あいこら

女性の身体の部位“パーツ”に異常な執着をみせる、一般の美醜とはかけ離れた特殊なフェチシズムを持った男子高校生前田ハチベエが、進学先の高校と偶然の重なりで入居した女子寮でさまざまなパーツをもつ女性と出会い、ドタバタな交流を繰り広げる、ハーレム系の長編ラブ・コメディ漫画。フェチシズムが災いして数々のトラブルを引き起こす主人公と、それに振り回されながらも彼の真摯な行動に触れ、徐々に好意を寄せていく魅力的な女性たちの日常がコメディタッチで描かれる。ちなみに、登場人物の名前はすべて、男性は作家名、女性は花札をモチーフにしているという特徴もある。

正式名称
あいこら
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全12巻
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概要・あらすじ

前田ハチベエは、見た目こそどこにでもいる15歳の男子だが、女性の瞳、胸、脚といった部位“パーツ”に異常なこだわりをもち、理想のパーツを追い求めるフェチシズムに情熱を傾けていた。そして、彼は高校進学を期に理想のパーツをもつ女性を求めて東京の坂下門学園へと進学することに。期待に胸を膨らませて上京したハチベエだが、入居するはずだった男子寮が不審火で全焼していることが発覚する。

途方に暮れていた彼だったが、そこへ学園の教師、雨柳つばめが現れ、自身が責任者を務める女子寮の離れへの仮入居を提案する。つばめが理想的な脚をもっていたことに興奮したハチベエは二つ返事で提案を受け入れるが、さらに寮で待っていたのは、青い目をもつ天幕桜子をはじめとした、自分のフェチシズムを満たす4人の女性たちだった。

感動するハチベエに対し、桜子たち女性陣は男子の入居に猛反対するが、女子寮に火をつけようとした放火魔を取り押さえたことが評価され、仮入居が認められる。その後も、ハチベエは「理想のパーツを守る」という屈折した理念ながらも、桜子たちに訪れる数々のピンチを救い、徐々に彼女たちからの信頼を得ていく。

一方、学園でも理想のパーツを秘めたあらたな女子や、ユニークな人物が次々と現れ、ハチベエの生活はさらに賑やかとなっていく。

登場人物・キャラクター

前田 ハチベエ (マエダ ハチベエ)

東京の高校、坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う15歳の高校1年生男子。進学を機に上京しており、男子寮が全焼している事情から女子寮の離れで暮らしている。茶髪であり、容姿や体格はどこにでもいる男子高校生。瞳や胸、脚といった女性の“パーツ”に異常な愛着をもつフェチシズムの持ち主で、理想のパーツをもつ女性を常に追い求めている。 そのため、女性を見ると一瞬でパーツの好みを判断することができる。このフェチシズムは、亡き父親が「自分にとっての最高の女を探す」目印としてパーツに注目していたことも起因している。また、パーツに関わる事柄には類まれなる行動力とパワーを発揮しており、全国に名のしれた関東最強の暴走族を1人で全滅させたこともある。 フェチがきっかけでトラブルを起こすことも多い一方、理想のパーツをもつ女性たちのピンチを救うことも多く、複数の女性から好意を抱かれている。さらに、理想の青い瞳をもつ天幕桜子に対しては、パーツ愛を越えた恋愛感情を抱くようになり、フェチシズムとの板挟みに葛藤するようになる。

天幕 桜子 (テンマク サクラコ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う15歳の高校1年生女子で、女子寮メンバーの1人。前田ハチベエの理想である“パッチリネコ型ブルーの瞳”の持ち主。茶髪のロングヘアで、両側をリボンで結んでいることが多い。気が強く、ハチベエの女子寮入居にはまっさきに反対していたが、根は優しく、家庭的な一面も持っている。 イギリス人の母からの遺伝で授かった青い瞳は、過去にいじめの原因となったことからコンプレックスになっており、目立つことを忌避していた。しかし、ハチベエのパーツ愛によって自信を取り戻したことで、クラスの先頭に立つことも厭わなくなった。ほかにもハチベエに助けられた場面が多く、次第に彼に好意を寄せていく。

月野 弓雁 (ツキノ ユカリ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う13歳の中学2年生女子で、女子寮メンバーの1人。前田ハチベエの理想である“新幹線200系型の胸”の持ち主。セミロングの黒髪に眼鏡をかけた内向的な人物で、大きすぎる胸に悩みをもっている。そして、そんな自分に優しい言葉をかけてくれたハチベエに想いを寄せるようになる。 趣味はマンガとゲームで、数々のアーケードゲームでトップスコアを記録する腕前がある。また、格闘ゲーム専門の同人サークル“ファンタズマ”の一員としての積極的な活動や、コスプレ好きといったアクティブな面ももっている。

鳳 桐乃 (オオトリ キリノ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う15歳の高校1年生女子で、女子寮メンバーの1人。前田ハチベエの理想である“低音ハスキーヴォイス”の持ち主。非常に小柄な体格で、長い青髪をリボンで結んだツインテールにしている。また、伊賀忍者の一門である“秋水流忍法(しゅうすいりゅうにんぽう)”の末裔で、数々の忍法を使いこなしている。 目つきが悪く、性格はクールでぶっきらぼうだが、歌うことが大好きで、カラオケを隠れた趣味にしている。そして、秘密をハチベエに知られ、彼に歌声を認められたことから、歌手をめざすようになり、ハチベエのことも意識するようになる。ちなみに、歌唱能力はかなり高く、演奏技術も持ち合わせているが、作詞能力は壊滅的。

雨柳 つばめ (アメヤギ ツバメ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)の高等部で教師を務める20代の女性で、女子寮の責任者。前田ハチベエの理想である太ももから足首まで同じ太さの“サニーちゃん脚”の持ち主。紫色の腰まで伸びるロングヘアの美女で、大阪出身のため関西弁を喋る。酒好きで豪快な性格だが、年長者としての真摯な対応も心得ており、ハチベエたち女子寮メンバーの恋模様をサポートしている。 また、自身も大学時代に知り合った彼氏がいたが、事故でなくしている。ちなみに、担当教科は英語だが、これは愛車である“ホンダ-S800”を海外から取り寄せるために勉強した賜物である。

八ツ橋 あやめ (ヤツハシ アヤメ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う15歳の高校1年生女子で、前田ハチベエの同級生。財閥のお嬢様で、腰まで届くブロンドのロングヘアをもつ学園のアイドル。なんでもナンバー1をめざす性分で、ハチベエが関東最強の暴走族を全滅させたことを聞きつけて交際を迫るようになる。自分ごのみのパーツをもっていないことから1度は振られてしまうが、のちにハチベエの理想である“備前有田焼飾り壷ラインくびれ腹”の持ち主であることが判明。 くびれを強調するベリーダンスで誘惑するようになる。一方で、ハチベエとの恋を応援してくれる菊乃盃二のことも意識するようになる。

渋沢 龍之介 (シブザワ リュウノスケ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う15歳の高校1年生男子で、前田ハチベエの同級生。センター分けの黒髪と黒縁眼鏡が特徴で、ハチベエを超える女性のパーツに対するフェチシズムをもつ人物。また、部員1人の美術部で部長を名乗り、私物化していたが、のちに鶯谷梅香が入部している。ハチベエと意気投合して親友となるが、フェチに走り過ぎて暴走するクセがあり、天幕桜子の目を盗撮しようとしたことから衝突したこともある。 なお、周囲からは変人扱いされているが、梅香からは好意を寄せられている。

鶯谷 梅香 (オウタニ ウメカ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う中学1年生女子で、腰まで届く黒髪のロングヘアと広いおでこが特徴の小柄な人物。純真かつ天然ボケな性格で、1人で妄想にふけっていた渋沢龍之介にクールな印象を抱いて片想いをする。また、彼のフェチシズムに基づく奇行に対しても、芸術活動の一環であると勘違いしている。 その後、龍之介に告白しているが、恋愛に関心がない彼にあっさり振られてしまう。しかし、想いを諦めきれずに美術部へ入部し、龍之介のそばで付き従うようになる。

菊乃 盃二 (キクノ ハイジ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う15歳の高校1年生男子で、前田ハチベエのクラスメイト。中性的な顔立ちの美形で、男性でありながら、ハチベエの理想である“水蜜桃のような尻”をもっている。外見や性別に関わらず、心の美しさを求めるバイセクシャルで、ハチベエのパーツを愛するピュアな心に感銘を受け、積極的にアプローチするようになる。 一方、優しくまっすぐな性格から、恋敵であるはずの天幕桜子や八ツ橋あやめを応援することも多い。とくにあやめとは、最終的に互いを意識する仲にまで発展している。

川谷 裕三 (カワタニ ユウゾウ)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に通う13歳の中学2年生男子で、月野弓雁の同級生。スポーツ刈りの太眉で、性格はまじめ。柔道部に所属しており、高い実力から期待の星として注目されている。弓雁に片想いしており、彼女のまわりにまとわりつく前田ハチベエを敵視している。また、ハチベエとの衝突をきっかけに弓雁へ間接的な告白をしているが、その後に断られている。

松山 千鶴 (マツヤマ チヅル)

坂下門学園(さかしたもんがくえん)に転校してきた高校2年生の女子で、前田ハチベエのクラスメイト。紫色のロングヘアで、後ろ髪の一部が外側にハネているのがトレードマーク。また、普段は隠しているが、ハチベエの理想である“マシマロ耳たぶ”の持ち主でもある。明るく快活な性格だが、身体の部位に愛情を注ぐパーツフェチであり、ハチベエの手に異常な執着心をみせている。

小夜 (サヨ)

“ひょうたん池”と呼ばれる池に出没する幽霊の少女。心霊写真に写り込んだ姿が、マイセン磁器のような白い肌や水蜜桃型の尻など、前田ハチベエと渋沢龍之介の女性パーツフェチを大いに刺激するものだったことから、2人に出現を歓待される。悪霊に追い回されて成仏できずにいたが、ハチベエと龍之介の協力を得て解決に至る。 その後も成仏できず途方に暮れていたが、油坂征四郎に取り憑いたことをきっかけに自分が生霊であることを知り、そのまま征四郎の守護霊として過ごすようになる。

油坂 征四郎 (アブラサカ セイシロウ)

無職の22歳で、坂下門学園(さかしたもんがくえん)美術部の元部長を務めていた男性。マンガのようにコミカルな顔と頬に生えた猫のような髭が特徴だが、在学中はかなりの美形だった。自分ごのみの女性のパーツにアクセントを加える“攻め”のフェチシズムを提唱しており、その探究心から渋沢龍之介に師匠と崇められている。 なお、強い霊媒体質から小夜に取り憑かれてしまい、そのまま気に入られている。

谷山 潤一郎 (タニヤマ ジュンイチロウ)

天幕桜子の中学時代の先輩で、他校に通う高校2年生の男子。現在は予備校と音楽学校にも通っている。何かとモテる好青年で、桜子とも交際していたが、彼女に襲いかかろうとしたことが原因で破局している。その後、前田ハチベエへの想いに揺れる桜子と再会し、想いが消えていないことを彼女へ伝える。

書誌情報

あいこら 全12巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉 完結

第1巻

(2005年12月発行、 978-4091273819)

第2巻

(2006年3月発行、 978-4091200457)

第3巻

(2006年5月発行、 978-4091201263)

第4巻

(2006年8月発行、 978-4091204363)

第5巻

(2006年11月発行、 978-4091206671)

第6巻

(2007年3月発行、 978-4091208248)

第7巻

(2007年4月発行、 978-4091210302)

第8巻

(2007年6月発行、 978-4091211088)

第9巻

(2007年9月発行、 978-4091211699)

第10巻

(2007年12月発行、 978-4091212269)

第11巻

(2008年3月発行、 978-4091212948)

第12巻

(2008年6月発行、 978-4091213983)

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