熱いぜ天馬!

麻雀が得意な事以外はごく平凡な中学生である赤井天馬は、ある日の通学中、となりの私立中学が占有する新設の歩道を歩いた事で、同校の生徒会長である本郷昭光と喧嘩になり、圧倒的な力で叩きのめされてしまう。妹の赤井裕美が同じ道で交通事故に遭い、将来大きな事故が起こる事を懸念した天馬は、私立中学へと乗り込み、誰もが歩道を歩けるように嘆願するが、私立中学を牛耳る権力者の息子である昭光はこれを拒絶する。

交渉が決裂した天馬は、歩道の占有権放棄を条件に、得意の麻雀で昭光に勝負を挑むが、昭光の巧みな打ち回しに大苦戦を強いられてしまう。しかし、休憩で頭を冷やした天馬は鋭い洞察力を発揮して、日光によって麻雀パイに描かれた目印を読み取るという、昭光のイカサマを看破。

正々堂々と昭光を撃破したうえで、歩道の占有権を放棄させる事に成功する。この一件で昭光の恨みを買ってしまった天馬は、昭光が送り出す凄腕のプロ雀士と幾度となく死闘を繰り広げ、新星の若手雀士として、その名を麻雀界へ轟かせる事になる。やがてその名声は日本最大の麻雀プロ連盟「雀正会」の知るところとなり、天馬は事実上の日本最強プロ決定戦となる「雀正杯」への出場を賭け、九州最強の雀士である薩摩たけると勝負する事になるのだった。