概要・あらすじ
瀬戸島中学校野球部は主人公敷島あきらを含む8人しか部員がいないため、他校と試合をすることすら出来ずにいた。しかし、駒が浦中学校から転校してきた新村孝が入部したことで、ついに念願の練習試合ができることになった。経験が浅いチームに不安を抱く新村孝だったが、島育ちの体力と闘志にあふれるプレイで、チームは周囲の予想を裏切る快進撃を続ける。
登場人物・キャラクター
敷島 あきら (しきしま あきら)
瀬戸島中学校野球部のセンター。ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズでは4番打者。頭を使わず感覚で動くタイプで、どんな場面でもチームの勝利をあきらめない。速球をものともしないパワーバッティングに加え、外野~内野までをカバーする高い守備力を誇る。強肩を生かしたホームへの遠投以外にも、キックでのボールトスなどスタイルは変幻自在。 高い身体能力を生かして剛速球を武器とするピッチャー、捕球に特化したキャッチャーとしても活躍する。
新村 孝 (しんむら たかし)
瀬戸島中学校野球部のキャッチャー。ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズでは6番打者。駒が浦中学校から瀬戸島中学校へ転校し、瀬戸島中学校野球部に入部。あまりにも自由なチームの体制に驚かされる。体力、技術面では他の部員に劣るが、相手チームの分析力に優れ、主に戦略面でチームの勝利に大きく貢献する。
帆足 暢浩 (ほあし のぶひろ)
瀬戸島中学校野球部のピッチャー。ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズでは3番打者。左ききのサウスポー。相手の心理を読む能力に優れ、投球では速球と正確な制球で、攻撃では守備の穴を突く的確な打球を放ち活躍する。チームメイトである敷島あきらの親友でありライバルで、チームの精神的な牽引役。
石鴨 公次 (いしがも こうじ)
瀬戸島中学校野球部のレフト。ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズでは8番打者。新村孝の要望に応え、特訓用の様々な装置を発明する。常にマイペースで、熱くなりがちなチームメイトを抑えることもある。
水前寺 清隆 (すいぜんじ きよたか)
瀬戸島中学校野球部のライト。ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズでは1番打者。チーム一の俊足で、セーフティバントを得意とする。母親がアメリカ人のハーフで、英語も話すことができる。
鷹野 亜子 (たかの あこ)
瀬戸島中学校野球部、ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズのマネージャー兼控え選手。チームの監督である鷹野監督の娘。部員数がちょうど9名しかいないため、怪我等で欠員が出た場合には選手として試合に出場することもある。攻撃、守備とも他の部員に比べると技術面では劣るが、チームの勝利を願う心は負けてはおらず、怪我を恐れずボールに食らいつく気迫を見せる。
鷹野監督 (たかのかんとく)
専唱寺の和尚であり、瀬戸島中学校野球部、ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズの監督を務める。「子ども達の思うように野球をさせたい」という信念から、試合中に指示を出すことはほとんどなく、静かに子供達の成長を見守る。誰かを犠牲にするようなプレイを嫌う。
阿町 (あまち)
芸備中学校野球部のピッチャー。昨年度広島地区大会の準優勝投手。速球に加え、変化球も得意とする、広島有数の選手。
重戦車 進 (じゅうせんしゃすすむ)
駒ヶ浦中学校野球部のキャッチャー。攻撃では大柄な体格を生かしたパワースイングで打点を稼ぎ、守備ではバッターへのささやきによる心理戦も行う。
デビッド・コーン
St.セサミ中学校野球部のピッチャー。ジュニアリーグアメリカ代表。攻撃ではどんな球種にも対応する柔軟なスイングでヒットを放つ。ピッチングでは普段はチェンジアップを主としているが、本気になると速球と内角へ食い込むシュートで三振を奪い取る。
ウェスリー・スナイブス
St.セサミ中学校野球部のショート。ジュニアリーグアメリカ代表。独特の構えから繰り出す内野ゴロによる高い出塁率と俊足を生かした盗塁で相手チームを翻弄する。守備では身軽さを生かしたトリッキーなプレイを行う。元々はキャッチャーで、素早い送球による盗塁の阻止を得意とする。
デニス・ヘイズベルト
St.セサミ中学校野球部のセカンド。ジュニアリーグアメリカ代表。成人並の巨体から繰り出す豪快な打球と、体格に似合わない俊敏な動きによる走塁、幅広い守備範囲で攻守ともに活躍する。元々は外野手で、強肩を生かした送球を得意とする。
川相 秀光 (かわそうひでみつ)
彗属館中学校野球部のセンター。敷島あきらら同様瀬戸島出身で、川相秀重の双子の兄。カワウソを連想させる風貌で、水泳も得意。飄々とした性格で、賭けごとが大好き。柔軟な体さばきで変則的なプレイを見せつける。また無意識ながら人をいらだたせてペースを崩す。ここ一番の勝負ではキャッチャーとなり弟川相秀重の投げる変幻自在のナックルボールを確実に捕球する。
川相 秀重 (かわそうひでしげ)
彗属館中学校野球部のピッチャー。敷島あきらら同様瀬戸島出身で、川相秀光の双子の弟。カワウソを連想させる風貌で、水泳も得意。飄々とした性格で、賭けごとが大好き。柔軟な体さばきで変則的なプレイを見せつける。また無意識ながら人をいらだたせてペースを崩す。ピッチングはスローボールとナックルボールを得意とする。
火沖 (ひおき)
黒対峙中学校野球部、ジュニアリーグ黒対峙ウォーリアーズのピッチャーで3番打者。広島ジュニアリーグ四天王の一人。ジュニアリーグ日本代表でアメリカ代表のデビッド・スコーンを相手に全打席ホームランを放つ。ピッチングでは長身から繰り出す剛速球、攻撃では圧倒的な打球で攻守ともスキがない。 力だけでなく、冷静に状況を分析する知略も併せ持つ。硬式戦ではスクリューボール、チェンジアップ、フォークボールを織り交ぜた投球で打者を翻弄する。
須賀原 富美男 (すがはらふみお)
黒対峙中学校野球部、ジュニアリーグ黒対峙ウォーリアーズのサードで4番打者。広島ジュニアリーグ四天王の一人。ジュニアリーグ日本代表。小柄な体格に不釣り合いな長いバットを高速スイングで振り抜く独特の打法で高い打率を誇る天才打者。守備では快足を生かした極端な前衛守備で鉄壁の守りを見せる。
反谷 瓢六 (はんたひょうろく)
ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズのファーストで5番打者。チームメイトで唯一瀬戸島中学校とは別の学校に通う中学生。当初は硬式野球経験者としてコーチの立場で指導にあたる。小柄な選手がほとんどの瀬戸島元気ッズにおいて唯一の長身選手。控えのピッチャーでもあり、速球とクセ球の緩急を使い分けた投球を見せる。
磯尾 なおき (いそおなおき)
ジュニアリーグ・瀬戸島元気ッズのセカンドで9番打者。軟式野球部の活躍を見て入部した新入部員。野球経験の少なさを努力でカバーし、頼もしい選手として成長していく。実家を支えるため幼い頃から日常的に釣りをたしなんでおり、今では瀬戸島一の釣り名人でもある。その技術を生かし、釣り竿と同様にバッドのしなりを使った投げ釣り打法を編み出す。
比婆 成美 (ひばなるみ)
ジュニアリーグ帝釈ゴンズのファースト。広島ジュニアリーグ四天王の一人。様々な逸話を噂されるほどの巨体と怪力の持ち主。足は遅いが、キャッチしたグローブを吹き飛ばすほどの鋭い打球と、強肩から繰り出す送球で攻守ともに活躍する。見かけによらず料理が得意で、試合の日には相手チームにも弁当を差し入れするのが趣味。
武原 たくや (たけはら たくや)
ジュニアリーグ下賀茂ブラックオックスのファースト。広島ジュニアリーグ四天王の一人。パワーとスピードを兼ね備え、走攻守りどれも高い技術を持つが、自分が目立つためにあえてピンチを装う、最終回には必ずピッチャーとしてマウンドに立つなど奢りも見える。甘いマスクで女性からの人気が高く、相手チームの女子マネージャーや彼女を誘惑してチームワークをかく乱する作戦にも利用する。
寸田 (すんだ)
ジュニアリーグ山波ウルブスのピッチャー。広島ジュニアリーグ四天王の一人。長身で長い手足から繰り出す速球と多彩な変化球で打者を翻弄する。打者に当たる寸前で球筋が変化するブラッシングカーブが決め球。危険球を投げることも厭わず、過去の大会では退場処分になったこともある。
場所
瀬戸島 (せとじま)
瀬戸内海にある架空の離島の1つで、本島、分島から成る。