あくはむ

あくはむ

黒魔術が趣味の少女が呼び出したハムスター型の悪魔をはじめ、個性豊かな悪魔が数々登場する日常を描くギャグ漫画。人間界をベースに話が展開していくため、主人公やその周りにいる友人との関わり合いも描かれる。浮世離れした魔界の話はアクセントとなって笑いを生んでいることも特徴。

正式名称
あくはむ
ふりがな
あくはむ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

内気な性格の梢つつじは自分の恋を叶えるために黒魔術で悪魔を呼び出した。その悪魔の名前はハムル・キンスキー2世魔界では大悪魔として知られる存在だが見た目はただのハムスターで、実際につつじの恋に対して手を貸してくれることはなかった。それどころか、これを皮切りにつつじはさまざまな悪魔に関わることになってしまい、彼女の周りは徐々ににぎやかになっていく。

登場人物・キャラクター

梢 つつじ (こずえ つつじ)

中学2年生の女子。恋に対しては奥手だが、成績優秀、スポーツ万能と本人の基本スペックは高い。趣味である黒魔術で自分の恋を成就させるためにハムル・キンスキー2世を呼び出した。部屋着として、普段から黒魔術用の黒いローブを着用している。

ハムル・キンスキー2世 (はむるきんすきーにせい)

梢つつじが黒魔術で呼び出した悪魔。見た目は普通のハムスターだが、背中には小さな悪魔の羽が生えている。年齢は人間の暦に合わせると一億二千歳にもなる、高貴な上位悪魔。だが、性質は見た目どおり普通のハムスターと変わらず、ハムスターの遊具やヒマワリの種には目がない。

稲本 シズカ (いなもと しずか)

梢つつじの親友で、同級生の中学2年生女子。つつじが原祐樹を好きなことも知っていて、いろいろと手を回し協力している。将来の夢は「玉の輿」だがそれはあくまで夢であり、実際はデザイナーやメイクアップアーティストなどを目指している。当初はツッコミ役を担っていたが、徐々に持ち前の明るさと無鉄砲さで周りを振り回していくようになる。

原 祐樹 (はら ゆうき)

梢つつじが好意を寄せる、同級生の中学2年生男子。「顔出しNG」とのことで、作中でも顔が描かれることはない。新学期にはつつじと共に学級委員を務め、甘いもの好きという一面も持つ。自分の部屋の窓には鍵を掛けない性質で、それによりつつじの不法侵入を許すこととなった。

マンボニア・ウルビッチ (まんぼにあうるびっち)

魔界に居るハムル・キンスター2世の友達。マンボウのような姿をしており、水の中にいないと力が出せない。腕となっているヒレには腕時計の「魔界G-SHOCK」を付けている。「魔界野球」に存在するチーム「魔界タイガース」の大ファン。

かえで

梢つつじの祖母。ハムル・キンスター2世とは顔見知りで、何十年も前に黒魔術で呼び出して契約を結んでいた。当時何が起こったのかはわからないが「25年前の出来事」という言葉を出すとハムルはかえでに逆らえなくなり、従者でもないのに言うことを聞く。

エルファン

ハムル・キンスター2世の部下の悪魔。ゾウのような姿で図体も大きいのに気が小さく臆病で、アリがいるというだけで悲鳴をあげるほど。ハムルのことを非常に尊敬しており、魔界に帰ってきて欲しいと思っている。

夢野 アキラ (ゆめの あきら)

梢つつじと同じ中学校に通う女子。将来世界を征服する魔女っ子を自称しており、悪魔であるハムル・キンスター2世を倒そうと突然つつじの家を訪問した。中学校の制服を着ている間は地味な女の子だが、フリルが付いている魔女っ子のコスチュームを着ると性格がイタイ感じに変化する。

ピッピ

夢野アキラが召喚した、見た目がトドのような巨大な悪魔。魔女っ子にはかわいいお供が必要ということで召喚したが、実際はそれほどかわいくはなく、アキラの言うことも聞いてくれない。常に眠そうにしており、梢つつじの家に来た時は命令無視をして勝手に寝てしまった。

たすき・モンスキー (たすきもんすきー)

夢野アキラがハムル・キンスター2世より強い悪魔を求めて召喚した、ハムスターのような姿をした悪魔。性別は♀で自称「ハムルの妻」。見た目はハムスターなので小さいが、とんでもない怪力の持ち主で触れたモノをすべて破壊してしまうほど。魔界一武闘会という大会では大魔王を破って優勝するほどの猛者。

モンモン

夢野アキラが召喚した、猿のような姿をした悪魔。口からビームを撃ったり、他人からパワーを受け取って敵を攻撃する「なんとか玉」という技を使うが、いずれもハムル・キンスター2世には効かなかった。バナナが大好物。

エスカ・ゴルス (えすかごるす)

ハムル・キンスター2世の知り合いで、魔界の貴族。とても高飛車な性格で自分以外はカスだと思っており、すぐ殻にとじこもる性格をしている。髭を生やして殻には小さな悪魔の羽があるが、基本的に見た目はカタツムリ。苦手なものは塩。

リバイアサン

梢つつじたちが海で遠泳をしていた時に出会った悪魔。ドラゴンに悪魔の羽が生えた巨大な生物で非常に迫力があるが、実際は下級悪魔のイタズラっ子であり、ハムル・キンスター2世にはまったく頭があがらない。お目付け役はポーちゃん。

ポーちゃん

梢つつじたちが海で出会った悪魔。小さな悪魔の羽が付いたフジツボという迫力のない外見だが、実際はハムル・キンスター2世と同等の実力を持つ海の悪魔の頂点に立つ存在。リバイアサンのお目付け役をしている。

キョウジ

梢つつじの祖父にあたる人物でかえでの夫。とても優しい人だったらしく、かえでの望みはなんでも叶えてくれていた。しかし、それはかえでがハムル・キンスター2世に頼み、魔力で操っていたからだった。若くしてこの世を去っている。

ハムル・キンスター1世 (はむるきんすたーいっせい)

ハムル・キンスター2世の父親。本来なら召喚には魔法陣が必要となるが、かえでにより魔法陣なしで召喚された。見た目はハムルと同じくハムスターだが、頭にかぶりものをしている点と非常に立派なヒゲが生えているという点、レイピアを装備している点で異なっている。

須藤 カツ夫 (すどう かつお)

梢つつじに密かに想いを寄せる男子中学生。つつじとは同級生だが、基本的に遠くから見ているだけなのでつつじのことを表面的にしか知らない。そのため、趣味はガーデニングかお菓子作りだろうと勝手に都合のいい妄想を膨らませている。

フドー君 (ふどーくん)

夢野アキラが呼び出したミツスジコウガイビル型悪魔。ぬるぬるぬめぬめしておりどこを切っても再生する脅威の再生力と空を飛ぶ空中浮遊能力、さらに熱光線や超音波などの攻撃能力も備えている。また、梢つつじの家の隣の奥さんが旦那の悪口を言っていたことを聞き分けるほどの地獄耳の持ち主でもある。

ゴルゴル

スナイパーを自称する悪魔で、見た目はパンダ。報酬を得てターゲットを消すことを生業としている。朝はベトナムコーヒーのブラックを飲み、中国産の笹を食べる。ハードボイルドな語り口調でキザだが、実力が伴っていない。ハムル・キンスター2世をターゲットにしていたが失敗し、インターネットに悪口を書き込む程度の成果しか挙げていない。

カブリ師匠 (かぶりししょう)

梢つつじの家に突如現れた悪魔。見た目はゴキブリそのもので、つつじが最初に発見した時はスリッパで叩かれた。ハムル・キンスター2世の恩師であり、彼に魔力の使い方から生き方までを教えた存在。魔界では長老であり、魔王ですら頭があがらないほどの大物悪魔である。

ぺトロン

夢野アキラが召喚したウミウシ型悪魔。最強の魔界棋士で、最年少で魔界名人になりその後も七冠を獲得した天才。尊敬と畏怖を込めて「なんかヌルヌルしたヤツ」と呼ばれる。魔界将棋でハムル・キンスター2世を相手にした際も完勝している。

サタナエル・アリフマン・アンラヒロノ (さたなえるありふまんあんらひろの)

原祐樹に会うために魔界から来た魔界の姫。元々、猫の姿で人間界に来た際にトラックにはねられ、傷ついたヒロノを心配した原に心を奪われ恋に落ちた。原の婚約者を自称し魔界に連れて帰って結婚しようとしているが、その想いは一方的なものである。

ケルベロス

サタナエル・アリフマン・アンラヒロノの従者で見た目は猫そのもので背中には小さな悪魔の翼が生えている。ヒロノからは「ベロ」「ルベロ」「ケベ」「ケベス」などと変な略し方で呼ばれており、それに対していつも突っ込んでいる。

ピーちゃん

梢つつじが学校の帰り道で拾ってきたヒヨコ。つつじに非常に可愛がられており、その際はハムル・キンスター2世に対して少々おざなりな対応をしていたほど。実際は世が乱れた時に現れると言われるフェニックスで、ハムルら悪魔と同様に人間の言葉をしゃべることもできる。

場所

魔界 (まかい)

ハムル・キンスター2世の故郷。さまざまな悪魔が生活しているが、人間界と似た点も多く「魔界京都」や「魔界新宿」といった都市をはじめ、「魔界金閣寺」「魔界清水の舞台」「魔界大文字焼き」など、頭に「魔界」がつく日本に準ずる場所が存在している。娯楽としては「魔界将棋」や「魔界テレビ」などがあり、こちらも人間界のものと類似している。

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