あかく咲く声

あかく咲く声

『夏目友人帳』で知られる緑川ゆきの初連載作品。舞台は現代の日本。人に暗示をかけることができる特殊な「声」を持ち、警察の犯人逮捕に協力している高校生・辛島世津と、彼に思いを寄せる同級生・国府佐和を軸にした青春サスペンス・ストーリー。人を傷つけかねない特殊能力ゆえに孤独だった辛島と、彼へのあふれる思いを胸に秘めた国府の二人が、少しずつ気持ちを通い合わせていく姿を丁寧に描く。白泉社「LaLa」1999年2月号掲載の読み切り作品が好評を得て連載化。同誌1999年7月号から2000年11月号まで連載。また、「LaLa DX」2000年11月号と2001年1月号に番外編の読み切り2話が掲載された。2000年、第25回白泉社アテナ新人大賞・デビュー優秀者賞を受賞。

正式名称
あかく咲く声
ふりがな
あかくさくこえ
作者
ジャンル
恋愛
 
異能力・超能力
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

国府 佐和 (こくぶ さわ)

少し大人しい性格の少女。初登場時は中学3年生。後に高校に進学する。同学年の辛島世津の、たまに聞こえる笑い声に惹かれてひそかに恋心を抱く。友達に背中を押され、辛島の誕生日に告白しようとしたところ、辛島がビルに侵入する姿を目撃。勇気を出して一歩踏み出し、彼の後を追う。そこで辛島が、人に暗示をかけることができる美しい特殊な声を持ち、警察に協力していることを知る。以後、彼への思いを募らせていき、危険を承知で辛島に近づく。

辛島 世津 (からしま せつ)

国府佐和の同級生で、銀髪の少年。初登場時は中学3年生。後に高校に進学する。人間にとって非常に心地よい声の持ち主で、相手に強い暗示をかけることができる。そのため、普段は無口で、必要なときは鼻を押さえて話すようにしている。小学6年生の時、デパートで起きた人質事件に巻き込まれた際、警察に「声」のことを気づかれ、特殊部隊・0班の川口誠示に協力を要請される。犯人逮捕の現場に行くときは狐の面を被っていることから「狐」とも呼ばれる。相手を傷つけることを恐れて、人とは距離を置いているが、国府との出会いをきっかけに、少しずつ心が変化していく。

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