あらすじ
第1巻
相生あおいが幼い頃、当時高校生だった姉の相生あかねは、慎之介というバンド少年と交際していた。そのため、あおいも慎之介と交流があったが、相生家の両親が交通事故で亡くなったことをきっかけに、上京することになった慎之介と、上京をあきらめたあかねは別れることとなった。それから十数年後、あかねはかつて慎之介のバンド仲間だった正道と共に市役所に勤めており、あおいは高校生になっていた。そんなある日、あおいが神社のお堂で音楽の練習をしていると、そこに十数年前の姿そのままの慎之介が現れる。あおいは幽霊が現れたと驚愕し、慌てて逃げ出す。しかしまもなく、演歌歌手の新渡戸団吉のバックバンドの一員として、年相応に年齢を重ねた慎之介と再会することになる。
関連作品
映画
本作『空の青さを知る人よ』は、2019年に公開されたアニメ『空の青さを知る人よ』を原作としている。監督は長井龍雪が務めている。相生あおい役を若山詩音、相生あかね役を吉岡里帆、慎之介役を吉沢亮が、それぞれ演じている。
登場人物・キャラクター
相生 あおい (あいおい あおい)
女子高校生。年齢は17歳。軽度の中二病で、反抗期の真っ最中にある。高校を卒業したら東京に上京することを夢見ているが、姉の相生あかねからは反対されている。相生あおいが幼い頃、当時高校生だった慎之介たちが神社のお堂でバンド練習をしているのを、あかねに連れられてよく見学していた。現在はあおい自身も音楽に興味を持ち、いつも神社のお堂でベースの練習をしていた。そんなある日、神社で高校生の頃とまったく同じ姿と意識の慎之介と出会った。幼い頃から昆布のおにぎりが大好き。
相生 あかね (あいおい あかね)
相生あおいの年の離れた姉。市役所の市民生活課に勤務している。かつて慎之介のバンド仲間で、同僚の正道から言い寄られているが、相生あかね自身は態度をはっきりさせずにいる。正道が演歌歌手の新渡戸団吉をイベントに招聘した際、市民生活課を代表してスタッフとして駆り出される。
慎之介 (しんのすけ)
ギタリストの青年。演歌歌手の新渡戸団吉のバックバンドに参加している。相生あかね、正道とは高校からの付き合いで、あかねとは高校時代に恋人同士だった。しかし、慎之介が東京に上京してからは音信不通になっていた。その後、相生あおいが音楽の練習をしているお堂に、高校時代の姿そのままの慎之介が姿を現したが、同一人物であるかどうかは不明。高校以来のあだ名は「しんの」。
正道 (まさみち)
市役所の観光課に勤務している青年。離婚歴があり、まだ小さな息子が一人いる。かつて慎之介とはバンド仲間だった。相生あかねとは高校時代から交流があり、今はあかねに恋愛感情を抱いている。観光課のキャンペーンの一環として、町興しのために演歌歌手の新渡戸団吉をイベントに招聘した。高校以来のあだ名は「みちんこ」。
新渡戸 団吉 (にとべ だんきち)
演歌歌手の老齢男性。過去に紅白に出演したこともあり、それなりに知名度はある。ご当地ソングの大家であり、正道が勤務する市役所の観光課が町興しのために招聘した。土地の歌を歌うためには、その土地の特徴や人の温かさに触れなければならないという考えの持ち主。新渡戸団吉のバックバンドには、慎之介も参加している。
クレジット
- 原作
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超平和バスターズ
書誌情報
空の青さを知る人よ 全4巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第1巻
(2019-10-25発行、 978-4041088487)
第2巻
(2020-04-25発行、 978-4041094389)
第4巻
(2021-03-26発行、 978-4041111864)