あさぎ色の伝説

あさぎ色の伝説

沖田総司を主役に据え、江戸にいた試衛館時代から京へと上洛し新撰組として活躍するまでを描く。物語は、清河八郎の勧誘に乗り上洛した話以外に有名な歴史エピソードは使用せず、沖田や土方歳三の日々に起こる事件や騒動が中心になっている。推理、怪奇作品で人気を博していた和田慎二が、実在人物をモチーフにした時代劇に挑んだ意欲作。途中約10年の間を空けて続編が発表されており、再開後をまとめた単行本4巻が出ている。

正式名称
あさぎ色の伝説
作者
ジャンル
剣劇
レーベル
花とゆめCOMICS(白泉社)
巻数
全4巻
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概要

江戸にある天然理心流の剣術道場試衛館。そこでは道場主近藤勇の下、沖田総司や多くの門弟、食客たちが研鑽を積んでいた。だが、攘夷思想や討幕運動によって世の中は不穏な空気を見せていた。時代の波に押されるかのように京都へと上った試衛館一門は、やがて新撰組を結成し血なまぐさい幕末の戦乱を戦うことになる。

登場人物・キャラクター

主人公

実在の人物、沖田総司がモデル。幼名は宗次郎。天真爛漫で子供っぽく、女性関係はからきし。しかし剣の腕は試衛館の中でも随一で、土方歳三でさえ3本中2本はとられるというほど。新撰組では一番隊を預かり、「鬼の... 関連ページ:沖田 総司

ニヒルで喧嘩好きの美形剣士。外見は髷を結わないざんばら髪で三白眼。沖田総司の兄貴分として、また試衛館の道場主近藤勇の幼い頃からの頼れる知己として活躍する。山南敬助とは酒を酌み交わしながら論争をぶつけあ... 関連ページ:土方 歳三

近藤 勇

試衛館の道場主で、寡黙にして無骨者だが頼れるリーダー。豪放で竹を割ったような気性に惚れ、多くの剣客が集まる。歴史上の実在の人物、近藤勇がモデル。

山南 敬助

北辰一刀流の使い手で、千葉周作率いる千葉道場の門下。内向きに徒党を組みたがる千葉道場を嫌い、試衛館に居候するようになった。知識人で温厚な性格。新撰組結成後は副長や総長に就いているが、土方が実権を握ったため名ばかりの閑職へと追いやられる。歴史上の実在の人物、山南敬助がモデル。

水戸藩の郷士にして、鉄扇を振り回す豪傑。熊の如き巨体の持ち主にして、腹には多数の刀傷があるが、背中は全くの無傷というのが自慢。自尊心が高い乱暴者。沖田総司を気に入り、京都で近藤一派を誘って新撰組を結成... 関連ページ:芹沢 鴨

奥山 千絵

小石川療養所のヒゲ先生の下で働く女医。大人びているが、沖田総司より1歳年下。剛毅なヒゲ先生に対し、やさしい看護で患者に接する。ただし、1度切れるとべらんめえ口調の鬼となる。沖田総司が初めて人を斬って心を病んだ時や、麻疹にかかった時に看病をしている。

大門 竜子

女だてらに吉原を仕切る大門組の頭。組を束ねていた父が死に、近々正式に跡を継ぐことになっていた。腰に刀を差してはいるが吉原内は刃傷沙汰は禁止のため、尺八を武器にして戦う。跡目を継ぐにあたって「女としての自分を捨てる」最初で最後の相手として、吉原に来ていた沖田総司を見初める。

月夜に5人の男に追われていたところを、土方歳三によって救われた少女。愛想はいいが、まったくしゃべらない。しかしその眼を覗き込んだ者は、昔の忘れ去った情熱や激情を掘り起こされ暴走する。それに気が付いた土... 関連ページ:角兵衛獅子の娘

清河 八郎

討幕派の志士だが、将軍の上洛に目をつけ、その護衛役を浪士から募るという名目で金子を幕府から出させた。上洛した後、言葉巧みに誘導し集まった浪士たちを討幕浪士にしてしまう。歴史上の実在の人物、清川八郎がモデル。

新撰組の隊士募集に応じて入隊した若き剣士。目が隠れるほどの長い前髪と無造作に束ねた後ろ髪が特徴。剣の腕はかなりのもので、沖田総司の預かる一番隊に配属された。明るく朗らかな性格だが、出世欲は強い。沖田が... 関連ページ:本間 丈太郎

茂平

京都の橋の下にあるあばら家に住む老爺。刀売りで生計を立てていた。沖田総司のことを気に入り、サビ刀と成り果てていたものの実は銘ある古刀・菊一文字を酒1合で譲り渡す。太陽党という勤王志士を騙るならず者の手で殺された。

本名は石堂桜子。「菊一文字」で初回登場した時は、篠原咲之進と呼ばれていた。会津藩士・石堂守之助の娘で、芹沢鴨と親交があった。芹沢を粛清した新撰組を憎み、その仇を討つべく男装して入隊する。しかし、沖田総... 関連ページ:石堂 咲之進

場所

試衛館

『あさぎ色の伝説』の前半で舞台となる実在した道場。江戸にあった天然理心流の剣道道場(作中では小石川にあったとされている)。道場主は近藤勇。最年長にして財務を預かる井上源三郎をはじめ、土方歳三、沖田総司... 関連ページ:試衛館

書誌情報

あさぎ色の伝説 全4巻 〈花とゆめCOMICS〉 完結

第1巻 第一部 試術館の鷹

(1979年8月発行、 978-4592110484)

第2巻

(1979年8月発行、 978-4592110491)

第3巻

(1979年5月20日発行、 978-4592110507)

第4巻

(1990年8月発行、 978-4592111603)

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