修羅の門 第弐門

修羅の門 第弐門

1996年に一時終了した『修羅の門』の続編。第5部に相当するが、『修羅の門 第弐門』と改題されている。前作で世界に旅立った陸奥九十九が日本に帰国、総合格闘技のルールで戦う。登場人物の多くは前作から続いての登場であり、九十九の父親や海堂晃との再戦など多くの伏線や因縁の決着がついた。九十九の父親は、番外編『修羅の刻 昭和編』で詳細が語られている。

正式名称
修羅の門 第弐門
ふりがな
しゅらのもん だいにもん
作者
ジャンル
バトル
レーベル
講談社コミックス月刊マガジン(講談社)
巻数
全18巻完結
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概要・あらすじ

陸奥九十九ケンシン・マエダと戦うために、コロンビアへと旅立ってから3年。行方不明になっていた九十九が、日本の総合格闘技大会、兵の会場に現れた。再び圓明流の技をふるって数々の格闘家に勝利していくが、その戦いには危うさが付きまとっていた。しかし、呂家の送り込んだ最強の暗殺者の姜子牙をも倒し、ト-ナメント大会のTHE APEX=頂点を制して見せた。

そして、因縁の相手、海堂晃との再戦に挑む。

登場人物・キャラクター

陸奥 九十九 (むつ つくも)

身長171センチ、体重70キロと格闘者としては小兵だが、千年不敗の格闘技、陸奥圓明流の継承者として多くの格闘家に勝利してきた。ブラジルのヴァーリ・トゥードで優勝した後、行方不明になっていた。コロンビアでケンシン・マエダと戦うが、頭部に大きな怪我を負い戦いの記憶が無い。

龍造寺 舞子 (りゅうぞうじ まいこ)

本作のヒロイン。神武館空手の館長、龍造寺徹心の孫娘。前作で道場破りに来た陸奥九十九と関わるようになり、やがて彼に心惹かれるようになった。第4部以降、九十九が帰ってくることを信じ、大学に通いつつ日本で待ち続けていた。

羽生 つばさ (はにゅう つばさ)

総合格闘技大会の兵を主催するBTエンタープライズの社長。財界の大物を祖父に持つ令嬢で、20代という年齢だが、プロモーターとしての手腕、そして機知に優れている。好奇心が強く、時には金銭の損得よりも自らが満足する方を選ぶ。

毅波 秀明 (きば ひであき)

第1部の冒頭で陸奥九十九に敗れた空手家。『修羅の門 第弐門』において「唵」の覆面を被って兵に出場、陸奥九十九の参戦を待ち続けた。山田から不破圓明流を学び、「神威」以外の技は一通り使いこなすことができる。

山田 (やまだ)

毅波秀明を羽生つばさに売り込み、陸奥九十九を兵のリングに呼び込んだ、終始笑みを浮かべた中年男。本名は不破現で、かつて九十九が死闘の果てに殺した不破北斗の伯父にあたる。不破圓明流の技を修めたが、継承者ではないため不破の名を名乗らない。九十九とその兄、冬弥の父親でもある。

呂 奉先 (るぅ・ふぉん・しぇん)

呂家の拳法家。身長212センチ、体重132キロの巨漢。その実力から『三国志』に登場する武将、呂布の名を異名として名乗っている。体格が優れているのみならず、発勁の技を使い強烈な攻撃力を持つ。皇帝、ミカエル・ビーゴルストを倒し、陸奥九十九と対戦する。

ミカエル・ビーゴルスト (みかえるびーごるすと)

デンマーク出身、ビンター総合格闘技ジムに所属する身長205センチの巨漢選手。打撃中心のスタイルで戦い、兵のリングでは9勝不敗、皇帝の異名で呼ばれている。かつて飛田高明と対戦し、彼を引退に追い込んだ。必殺技は右こぶしから繰り出すトールハンマー。

ヴォーダン・ファン・デル・ボルト (ゔぉーだんふぁんでるぼると)

オランダ出身、ビンター総合格闘技ジム所属の黒人選手。TSFの選手としてTHE APEX=頂点に参加。陸奥九十九の一回戦の相手となる。ヴォーダン(オーディン)の異名を持ち、打撃、寝技共に高いレベルにある。

姜 子牙 (じゃん・ず・や)

呂家の少年で、本名は呂希夷(ルゥ・ザィイィ)。登場時は高長恭(ガオ・チャンゴン、蘭陵王)と呼ばれていた。台湾人と日本人のハーフで、女の子のような細面の美形だが、多くの暗殺仕事に携わってきた。死んだ呂蒙に代わり、THE APEX=頂点に参加。決勝戦で陸奥九十九と対戦するが、青龍の技によって敗れる。

ケンシン・マエダ (けんしんまえだ)

『修羅の門』第4部の最後で、陸奥九十九が戦いを挑んだ格闘家。『修羅の門 第弐門』では回想シーンに登場する。前田光世の技と志を継ぐ日系ブラジル人。コロンビアの地で九十九と死闘を繰り広げた。この戦いで九十九は頭に大怪我を負い、勝敗を思い出せなくなっていた。

海堂 晃 (かいどう あきら)

神武館でトップの実力をもつ空手家の青年。第1部で陸奥九十九と仕合い、敗れるものの再戦の約束をして別れた。現役を退いた竜造寺徹心と共に山に篭り、打倒陸奥九十九の修行に明け暮れていた。『第弐門』のラストで、再び九十九と対戦する。

集団・組織

呂家 (るぅ・じぁ)

『修羅の門 第弐門』に登場する組織。台湾の暗殺集団。台湾では呂家(ルゥ・ジァ)と同じ読みの「戮家」という字をあてることもある。所属する暗殺者には、呂蒙や呂奉先のように中国史上の呂姓の人名をつけるという。最高の名は周王朝建国の師父、太公望こと呂尚、すなわち姜子牙である。

TSF (てぃーえすあーる)

『修羅の門 第弐門』に登場する組織。アメリカの総合格闘技団体。陸奥九十九の復活を知り、兵に挑戦状を送る。その結果、合同トーナメントとして東京体育館でTHE APEX=頂点が開幕する。TSFからはヴォーダン・ファン・デル・ボルト、ジム・ライアン、ニック・ギャレット、ニコライ・ペトロフが参戦。 兵側は九十九、陣雷浩一、姜子牙、飛田高明が迎え撃った。

その他キーワード

陸奥圓明流 (むつえんめいりゅう)

『修羅の門 第弐門』に登場する用語。千年不敗を誇る無手の古武術流派。歴史の闇の中で、多くの剣豪や武芸者と戦い勝利してきた。その数々の戦いは、外伝『修羅の刻』で語られている。一子相伝で伝えられるため、継承者の決定の時には死者が出る場合もある。戦国末期に不破圓明流という分派ができた。

前作

修羅の門 (しゅらのもん)

千年の歴史を持つ古武術陸奥圓明流を継承した少年陸奥九十九の活躍と、そんな九十九に感化された格闘家たちの戦いぶりを描く。神武館への道場破りを描いた「第一部」、神武館主催の異種格闘技戦大会を主舞台とした「... 関連ページ:修羅の門

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書誌情報

修羅の門 第弐門 全18巻 講談社〈講談社コミックス月刊マガジン〉

第1巻

(2011-03-19発行、 978-4063712766)

第18巻

(2015-10-16発行、 978-4063714869)

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