキシムが「しゃっくりを連続で100回すると死んでしまう」と冗談で口にしたことから、しゃっくりを止めるためにサーベルでみぞおちを突こうとした。それを襲われているとカンちがいしたザンドリアスから恐怖心を抱かれ、噂がさらに独り歩きしてしまう。また、クリスマスはアルバイトで売り子をしており、着ぐるみを着ていることからマグマ星人とは気づかれず、円谷学園の怪獣たちからは好評を博す。しかしタイミング悪く、ザンドリアスが通りがかったところにアルバイト先の店長からマグマ星人と呼ばれたため、ザンドリアスからはよけいに怖がられる。見かけによらず料理が得意で、海の家でアルバイトをしていた時は自作のラーメンを作り、遊びに来たベムスターやウーからその味を絶賛される。
ザンドリアス
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやベムスター、バキシムのクラスメートで、特撮TVドラマ『ウルトラマン80』に登場する「だだっこ怪獣ザンドリアス」を擬人化した姿をしている。癖の強い怪獣たちの中では比較的明るい性格で良識もあり、友達の多いバキシムとも仲がよい。しかし、その長所を補って余りあるほどの不幸体質で、しゃっくりが止まらなくなった際に、それを止めようとしたマグマ星人からサーベルでみぞおちを突こうとされたり、メフィラス星人が見せびらかしたメフィラスグッズのセンスに異論を唱えようとしたところ、メフィラス星人二代目から神経毒を注入されたりと、幾度となく苦難を味わう。母親のマザーザンドリアスが年がいもなくサンタクロースのコスプレをするため、クリスマスが苦手。さらに、雪だるまの着ぐるみを着て売り子をするアルバイト店員に好感を持たれるが、彼女の正体がマグマ星人だと知ったことで、さらに苦手になってしまう。
メフィラス星人
円谷学園に通っている宇宙人の女子。メフィラス星人二代目の姉で、特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「悪質宇宙人メフィラス星人」を擬人化した姿をしている。ポジティブな性格で、たびたび根拠のない自信から勢いのままに行動しているが、淑女を自称しているため、決して暴力に訴えないようにしている。メフィラスグッズと呼ばれるブランド品の製作が趣味だが、ものづくりのセンスが致命的に欠けているため、珍しいものを好むゴモラ以外からはことごとく不評を買っている。ゴモラ妹と共にメフィラス軍団部を結成しようともくろみ、優秀そうな人を見つけてはスカウトしようとする。しかし、あからさまに怪しいために入部する人はなく、メフィラス星人自身とメフィラス星人二代目、そして強引に取り込んだダダを分身させて三人に数え、無理やり五人として円谷学園の生徒会に申請し、部活設立の条件となる最低人数をクリアした。のちにそれが生徒会に問題視され、ダダ以外に三人の部員を集めなければメフィラス軍団部を廃部にするとせまられる。その結果、メフィラスグッズで釣ったゴモラと、彼女についてきたベムスター、かつて作っていた自動販売機型ロボットの安田くんを三人と主張したが、安田くんが部員として認められず、メフィラス軍団部はあえなく廃部の憂き目に遭ってしまう。かつてゼットン星人をメフィラス軍団部にスカウトしようとしたことがあり、ゼットンにも近づいたが、まったくいい印象を与えることができず、ゼットンからはその後も微妙に邪険に扱われている。
メフィラス星人二代目
円谷学園に通っている宇宙人の女子。メフィラス星人の妹で、いっしょにメフィラスグッズを製作したり、自動販売機ロボットの安田くんを開発するなど、姉妹の仲は良好。特撮TVドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場する「悪質宇宙人メフィラス星人」を擬人化した姿をしている。姉以上にポジティブな性格で、メフィラスグッズも大売れまちがいなしと信じて疑わない。自分の都合のいいように物事を考える癖があり、メフィラスグッズが不評なのはセンスが自分たちに追いついていないためだと思い込んでいる。一方で姉と違い、メフィラスグッズを微妙だと言い切ったザンドリアスを「マンダリン草」と呼ばれる神経毒を含んだ草の鞭で刺して眠らせるなど、暴力を振るうこともいとわない。メフィラス星人と共にメフィラス軍団部を立ち上げようとするが、みごとに失敗する。さらに、メフィラスグッズがまったく売れずに在庫の山を抱えてしまうが、まったく懲りる様子を見せない。
ギランボ
友達のガーディと共に、ハロウィンの日にのみ円谷学園に現れる少女。特撮TVドラマ『ウルトラマンティガ』に登場する「異次元魔女ギランボ」を擬人化した姿をしている。見えっ張りな性格ながら、ふだんはクールを装っている。しかし実は乙女チックなところがあり、純白のドレスに身を包んで結婚式を挙げたいという夢を持っている。ほかの怪獣が抱く将来の夢を覗き見する力を持っており、さらにそれを口から吸い取って味わうことができる。味は吸い取る夢の内容によって違い、奇抜なものであればあるほど味も極端になる。ハロウィンの日に怪獣の夢を吸い取ることを義務づけられているが、乗り気でない様子を見せる。しかし、実際はハロウィンを非常に楽しみにしており、ガーディにもそのことを見抜かれている。当初は変わった味を楽しみたいということで、ライブキングの夢を吸い取るが、夢の内容があまりにショッキングだったため、味わった途端に昏倒してしまう。さらに、ガッツ星人の夢を吸った時は、女性同士で愛し合う様子を見せられるなど、ロクな夢にありつけずにいる。そこにマグマ星人が現れ、半ば自暴自棄になって夢を吸い取るが、その内容は友達が欲しいというささやかなものだった。その夢に同情のあまり涙を流し、マグマ星人が友達をつくれるようにとエールを送る。
ガーディ
友達のギランボと共に、ハロウィンの日にのみ円谷学園に現れる少女。特撮TVドラマ『ウルトラマンティガ』に登場する「超古代狛犬怪獣ガーディ」を擬人化した姿をしている。夢を吸い取る能力は持っておらず、怪獣たちの夢を吸い取るギランボの付き添いとして出向いている。心優しい性格で、見えっ張りなギランボに対してつねに明るく接している。ギランボと同様にハロウィンを楽しみにしているが、その理由はギランボがハロウィンを楽しむ姿を見たいためである。
ダダ
円谷学園に通っている宇宙人の女子。ゴモラやベムスターと同学年で、メフィラス星人やメフィラス星人二代目とも面識がある。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「三面怪人ダダ」を擬人化した姿をしている。ギャンブルが大好きで、ガチャガチャでレアなアイテムを当てることを生きがいとしている。そのため散財することが多く、一日一回と自分自身に制限を課しているものの、それを破ってしまう場合が多い。酷いときには食事代を削ることもあり、さらに以前入手したものと同じアイテムを引き当てることも日常茶飯事で運が悪い。「標本おじさん」と呼ばれるシリーズのガチャガチャを特に好んでいる。その中には七色ガマちゃんも含まれているため、ゼットンからは自分と同じ趣味だと認識されている。三体に分身する能力を持っており、メフィラス星人たちからはその特徴を悪用され、メフィラス軍団部の立ち上げを手伝わされる。
スカイドン
円谷学園に通っている怪獣の女子で、ザンドリアスやジャミラのクラスメート。ジャミラとは幼なじみで、まじめな彼女をからかって楽しむこともあるが、非常に仲はいい。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「メガトン怪獣スカイドン」を擬人化した姿をしている。見た目は小柄でかわいらしいが、呆れかえるほど体重が重い。眠ることが大好きで、理想の抱き枕を探していたところ、ザンドリアスがそれに相応しいと考えるようになる。そして、彼女に抱き着きながら眠りたいと申し出たところ、意外とすんなり承諾される。しかし、ザンドリアスはあまりの重さから耐えきれなくなり、さらにマグマ星人から同性愛の疑惑を掛けられる。のちにメフィラス星人とメフィラス星人二代目から「メフィラス軍団部」と呼ばれる部活に勧誘されるが、その条件として抱き枕になるように要求し、身の危険を感じたメフィラス星人から逆に断られる。
ジャミラ
円谷学園に通っている怪獣の女子で、ザンドリアスやスカイドンのクラスメート。スカイドンとは幼なじみで、よく彼女にからかわれるが、仲は非常にいい。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「棲星怪獣ジャミラ」を擬人化した姿をしている。目つきが鋭く、不良のように思われることも多いが、純情な性格をしている。水に極端に弱く、バケツ一杯の水を浴びせられただけでも重傷を負ってしまう。しかし、見えを張って全然怖くないと言ってしまったばかりに、ゴモラからあやうく水を掛けられそうになる。それでも、一度は強がって見せたこともあっておさまりがつかなくなり、100万度の炎を吐けることや、優れた耐火性能を持つことを自慢した。しかし、そこに1兆度の炎を放つゼットンが通りがかり、ゴモラからゼットンの炎にも耐えられるのかと詰め寄られ、再び窮地に陥る。
メトロン星人
円谷学園の近くにあるメトロン屋の店主を務めている女性。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「幻覚宇宙人メトロン星人」を擬人化した姿をしている。七色ガマちゃん関連の文房具や、バードンが大好きな「特別な肉」、ベロクロンやマグマ星人が絶品と称する「メとロンパン」など、さまざまな商品を取りそろえている。ふだんは一人で店を切り盛りしているが、クリスマスのシーズンには特大セールを開催しており、マグマ星人やマザーザンドリアスをアルバイトとして雇っている。のちにブラック指令やノーバをメトロン屋の二階に住まわせ、彼女たちから「大家さん」と呼ばれて慕われるようになる。しかし、ブラック指令たちに課せられた任務については何も知らず、メトロン星人自身も何かあるかもしれないと考えつつも、深くは気にしていない。ブラック指令たちとなかよくしたいと思っており、ノーバとコミュニケーションを取っているが、彼女の不注意によってさまざまな情報を暴露される。しかし極秘任務については、最後まで知ることはなかった。
ミクラス
円谷学園に通っている怪獣の女子。クラスメートのウインダムやアギラとは、同じカプセル怪獣同士仲がよく、三人合わせて「カプセル怪獣三バカトリオ」と呼ばれることもある。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「カプセル怪獣ミクラス」を擬人化した姿をしている。やんちゃな性格でいつもテンションが高い。また好奇心旺盛で、珍しいものを見つけたり噂を聞きつけたりすると、すぐに確認しようと行動に移す。ガタノゾーアからUMAについて聞かされた時もすぐさま確認しようと、ウインダムやアギラと共に現場となった湖に押しかける。そこでエレキングと出会い、彼女からUMAについての情報を聞いて心を躍らせるが、その正体がガタノゾーアであったと最後まで知ることはなかった。エレキングと出会ってからは彼女にあこがれるようになり、仲間内と一番強い怪獣の話題で盛り上がった時は、真っ先にエレキングの名前を口にした。
アギラ
円谷学園に通っている怪獣の女子。クラスメートのウインダムやミクラスとは、同じカプセル怪獣同士仲がよく、三人合わせて「カプセル怪獣三バカトリオ」と呼ばれることもある。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「カプセル怪獣アギラ」を擬人化した姿をしている。物静かな性格で、ほかの二人の会話を聞いていることが多い。しかし、好奇心旺盛なのはミクラスと同様で、ミクラスがガタノゾーアからUMAの噂を聞いた時は、明らかにいっしょに行きたそうな様子を見せる。さらに、ミクラスと共に「自分たちを放置していたらどうなるかわからない」と脅すような発言をして探索に参加した。またUMAを探す時は、単純なミクラスをエサとして使おうとするなど、腹黒い一面を見せた。体重を気にするウインダムからミクラスと共に走り込みに付き合わされ、ややうんざりしている。そんな中、さらなるトレーニングを強行させようとする彼女に対して「カプセル怪獣が太ったら、カプセルの中に入れなくなる」と皮肉を言うが、そのことが逆にウインダムのダイエットに対する欲をよけいにかき立ててしまう。
エレキング
円谷学園の付近に住んでいる女性。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「宇宙怪獣エレキング」を擬人化した姿をしている。騎士のような佇まいで、非常時は右手に持った鞭を自在にあやつって戦う。UMAの噂を聞きつけて湖の中を調査しており、その中で、闇を吐き出す訓練に励むガタノゾーアを遠目で目撃し、彼女をUMAとカンちがいする。これによって噂がさらに誇張されてしまい、ガタノゾーアも知らないままに噂が広まる結果となる。その後も単身でUMAを探るべく湖の中で行動していたが、ガタノゾーアからUMAの噂を聞きつけて調査に訪れたアギラ、ミクラス、ウインダムが怪しい行動をしていることからUMAと疑い、ミクラスを捕縛する。誤解が解けると、目撃情報を三人に告げてアギラとミクラスの興味を誘ったが、「闇の中から現れる」という表現を用いたことから、ウインダム一人にのみUMAの真相を知られる結果となる。なお、ミクラスを捕えるためにあざやかな鞭さばきを見せたことから、ミクラスからあこがれられるようになる。
EXエレキング
エレキングが、ソウルライザーの力を作動することでEXモードに変化した形態。アーケードゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場する「EXエレキング」を擬人化した姿をしており、強化前は右腕に装備していた鞭が左右両方に備わっている。かつてゼットンやエレキング自身を閉じ込めていたエネルギー結晶を二振りの鞭で内側から破壊し、EXゼットン、EXレッドキング、キングジョーカスタムと力を合わせ、黒い鎧をまとったジュダと、彼女が召喚した巨大生物を一撃で倒すほどの戦闘能力を誇る。
ミズノエノリュウ
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやベムスター、ウインダムのクラスメートで、特撮TVドラマ『ウルトラマンガイア』に登場する「地帝大怪獣ミズノエノリュウ」を擬人化した姿をしている。ゴモラたちのクラスの委員長を務めているが、地底世界に住んでいるために滅多に通学することができず、生徒たちからはミズノエノリュウではなく、ウインダムが委員長であるとカンちがいされている。委員長であることにあまりこだわっていないが、誤解されたままでいることはまずいと考え、眼鏡を掛けるなどして委員長らしさをアピールしようとする。その結果、ウインダムが委員長だという誤解は解けたものの、ミズノエノリュウが委員長と呼ばれることはなかった。ふだんは地底世界にある家にいることが多く、友人のスフィンクスからは「大地の守護者」と書いて「ひきこもり」と揶揄されている。その一方で、スフィンクスからいっしょに映画のBDを見ようと誘われたり、たまに登校すればクラスメートから声を掛けられたりするなど、それなりに人望がある様子を見せる。Gゲートに関する知識を持っており、万が一異世界から脅威となる存在が現れたときに備えて、ソウルライザーをひそかに保有している。そのため、Gゲートから黒い鎧をまとったジュダが現れた時は、ピグモンに対してソウルライザーを譲渡し、彼女を止めることを託した。
ビルガモ
「jrっち」と呼ばれる存在から、円谷学園を調査するために派遣された少女。特撮TVドラマ『帰ってきたウルトラマン』に登場する「ロボット怪獣ビルガモ」を擬人化した姿をしており、四つのパーツに分離することができる。世界にまつわる秘密を解明するように命じられるが、派遣されるや否や円谷学園の場所がわからず迷子になってしまい、メトロン屋に迷い込む。そこで七色ガマちゃんのガチャガチャを発見すると、キモかわいいと好意的な反応を見せて、通りがかったゼットンと意気投合する。さらに、彼女に言われるがままに七色ガマちゃん関連のグッズを買い漁り、派遣された目的をすっかり忘れたまま帰還し、叱責を受けた。しばらくあとに再び派遣されるが、四つのパーツに分離している姿を見たゴモラから強い興味を抱かれたため、彼女を利用して世界の秘密を聞き出そうともくろむ。しかし、世界の秘密の意味を理解していないゴモラから、ガッツ星人が食べ過ぎによって太ったことを聞かされ、当のガッツ星人からお仕置きとしてゴモラともども恥ずかしい写真を撮られてしまう。その後は円谷学園に通うことになり、ゼットンやゴモラと交流を深めつつ、学園生活をマイペースに楽しむ。
ダイオリウス
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の女子。特撮TVドラマ『ウルトラマンダイナ』に登場する「宇宙大昆虫ダイオリウス」を擬人化した姿をしている。ほかの怪獣に卵を産み付ける習性を持っており、中でも安産型の怪獣に惹かれる傾向にある。産み付けられた卵はやがて孵化して幼虫となるが、成虫に変化する瞬間に有毒ガスを発生させるため、迷惑な存在として知られている。ある時、運命の相手としてガッツ星人に目をつけて、卵を産み付けるために彼女をつけ狙うようになる。しかし、ゴモラが持っていた殺虫スプレーを見ると途端に怯え出し、さらにガッツ星人からスプレーによる攻撃を受けると、たまらずに飛び去ってしまう。だが、産卵そのものをあきらめたわけではなく、マグマ星人やベロクロンなど、スタイルのいい怪獣を見つけては、卵を産み付けるためにつけ狙う。
ブラックキング
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の女子。ナックル星人と仲がよく、いっしょにウインドーショッピングを楽しんでいる。特撮TVドラマ『帰ってきたウルトラマン』に登場する「用心棒怪獣ブラックキング」を擬人化した姿をしている。男勝りな性格で、凛々しい口調が特徴。一方で、クリスマスの時は、浮かれてはしゃぎ回ったりするなど子供らしい振る舞いを見せる。また、周りに影響されやすく、ゴモラを肩車するベムスターを見かけた時は、自分も同じことをしたいと思い立ち、やや強引にナックル星人を肩車してしまう。
ナックル星人
円谷学園の周辺に住んでいる宇宙人の少女。ブラックキングと仲がよく、時折いっしょに買い物に出かけている。特撮TVドラマ『帰ってきたウルトラマン』に登場する「暗殺宇宙人ナックル星人」を擬人化した姿をしている。ブラックキングと同様に、さばさばした振る舞いや口調が特徴。見た目はブラックキングより小柄で幼い印象を与えるが、クリスマスの時にはしゃぎ回るブラックキングをたしなめるなど、若干大人びている。しかし押しに弱いタイプで、ブラックキングが甘えてきたときは大抵のおねだりを聞き入れてしまう。
ハネジロー
円谷学園に通っている怪獣の女子。バキシムやザンドリアスのクラスメートで、特撮TVドラマ『ウルトラマンダイナ』に登場する「迷子珍獣ハネジロー」を擬人化した姿をしている。小柄な体型で、好奇心旺盛な性格をしている。語尾に「パム」と付ける独特の口調が特徴。電子機器の扱いに長けており、学園の中で自作のホームページを開設している。歩きながらスマートフォンをいじる癖がある。ある日の放課後にザンドリアスたちとはぐれてしまうが、その先で偶然出会ったマグマ星人に興味を持ち、彼女を追いかけるようになる。さらに、ローランと会えずに消沈する彼女に接近すると、スマートフォンに自分の連絡先を登録させて、友達になるように働きかけた。それからはよくマグマ星人と行動を共にしており、いっしょにメトロン屋に出向いて買い物を楽しんでいる。
メカギラス
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやバキシムのクラスメートで、特撮TVドラマ『ウルトラマン80』に登場する「四次元ロボ獣メカギラス」を擬人化した姿をしている。ゴモラやゼットン、バキシムと同様に花粉症を患っており、花粉が蔓延している時期は、四次元と呼ばれる別の次元を通って通学している。この四次元はバキシムの利用する異次元とは別の空間で、バキシム本人からもその存在を驚かれていた。
テンペラー星人
円谷学園の周辺に住んでいる女性で、電力で動く猿の人形といっしょに生活している。特撮TVドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場する「極悪宇宙人テンペラー星人」を擬人化した姿をしている。極悪であることにこだわりを持ち、一日に一回悪いことを行うように自分に義務づけている。しかし、その内容は特に定めておらず、テンペラー星人自身が悪いことだと思えばその時点で成立する。その一方で、子供たちの前で赤信号を無視することができなかったりと、社会のルールをきちんと守っている。そのため、寝坊や口ゲンカなど、どうでもいいようなことでもノルマは達成され、猿の人形からは極悪宇宙人というよりは、ただのだらしない宇宙人ではないかと疑われている。寝起きが悪く、猿の人形に目覚まし機能を搭載しているが、それでも時間どおりに起きられない。また、TVゲームが大好きで、休みの日はほぼ一日中だらだらとゲームをして過ごしている。さらに、猿の人形がうっかりコードに足を引っかけて、ゲームのデータを台無しにした時は躊躇なく彼を極悪認定するなど、安易に極悪と認定することが多い。変なところで引きが強く、ガチャガチャでダダが取り損ねたレアキャラを一回で引き当てた。
ブラック指令
ブラックスターと呼ばれる拠点からやって来た宇宙人の女性。ノーバやシルバーブルーメを率いており、彼女たちと共に鎮静化したGゲートの守護を担う。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「円盤マスターブラック指令」を擬人化した姿をしている。名前は「ブラック指令」だが、ノーバやシルバーブルーメからは「司令」と呼ばれており、若干ややこしいことになっている。部下を統率しているだけあって実直な性格ながら、肝心の部下がいま一つ抜けているため、ツッコミ役に回らざるを得ないことが多い。また、特撮TVドラマ『ウルトラマンオーブ』の主人公である「クレナイ・ガイ」を演じる石黒英雄の大ファン。任務開始当初はアパートで暮らしていたが、自給自足の生活を強いられ、生活と任務を維持するために、夜を徹して製本作業などの内職を行っていた。しかし、のちにメトロン星人の厚意によって仲間たちと共にメトロン屋に住まわせてもらい、生活に余裕ができた。ただし任務については極秘であるため、メトロン星人にも知らせておらず、部下たちにも気づかれないように徹底させている。そのかいあってGゲートの暴走を招いたり、悪用されたりすることは防げていたが、ある時、突如としてGゲートから現れたジュダと彼女が召喚した大量のシャドウたちに襲撃され、一時的にGゲートを制圧されてしまう。
ノーバ
ブラックスターと呼ばれる拠点からやって来た宇宙人の女性。シルバーブルーメと共にブラック指令の指揮下に入っており、彼女たちと共に鎮静化したGゲートの守護を担う。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「円盤生物ノーバ」を擬人化した姿をしている。物静かでまじめな性格ながら、極秘任務の内容を覚えていなかったり、うっかり仲間たちの居場所を人に教えてしまったりと、うかつな行動が目立つ。「てるてる坊主モード」と呼ばれる形態に変身することが可能で、この状態のまま窓の近くにつり下げられると、どんな悪天候でもたちどころに快晴に変えることができる。任務開始当初はアパートで暮らしていたが、自給自足の生活を強いられ、生活と任務を維持するために、夜を徹して製本作業の内職を行うことがあった。のちにメトロン星人の厚意によって仲間たちと共にメトロン屋に住まわせてもらい、生活に余裕ができた。ブラック指令から、任務や所属について明かさないようにと言い聞かせられており、それはメトロン星人が相手であっても例外ではない。しかし、ノーバたちとなかよくなりたいメトロン星人から会話を持ちかけられることが多く、そのたびにボロを出しそうになっている。ある時、Gゲートから突如として現れたジュダと、彼女が召喚した大量のシャドウたちに襲撃される。これに対応すべく、ジュダがブラック指令やシルバーブルーメに気を取られているスキを突いて、背後から急襲しようとするが、そこに現れた巨大生物から攻撃を受けて、戦闘不能に陥ってしまう。
シルバーブルーメ
ブラックスターと呼ばれる拠点からやって来た宇宙人の女性。ノーバと共にブラック指令の指揮下に入っており、彼女たちと共に鎮静化したGゲートの守護を担う。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「円盤生物シルバーブルーメ」を擬人化した姿をしている。冷静なブラック指令やノーバとは対照的に、感情をあらわにすることが多いトラブルメーカー。守護対象であるにもかかわらず、Gゲートを私的に使用することも多く、のちにそれを知ったブラック指令から叱責される。任務開始当初はアパートで暮らしていたが、自給自足の生活を強いられ、生活と任務を維持するために、夜を徹して製本作業の内職を行っていた。しかし、のちにメトロン星人の厚意によって仲間たちと共にメトロン屋に住まわせてもらい、生活に余裕ができた。それからも、ブラック指令やノーバの目を盗んではGゲートを勝手に使っていたが、メカゴモラが住む世界とつながった時に、Gゲートに興味を抱いたメカゴモラがあとをついてきたために、彼女を仲間に引き入れることを余儀なくされる。さらにある時、突如としてGゲートから現れたジュダと彼女が召喚した大量のシャドウたちに襲撃され、ブラック指令やノーバと共に応戦するが、力及ばず一時的にGゲートを制圧されてしまう。
パズズ
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の女性で、特撮TVドラマ『ウルトラマンガイア』に登場する「宇宙雷獣パズズ」を擬人化した姿をしている。男勝りな性格で、豪快な言動が目立つ。頭部に大きな角を備えており、角を前方に傾けることで必殺技のパズズサンダーを使うことができる。自らを鍛え上げることに余念がなく、ヒマを見つけては、パズズサンダーの威力を高めるための訓練をしている。しかしある時、他者の必殺技の収集を趣味としているエースキラーにその様子を目撃され、パズズの体内に眠っている雷撃エネルギーを吸収され、パズズサンダーをコピーされてしまう。そのお礼としてスタンプカードを受け取るが、特典となる賞品がそろいもそろって微妙だったため、丁重に断る。なお、エースキラーに雷撃エネルギーを吸収されてもパズズサンダーを使えなくなったわけではなく、充電をすることで再使用が可能になっている。
エースキラー
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の少女。バキシムやベロクロンとは古い友人の間柄で、彼女たちを姉のように慕っている。特撮TVドラマ『ウルトラマンA』に登場する「異次元超人エースキラー」を擬人化した姿をしている。「エース」を倒す使命を課せられているが、それがなんなのかはエースキラー自身も知らない。首につけている飾りを利用することで相手の必殺技をコピーする特技を持っており、母親からの言いつけで、さまざまな怪獣から必殺技を吸収して回っている。ただし、身体的にも精神的にもまだ幼く、パズズからコピーしたパズズサンダーなどもうまく使いこなせなかった。必殺技をコピーした相手に、お礼としてスタンプカードを渡しているが、特典の賞品が微妙だったために迷惑がられる。パズズサンダーをコピーしたあとは、異次元の中でバキシムと再会を果たし、彼女と共に円谷学園に赴く。その先で、彼女のクラスメートであるベムスターやゴモラから、ガスの種類を当てる能力や尻尾を振り回す能力など、必殺技と呼ぶには微妙な特技をコピーしては、そのたびに充実感を覚えている。さらに、バードンからも必殺技をコピーしようとするが、「クチバシ攻撃」の名目で顔に何度もキスをされ、羞恥のあまり全身の熱が異常に高まると「とってもアダルティ」という言葉を残して昏倒してしまう。
スフィンクス
地底世界に住んでいる怪獣の女性。ミズノエノリュウは1万年以上の長きにわたって付き合いのある同郷の友人で、よき理解者として認め合っている。特撮TVドラマ『ウルトラマンA』に登場する「古代超獣スフィンクス」を擬人化した姿をしている。定期的に「オリオンガス」と呼ばれる気体を摂取しており、これを怠ると死んでしまう。しかし、ガスを吸っている様子が非常に怖く、スフィンクスをよく知るミズノエノリュウからも戦慄されている。ふだんはピラミッドの形をした冷凍睡眠装置に籠もっており、その中でインターネットやソーシャルネットワークサービスを楽しんでいる。そのため、ミズノエノリュウからは「ひきこもり」と揶揄されているが、スフィンクス自身はあくまで「睡眠学習」と公言している。臆病な性格で、怖いことがあると近くにいる相手に尻尾を巻き付ける性質を持つ。しかしホラー映画を見るのが好きで、一人で見ることが怖いため、親しい友人といっしょに見ている。また服装のセンスが壊滅的で、クリスマスのシーズンにメフィラス星人とメフィラス星人二代目から微妙な柄のTシャツをプレゼントされて喜んでいた。さらに、ミズノエノリュウの服も受け取っており、彼女にペアルックをせまる。
ケンドロス
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の少女。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「植物怪獣ケンドロス」を擬人化した姿をしている。植物が大好きで、主に剣輪草と呼ばれる花を育てている。自生する植物を食べるライブキングを恐れており、管理している花壇に「ライブキング立ち入り厳禁」の立て札を立てているが、あまり効果は見られない。剣輪草のプロモーションを趣味としており、花壇の様子を見に来たゴモラやベムスターに扇風機として利用したり、ブーメランとして扱って見せたりする。さらに、目の前で花を食べ始めたライブキングに腹を立て、彼女を狙って剣輪草を投げつけるものの、戻ってきた花びらを頭部にぶつけてしまい、仮死状態になって意識だけが怪獣墓場に迷い込む。そして、そこに現れたシーボーズから現世に戻るように強く求められた結果、無事に生還する。その後も懲りずに剣輪草を投げる練習を続けており、そのたびに剣輪草を頭にぶつけては怪獣墓場を訪れている。
シーボーズ
怪獣墓場を管理している怪獣の少女。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「亡霊怪獣シーボーズ」を擬人化した姿をしている。自信なさげでおどおどした様子を見せることが多く、つねに棺桶を抱きしめている。剣輪草を投げる練習をしていたケンドロスが不慮の事故で仮死状態になり、意識体のみが怪獣墓場に現れると、そのまま肉体に戻れなくなる事態を避けるため、必死に現世に戻るように説得する。そのかいあって、ケンドロスが命を落とす危険は避けられたが、彼女が懲りずに剣輪草の投擲練習を続けたため、再度仮死状態になった彼女の姿を見ることになる。
ベロクロン
円谷学園に通っている怪獣の女子。エースキラーのお姉さん的な存在で、バキシムとは学園に通う前からの親友。特撮TVドラマ『ウルトラマンA』に登場する「ミサイル超獣ベロクロン」を擬人化した姿をしている。エースキラーと共にメトロン屋にパンを買いに行き、その帰り道でエースキラーから「近道をしたい」と誘われ、壁に開けられた穴を通ろうとする。しかし、お尻がはまって抜けられなくなり、その様子をエースキラーからバキシムにスマートフォンで伝えられてしまう。羞恥心から、早く抜け出そうと試みるが、それを目撃したスカイドンから「抱き枕として最適なお尻」として目をつけられる。若干身の危険を感じながらも、スカイドンとエースキラーに手伝ってもらい、なんとか穴から抜けることができた。この一件から、仲間内でお尻の大きな子という認識が広がり、ベロクロン自身もそれを気にするようになってしまう。
ゴドラ星人
円谷学園の周辺に住んでいる宇宙人の少女。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「反重力宇宙人ゴドラ星人」を擬人化した姿をしている。自らの姿をほかの宇宙人や怪獣そっくりに変えられる能力を持つ。ただし、性格や能力までは変えられないため、バレることも多い。出会ったゴモラから変身能力を賞賛され、ほかの人を騙し通せるか試すように持ち掛けられる。そして、メトロン星人の姿に変化してゼットン星人に気づかれないよう、振る舞うことに成功する。しかし、怪力を誇るレッドキングに変身した際に、彼女を知るピグモンから巨大な岩をどけるようにねだられると、それが不可能だと観念して、変身していたことを打ち明けてしまう。
ツインテール
円谷学園に通っている怪獣の女子。ゴモラやベムスターのクラスメートで、特撮TVドラマ『帰ってきたウルトラマン』に登場する「古代怪獣ツインテール」を擬人化した姿をしている。ある朝、キングジョーやレッドキングが恐れおののくほどのエネルギー変動に巻き込まれ、起きたら姿が変わっていることに気づく。しかしそのことを問題視することなく、ふつうに登校した。学校では姿が変わったことに騒然となり、ほかの宇宙人に改造された可能性や、特殊な放射線を浴びて進化したなど、さまざまな説が飛び交う。その中で、ツインテール自身はかつての外皮が残っていたことから脱皮した可能性が高いと結論づけ、原因の究明はひとまず落ち着く。その後は、クラスメートたちから、「EXツインテール」や「クグツツインテール」など、さまざまなあだ名が考案され、怪獣図鑑制作部の部員たちからは図鑑の更新を行うために身柄を拘束されてしまう。
ピグモン
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の少女。レッドキングやキングジョーの友人で、特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「友好珍獣ピグモン」を擬人化した姿をしている。料理や傷の手当てなどが得意で、戦いで傷ついたレッドキングを治療したり、手作りの弁当を差し入れたりしている。レッドキングがかわいいものが好きであることを知っており、鼻についたかすり傷の手当てをする際に、かわいらしい柄のばんそうこうを貼り付けた。のちに、黒い鎧をまとったジュダの襲撃を予見したミズノエノリュウからソウルライザーを託され、レッドキングやキングジョーのいる学校まで運ぼうとする。しかし、ピグモン自身は非力であるため、その道中でジュダの召喚したシャドウに襲われて足止めされるが、合流したゴモラやスカルゴモラ、メカゴモラと力を合わせてシャドウを振り切り、レッドキングやキングジョーのもとへソウルライザーを届けることに成功する。
レッドキング
キングジョーと共に治安維持のために稼働中のGゲートから現れた侵略者を退治している、怪獣の女性。力強さと頼りがいのある振る舞いから、ピグモンからあこがれられており、レッドキング自身もピグモンをかわいがっている。その一方で、彼女を怒らせるとあとあと面倒な事態になると知っているため、言うことには素直に従う。また、監視していたGゲートから現れたスカルゴモラとも知り合いで、ケガを負っていた彼女を助けたことから強く慕われ、師匠とあがめられている。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「どくろ怪獣レッドキング」を擬人化した姿をしている。豪快かつ男勝りな性格で、侵略者を撃退した数をキングジョーと競い合うなど、やや好戦的なところがある。かわいらしいものが大好きという意外な一面を持つが、それを秘密にしており、誰も見ていないところでフリルを多用したドレスを着たりしている。ただし、実際はゴモラをはじめとした怪獣たちからその趣向を知られている。監視していたGゲートから、黒い鎧をまとったジュダの召喚した巨大生物が現れると、キングジョーと力を合わせてこれを撃退しようとする。しかし、力及ばず敗れ去り、十字架型のエネルギー結晶に閉じ込められてしまう。
EXレッドキング
レッドキングが、ソウルライザーの力を作動することでEXモードに変化した形態。アーケードゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場する「EXレッドキング」を擬人化した姿をしている。強化前と比べて右腕が数倍に巨大化しており、その剛腕から繰り出されるパンチでレッドキング自身を閉じ込めていたエネルギー結晶を粉々に破壊する。さらに、EXゼットン、EXエレキング、キングジョーカスタムと力を合わせ、黒い鎧をまとったジュダと彼女が召喚した巨大生物の撃破に成功する。
キングジョー
レッドキングと共に治安維持のために稼働中のGゲートから現れた侵略者を退治している、ロボット怪獣の女性。レッドキングのみならず、二人の世話を焼くピグモンとも仲がいい。また、ピグモンとレッドキングの力関係を熟知しており、レッドキングが勝手な行動を取ろうとした際には、ピグモンに怒られる可能性を示唆して釘を刺す。ゴモラとも面識があり、はるか西に「大阪城」と呼ばれる城があり、ゴモラならそれを破壊できるかもしれないと告げて彼女の興味をあおる。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「宇宙ロボットキングジョー」を擬人化した姿をしており、体を四つのパーツに分離して飛行することができる。冷静沈着な性格で、血気に逸るレッドキングの抑え役に回ることが多い。一方、侵略者と戦う際には、撃退した数をレッドキングと競い合うなどやや好戦的な一面も持っており、その様子を年下のピグモンから心中で子供同士と揶揄されることもある。監視していたGゲートから、黒い鎧をまとったジュダの召喚した巨大生物が現れると、レッドキングと力を合わせてこれを撃退しようとする。しかし、力及ばず敗れ去り、十字架型のエネルギー結晶に閉じ込められてしまう。
キングジョーカスタム
キングジョーが、ソウルライザーの力を作動することでEXモードに変化した形態。特撮TVドラマ『ウルトラマンギンガS』に登場する「宇宙ロボットキングジョーカスタム」を擬人化した姿をしている。右腕に「ぺダニウムランチャー」と呼ばれる巨大な銃を装備するほか、キングジョー自身を封じていたエネルギー結晶を破壊するなど、全身の力も従来より高い。キングジョーカスタムと同様にEXモードへの変化を果たしたEXゼットン、EXエレキング、EXレッドキングと力を合わせて、黒い鎧をまとったジュダと、彼女が召喚した巨大生物を撃破する。
ウー
円谷学園から離れた雪山に住んでいる怪獣の少女で、ベムスターの古い友人。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「伝説怪獣ウー」を擬人化した姿をしている。礼儀正しい性格で、誰に対しても丁寧な口調でしゃべるが、つねに高いテンションを維持する。「ユッキー」と名づけられた雪だるまを家族のように思い、つねに行動を共にしている。ただし、雪だるまであることにこだわりはなく、溶けてしまった場合は泥と混ぜて泥だんごにすることもある。ふだんは雪山に住んでいるが、ウィンタースポーツに興じるわけでもなく、冬の寒さを嫌って家の中でのんびり暮らすことが多い。一方で暑さに弱いというわけではなく、夏に海水浴へ行くこともある。
スカルゴモラ
異世界からレッドキングやキングジョーが監視しているGゲートを通ってやって来た、怪獣の少女。ゴモラとレッドキングの遺伝子を持ち、彼女たちに親近感を抱いている。特にレッドキングに対しては、Gゲートを通過した際にケガを負っていたところを助けてもらったことから、師匠として慕っている。特撮TVドラマ『ウルトラマンジード』に登場する「ベリアル融合獣スカルゴモラ」を擬人化した姿をしている。猪突猛進で考えるより先に体が動くタイプで、外見のみならず、性格もゴモラやレッドキングに似たところがある。レッドキングやキングジョーがGゲートの監視や侵略者の撃退を行っていることを知っており、スカルゴモラ自身もそれを手伝いたいと願っていた。当初は、戦闘力が低いことからすげなくあしらわれていたが、レッドキングの軽い気まぐれで、巨大な岩を一人で破壊できたら戦力に加えてもいいと言われ、安請け合いする。しかし、そのことがキングジョーの耳に入ると、「危険なことにスカルゴモラを巻き込んだら、ピグモンが黙っていない」とレッドキングを脅し、約束を取り消される。スカルゴモラ自身も、レッドキングたちにも事情があると察知し、それ以降は無理に仲間に入れてほしいとは言わなくなった。のちに、ゴモラやメカゴモラと出会い、円谷学園の周辺で三人で遊ぶことが多くなる。さらに、Gゲートから黒い鎧をまとったジュダや巨大生物が現れた時は、ピグモンをアシストする形でレッドキングやキングジョーのもとにソウルライザーを送り届けて、彼女たちがジュダやシャドウたちに打ち勝つきっかけを与える。
メカゴモラ
異世界からブラック指令たちが管理しているGゲートを通ってやって来た、怪獣の少女。シルバーブルーメがGゲートを使ってあちこちの世界を巡っているうちにいつの間にかついてきており、紆余曲折を経てブラック指令たちの仲間に迎えられ、円谷学園に通うようになる。特撮ビデオドラマ『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』に登場する「メカロボット怪獣メカゴモラ」を擬人化した姿をしている。ゴモラと同様、語尾に「ゴモ」と付ける癖がある。ゴモラやスカルゴモラに近しい姿だが、円谷学園の周辺で顔を合わせるまでは面識はなかった。やんちゃなゴモラやスカルゴモラと比べておとなしく、純粋な性格の持ち主。シルバーブルーメからお年玉をあげると言われて喜んでいたところ、玉を落とされるというしょうもないギャグを見せられることで、一時的に人間不信になってしまうが、ベムラーから本物のお年玉をもらったことで、元の素直な性格に戻った。Gゲートから黒い鎧をまとったジュダや巨大生物が現れた時は、ゴモラやスカルゴモラと共に円谷学園までソウルライザーを送り届けて、エネルギー結晶に閉じ込められていたゼットンやレッドキングたちが再起するきっかけを与える。
マザーザンドリアス
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の女性で、ザンドリアスの母親。特撮TVドラマ『ウルトラマン80』に登場する「親怪獣マザーザンドリアス」を擬人化した姿をしている。一児の母であるにもかかわらず、娘のザンドリアスと同年代に見えるほど若々しい外見を保っている。非常に素直な性格で、お人よしな一面がある。コスプレを趣味としており、クリスマスのシーズンになると、サンタクロースの格好をして町中を歩き回る。そんな中、雪だるまの着ぐるみをしているマグマ星人となかよくなるが、いつの間にか彼女に代わって、メトロン屋の売り子を始めてしまう。
ベムラー
バイクに乗り込んで各地を巡っている怪獣の女性。Gゲートを管理するブラック指令や、稼働中のGゲートを監視しているレッドキングたちと面識があり、彼女たちの依頼を受けて活性化したほかのGゲートの調査を行うこともある。また、ゴモラとも知り合いだが、彼女に対しては任務の内容を語っていないため、定職に就かずにふらふらしている人だと思われている。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「宇宙怪獣ベムラー」を擬人化した姿をしている。さばさばした性格の姉御肌で、人付き合いもよく友達が多い。お正月に円谷学園の周辺に現れ、ゴモラやメカゴモラ、スカルゴモラと出会うと、彼女たちにお年玉をプレゼントして喜ばれる。一方で、さまざまなGゲートが不穏な動きを見せていることを知ると、仲間たちと連絡を交わしてこれを伝える。さらに、万が一のときに備えてミズノエノリュウからソウルライザーを受け取り、ピグモンに託した。
セブンガー
円谷学園の周辺に住んでいる怪獣の少女。ウインダムやアギラ、ミクラスの知り合いで、彼女たちを「カプセル怪獣の先輩」と呼んで慕っている。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「怪獣ボールセブンガー」を擬人化した姿をしている。明るく素直な性格でいつも元気一杯。その一方で、ウインダムが太ったためにカプセルの中に入れないかもしれないという話を聞くと、彼女に代わってアギラやミクラスとトリオを組むように申し出るなど、物事を性急に進めようとする悪癖を持つ。ふだんは「怪獣ボール」と呼ばれる楕円形のボールの中で休んでおり、必要に応じてボールから姿を現す。しかし燃費が極めて悪く、1分間活動すると怪獣ボールの中に戻り、50時間ものあいだ外に出られなくなる。
ドドンゴ
地底世界に住んでいる怪獣の女性。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「ミイラ怪獣ドドンゴ」を擬人化した姿をしている。絵を描くことが好きで、洞窟に壁画を刻んで遊んでいる。しかし、センスがかなり独特なうえ、滅多に絵を見てくれる人がいないため、客観的な評価をなかなか得られずにいる。レッドキングやブラック指令から活性化したGゲートの様子を見る依頼を受けたベムラーを、地底世界に案内して、Gゲートにまつわる壁画の数々を見せた。最後に、ドドンゴ自身の壁画を披露するものの、微妙な出来栄えで閉口されてしまう。
ジュダ
ブラック指令とその仲間たちが管理していたGゲートから姿を現した少女。特撮映画『ウルトラマン物語』に登場する「宇宙の帝王ジュダ」を擬人化した姿をしているが、黒い鎧をまとっているために表情をうかがうことができず、怪獣たちから「黒い鎧の人」と呼ばれるようになる。怪獣や宇宙人たちに明確な敵意を抱いており、ゴモラたちが住む世界を侵略しようと動き出す。手始めにシャドウを召喚してブラック指令やノーバ、シルバーブルーメを行動不能にすると、あらかじめ別のGゲートを使って呼び込んでいた巨大生物にレッドキングとキングジョー、エレキングを倒させ、さらなる力を得るための糧とするべく、十字架状のエネルギー結晶の中に封じ込める。さらに、巨大生物と合流すると円谷学園を制圧すべく、道中にいた怪獣たちにシャドウをけしかけつつ進軍。円谷学園にたどり着くと、校内全域にシャドウを放ち、怪獣図鑑制作部の部員やザンドリアス、ハネジローたちを追い詰め、ゼットンまでもをエネルギー結晶に封印する。しかし、ゴモラやピグモンたちがソウルライザーを持ち込み、これによってエネルギー結晶から解放されたゼットンたちがEXモードに変化すると形勢が逆転し、巨大生物もろとも打ち倒されて鎧から引き離される。のちに黒い鎧にあやつられていただけに過ぎなかったことが判明し、事件が解決して黒い鎧から解放されたあとは、円谷学園の怪獣たちに謝罪した。
巨大生物
レッドキングやキングジョーが監視しているGゲートから現れた生物。黒い鎧をまとったジュダによって、シャドウと共に呼び出され、彼女の命令に忠実に従う。擬人化していない、本来の怪獣の姿をしているが、円谷学園に通う怪獣や宇宙人たちにとっては未知の存在であるため、怪獣とは呼ばれていない。ビルにも匹敵する巨大な体を誇り、立ちふさがったレッドキングやキングジョーをはじめ、エレキングなどの強力な怪獣たちを次々に倒し、十字架状のエネルギー結晶の中に封じ込める。さらに、合流したジュダと共に円谷学園に攻め込み、ゼットンやマグマ星人を圧倒する。
ローラン
円谷学園から離れた場所で暮らしている怪獣の少女。マグマ星人の友達で、恥ずかしがり屋でうまく感情を表せない彼女を優しくフォローするため、信頼されている。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「宇宙鶴ローラン」を擬人化した姿をしている。マグマ星人とは現在は住んでいる場所が遠いために会うことができず、スマートフォンによる通話やメールでやり取りをしている。しかし、マグマ星人から過剰に依存されることも少なくなく、1日に100通のメールを受け取った時は、さすがに自粛するように促す。黒い鎧をまとったジュダやシャドウたちが引き起こした事件が解決したあとに、円谷学園にやって来る。そしてマグマ星人と再会を果たし、彼女を喜ばせた。
ルーゴサイト
友人のシェパードンと共に円谷学園に新たに通うことになった、怪獣の少女。特撮TVドラマ『ウルトラマンR/B』に登場する「コスモイータールーゴサイト」を擬人化した姿をしており、右の瞳に「R」、左の瞳に「B」の文字が刻まれている。明朗快活な性格で、かつて学園で大きな事件があったことを知らされても、「その方が自分たちには向いている」と言ってのける怖いもの知らずな一面がある。文字を読むのが苦手で、円谷学園を「えんたに学園」と読みまちがえる。
シェパードン
友人のルーゴサイトと共に円谷学園に新たに通うことになった、怪獣の少女。特撮TVドラマ『ウルトラマンギンガS』に登場する「地底聖獣シェパードン」を擬人化した姿をしており、腕に巨大な手甲を装備している。ルーゴサイトとは対照的におっとりとした性格で、かつて円谷学園で大きな事件が起こったことに、若干の不安を抱く。また、ルーゴサイトと同じく文字を読むのが苦手で、円谷学園を「えんや学園」と読みまちがえる。
集団・組織
怪獣図鑑制作部
円谷学園に存在する部活動の一つ。円谷学園の生徒や、学園の周辺に住んでいる怪獣のプロフィールの収集を目的としている。ペガッサ星人が部長を務めており、ゼットン星人やガッツ星人、バードンが所属している。情報収集能力に優れたゼットン星人や、写真撮影に長けたガッツ星人の活躍により、精度の高い図鑑を作り上げている。しかし、あみだくじで役職を決めたり、新入部員を勧誘するにあたって弱みにつけ込もうとしたり、騙したりすることを提案するなど、問題も多い。また、ゼットン星人の提案によって侵略についての話し合いがされることがあるが、実行に移されたことはない。のちにゴモラとベムスターが入部したほか、彼女たちのクラスメートとも交流するようになる。
場所
円谷学園
ゴモラやベムスターをはじめ、多くの怪獣や宇宙人たちが通っている学校。校舎は非常に広大で、学校というよりは研究所に近い外観をしている。ゴモラやシェパードンからは「えんや学園」、ルーゴサイトからは「えんたに学園」と読みまちがえられる。個性あふれる生徒たちが多く在籍しているが、校内はつねに平和そのもので、強力な能力を持つゼットンがバリアーの張り方を忘れるほど。しかしのちに、Gゲートから現れたジュダと、彼女の召喚したシャドウや巨大生物に襲撃され、危機に陥る。実在の組織、「円谷プロダクション」がモデル。
メトロン屋
円谷学園の近くにある商店で、メトロン星人が店主を務めている。開店当初は「メトロン商店」という店名だったが、のちに「メトロン屋」に改名している。七色ガマちゃん関連の文房具や高い性能を持つ生命カメラ、ベロクロンやマグマ星人が絶品と称する「メとロンパン」など、食料品から雑貨までさまざまな商品が取りそろえられている。また、店の外では「標本おじさん」や七色ガマちゃんのガチャガチャが設置してあり、七色ガマちゃんを好むゼットンや、ガチャガチャ自体が好きなダダによく利用されている。一方で、ゼットン星人に対して「例の赤い物体」と呼ばれる得体の知れない何かを提供するなど、怪しい一面も見られる。クリスマスのシーズンは大々的にセールを行っており、短期アルバイトとして雇われるマグマ星人が、着ぐるみを着てケーキや鶏肉を販売している様子が見られる。
怪獣墓場
命を失ったり、仮死状態に陥った怪獣の精神が迷い込んだりするとされる空間。仮死状態の場合は、付近に設置されているGゲートを通過することで元の体に戻ることができる。シーボーズが監視を務めており、万が一不慮の事故で仮死状態に陥った怪獣がここに迷い込んだときは、長居しすぎて本当に死んでしまわないようにGゲートに案内する役割を担う。ある時、投げた剣輪草の花びらで自らの頭を強打し、仮死状態に陥ったケンドロスが訪れると、慌てて現れたシーボーズによって送還される。しかし、ケンドロスが懲りずに剣輪草を投げる練習を繰り返し、再度頭にケガを負って仮死状態になることで怪獣墓場に現れ、またもやシーボーズが慌てる事態に発展する。
地底世界
地の底に広がっている世界で、ミズノエノリュウやスフィンクス、ドドンゴなどが暮らしている。光が届かないために進入が困難で、地上で暮らす怪獣たちは滅多に訪れることがない。ただし、独自の技術が発展しており、居住施設では空調やインターネットが完備されていることから、地底世界に住んでいる怪獣は、延々と引きこもり続けることも少なくない。Gゲートやシャドウにまつわる痕跡が残されているといわれ、調査に訪れたベムラーが、実際にGゲートを模した壁画を発見する。また、ソウルライザーが保管されており、非常時の場合はミズノエノリュウがこれを持ち出し、信頼できる地上怪獣に渡すこともある。
Gゲート
異なる世界同士をつなぐとされる門。原理が非常に難解なため、活用している怪獣からも「なんかすごく便利なゲート」程度の認識しかされていない。円谷学園の周辺には二つのGゲートが存在し、一方はブラック指令やノーバ、シルバーブルーメが管理しており、もう一方はレッドキングやキングジョーによって監視されている。また、怪獣墓場の周辺にも、なんらかの事情で仮死状態に陥った怪獣が、元の体に戻るために用いられるGゲートが存在し、シーボーズが案内人を務めている。活用次第では役に立てられるものの、悪しき考えを持つ侵略者などにも利用されるため、厳重な警戒が向けられることが多い。そのため、管理しているブラック指令は部下たちにうかつに使用しないように言い聞かせているが、実際はシルバーブルーメが周りの目を盗んで多用しており、メカゴモラが迷い込むきっかけとなってしまう。ここ最近になって各地のGゲートが活発化し、原因究明のためにベムラーが派遣される。さらに、黒い鎧をまとったジュダがGゲートを通じて現れ、シャドウや巨大生物を使って侵略行動を行ったことで本格的に危険視され、事件解決後はいっさいの使用を禁じられる。
その他キーワード
七色ガマちゃん
ゴモラが住む街で売り出されているマスコット商品。特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する「ガマクジラ」をデフォルメしたような外見をしている。不気味さとかわいらしさを両立したようなフォルムが特徴で、円谷学園に通っている怪獣たちからの評判はあまりよくない。ただし、ゼットンやゼットン星人、ビルガモからは気に入られており、文房具などの関連グッズを購入したり、専用のガチャガチャを楽しんだりしている。
メフィラスグッズ
メフィラス星人とメフィラス星人二代目によって作成および販売されている商品の総称。「メフィラスこけし」や「メフィラスペナント」「だるまメフィラス」「ちょうちんメフィラス」などさまざまなグッズがあるが、肝心のメフィラス星人たちのセンスが致命的に悪いためにまったく人気を得られず、ほとんど売れることなく在庫の山を築いている。しかし二人はこれに懲りることなく、今度は「メフィLOVE」と書かれたTシャツを売りに出そうとする。そして、たまたまそれを気に入ったゴモラにプロモーションしてもらうことになり、さらにゴモラとペアルックをしたがり、ベムスターにも着せることに成功する。しかし、そのことが宣伝効果につながることはまったくなく、さらなる在庫の山を抱える結果に終わる。
カップ焼きそばタコヤング
メトロン屋で売り出されているカップ焼きそば。インスタント食品をほとんど食べないゼットン星人から気に入られるが、そのことが家事を担当しているゼットンの不興を買う遠因になる。一方、肉を主食とするバードンからはあまり好まれていない。お湯を入れる必要があるのはふつうのカップ麵と変わらないが、ライブキングは乾麵のまま食べたことがある。
安田くん
メフィラス星人とメフィラス星人二代目によって作られた自律機械の一つ。特撮TVドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場した「安田商店の自動販売機」に似た形状をしている。ベムスターからは、ただの自動販売機ではないかと疑われるが、メフィラス星人たちはあくまでロボット怪獣だと言い張る。「メフィラス軍団部」という部活を廃部にしないため、生徒会から五人の部員がいる証明を求められたメフィラス星人が、メフィラス星人二代目、ゴモラ、ベムスターのほかに、安田くんを部員の一人として登録しようとするが、当然のごとく却下され、メフィラス軍団部が廃部となる。これをきっかけとしてメフィラス星人に捨てられ、野生の自動販売機として活動することになるが、のちに「マンダリン草」と呼ばれる草で構成された鞭を伸ばせることが判明し、鞭に仕込まれた神経毒で近寄る怪獣を眠らせるようになる。
生命カメラ
メトロン屋で販売されている商品の一つ。特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する「生命カメラ」に似た形状をしている。最近になって発掘されたが、そのままメトロン星人の手に渡り、商品として陳列されていた。ガッツ星人より優れた写真を撮ろうと意気込むペガッサ星人が、優れたカメラはないかと尋ねたところ、まさにうってつけと考えたメトロン星人からオススメ品として紹介される。そして、ふつうのカメラとは一線を画す優れた見た目で気に入られる。しかし、実際にザンドリアスに使ってみたところ、被写体に向けてシャッターを切ると生命を吸い取ってしまう機能が搭載されていることが判明する。なんとかザンドリアスの奪われた生命を元に戻すことには成功するものの、ペガッサ星人にとっては不必要な機能でしかなく、結局売れることはなかった。
剣輪草
ケンドロスが育てている植物の一つ。特撮TVドラマ『ウルトラマンレオ』に登場する「剣輪草」に似た形状をしている。花びらが金属のように硬くなるという特徴を持ち、回転させることで扇風機のように利用することや、ブーメランのように投げつけることができる。ただし、若干取り扱いが難しく、運動神経が悪いケンドロスが投げつけた時は、戻ってきた剣輪草を頭にぶつけてしまい、仮死状態になって怪獣墓場に迷い込むほどのケガを負う。ライブキングからは食料と認識されており、たびたび剣輪草を食い散らしてしまうため、ケンドロスが剣輪草を育てている花壇には「ライブキング立ち入り厳禁」の立て札が立てられている。
ソウルライザー
ミズノエノリュウによって地底世界に保管されている装置で、スマートフォンに似た形状をしている。強力な怪獣に向けてスイッチを入れることで、対象をEXモードと呼ばれる状態に変化させることができる。Gゲートに異変が起きたときや、強力な侵略者が現れたときにのみ使うことが許される切り札で、ブラック指令たちが管理しているGゲートから黒い鎧をまとったジュダが現れ、侵略を開始したことを察知したミズノエノリュウからベムラーの手に渡り、さらにピグモンに託される。そして、巨大生物との戦いに敗れて、十字架型のエネルギー結晶に閉じ込められたレッドキングやキングジョーを助けるために、彼女たちが捕えられているという円谷学園の屋上に運び込まれた。さらに、ゴモラやスカルゴモラ、メカゴモラが巨大生物の足止めをしているあいだに円谷学園に通う怪獣や宇宙人の助けによって発動し、レッドキングとキングジョー、そして同じく捕われていたゼットンやエレキングをEXモードに変化させ、ジュダたちを撃退する糸口を作り出す。
黒い鎧
ゴモラやベムスターたちの世界とは異なる世界に住む「人間」と呼ばれる存在によって作られたプレートアーマー。身につけることで強力な力を発揮できるほか、シャドウや巨大生物などを召喚し、使役することが可能になる。ただし、副作用として怪獣や宇宙人に対する敵意に支配され、それらが暮らす世界を侵略したいという衝動に駆られてしまう。着込んだジュダをあやつり、シャドウや巨大生物と共に円谷学園を制圧するように仕向ける。しかし、EXゼットンたちに巨大生物が倒されると、ジュダとも引き離され、依り代がなくなったことで機能を停止した。その後は厳重に封印されたうえで、怪獣図鑑制作部の部室の倉庫に安置される。
シャドウ
黒い鎧をまとったジュダによって使役される、真っ黒なゲル状の生命体。ジュダの命令に従って、行く手を阻む宇宙人や怪獣を取り込んで行動不能に陥れる性質を持つ。個々の能力は高くなく、炎や光線技を使える怪獣なら対処できるが、とにかく数が多く、ブラック指令やノーバ、シルバーブルーメなどの実力者に複数で殺到し、動けなくしたうえでGゲートを制圧する。さらに、円谷学園を制圧しようとするジュダに従って動き、通学路や学校の中の怪獣たちに襲い掛かるが、EXゼットンたちの活躍によってジュダと黒い鎧が引き離されると、機能を停止して消滅する。
ダーク・ゾーン
ペガッサ星人が使用する能力。ガス状の暗闇を発生させ、その中に姿を隠すことができる。しかし、ペガッサ星人以外の怪獣や宇宙人も自由に侵入できるという欠点がある。幼稚園時代にダーク・ゾーンに籠もっていたところ、それをかわいいと思ったガッツ星人になんら臆することなく侵入されてしまう。さらに、ダーク・ゾーンに包まれて見えない部分を触られ続けたことから身の危険を感じるようになり、彼女の前でダーク・ゾーンを使うことはほぼなくなる。
パズズサンダー
パズズが使用する必殺技。頭の角に「雷撃エネルギー」と呼ばれるエネルギーを収束して、高圧の稲妻に変化させて放出する。練習のために披露していたところをエースキラーに発見され、彼女の能力によってコピーされる。そして、本人の前で自慢げに発動されるが、明らかにパズズの使うものより威力が低かった。しかし、エースキラー自身はこの結果に満足しているようで、バキシムから能力の収集がうまくいっているか尋ねられた時は、迷いなく順調だと答えた。
EXモード
強力な力を持つ怪獣が、ソウルライザーの力を受けることで変化した姿。この形態になることで、腕力や発射する光線の力などが大幅に強化される。この力によって、ゼットンはEXゼットンに、エレキングはEXエレキングに、レッドキングはEXレッドキングに、キングジョーはキングジョーカスタムに変化し、変化前は手も足も出なかった黒い鎧をまとったジュダや、彼女が召喚した巨大生物とも互角以上に渡り合うほどの戦闘能力を獲得した。
クレジット
- 監修
-
円谷プロダクション
書誌情報
ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ 全5巻 KADOKAWA〈電撃コミックスEX〉
第1巻
(2015-07-27発行、 978-4048652667)
第2巻
(2016-06-27発行、 978-4048921312)
第3巻
(2017-07-26発行、 978-4048932585)
第4巻
(2018-08-27発行、 978-4048940009)
第5巻
(2019-07-26発行、 978-4049126549)