あしたのジョー

あしたのジョー

高森朝雄(=梶原一騎)原作、ちばてつや作画の同名漫画が原作。連載当時、作中で力石徹が死んだ時には、彼の死を悼むファンの反響から現実に葬式が行われた程の社会現象だった。アニメ版が漫画連載に追いついてしまった事から、物語はカーロス・リベラ戦で終わっている。1980年に力石との戦いまでをまとめた再編集映画が公開された。

正式名称
あしたのジョー
ふりがな
あしたのじょー
原作者
原作者
制作
虫プロダクション
放送期間
1970年4月1日 〜 1971年9月29日
放送局
フジテレビ
話数
79話
ジャンル
ボクシング
関連商品
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概要・あらすじ

ドヤ街で酒におぼれる日々を送っていた元プロボクサーの丹下段平は、複数のヤクザを一瞬で叩きのめした矢吹丈という不良少年にボクシングの素質を見出す。やがて少年院で力石徹というライバルに出会った丈は、段平のコーチを得てプロボクサーへの道を歩みだす。

登場人物・キャラクター

矢吹丈 (やぶきじょう)

子供の頃から孤児施設の脱走を繰り返し、やがて東京の下町、ドヤ街に流れ着いた。子供たちを利用した詐欺行為を働いて特等少年院に送り込まれ、宿命のライバルとなる力石徹に出会う。やがて丹下段平の下で真剣にボクシングの特訓に取り組みプロデビューを果たし、数々の強敵を打ち破る。 激昂すると野獣のような本能で相手を叩きのめすが、本質は弱者に優しく友情に厚い性格。

西寛一 (にしかんいち)

丹下段平が会長を務める丹下拳闘クラブに所属する巨漢のプロボクサー。かつては少年院鑑別所の大きな顔をしたボスだったが、矢吹丈と共に特等少年院に送られて臆病な性格になり、少年院を出て更正してからボクシング界に入った。

白木葉子 (しらきようこ)

白木財閥の令嬢で、少年院を慰問に訪れるなど慈善事業も積極的に行なってきた。容姿端麗で、長い黒髪の上品な美女。力石徹が白木ボクシングジムに所属してからは力石を精神面で献身的に支えるが、のちに祖父の白木幹之介がジムを畳もうとした時に会社を譲ってもらい、矢吹丈の試合にプロモーターとして関わりを持つようになって行く。

力石徹 (りきいしとおる)

元々プロボクサーだったが、観客の野次にカッとなり障害事件を起こしたことから特等少年院に送られ、そこで矢吹丈に出会う。丈より一足早く少年院を出た後は白木幹之介の支援の下、プロボクシング界のフェザー級ボクサーに復帰した。 丈との試合のために2階級下のバンタム級に転向すべく、過酷な減量に挑む。

サチ

東京の下町ドヤ街に住む、矢吹丈を慕う子供グループの少女。いつも赤いスカートに下駄履き姿。丈がこの少女を助けるためにヤクザたちを叩きのめす所から物語の幕は開ける。

林紀子 (はやしのりこ)

東京の下町、ドヤ街の中にある林食料品店の一人娘。ふたつの長いおさげ髪がトレードマークの、庶民的な優しい少女。矢吹丈に想いを寄せている。

カーロス・リベラ (かーろすりべら)

白木葉子が矢吹丈と対戦させる目的で海外から招いた世界ランクのプロボクサー。ベネズエラ出身で褐色の肌を持つ。パンチと肘討ちを組み合わせた高等な反則テクニックで対戦相手をノック・アウトしてきたが、それを見破った丈とスパーリングを行って、野性の本性を甦らせた。 性格は陽気でジョークが好き。カタコトだが日本語で話せる。

丹下段平 (たんげだんぺい)

左目に眼帯をつけた坊主頭の中年男。元プロボクサーだった。日銭を稼いでは飲んだくれる毎日だったが、矢吹丈との出会いをきっかけに彼を一流のプロボクサーに育てるべく奮起する。泪橋の下にある木造の小屋を丹下拳闘クラブとして、ここで丈のトレーナーを務める。 涙もろく人情家。

青山 (あおやま)

矢吹丈が特等少年院で出会った気が弱い少年。細顔にひょろりとしたひ弱そうな体型で、周囲からは青びょうたんと呼ばれていた。少年院内のボクシング大会の催しで、丹下段平のコーチを受けて丈を苦戦させる。

稲葉 (いなば)

力石徹との試合後に矢吹丈が飛び込んだ地方巡業のボクシング興行のリーダー格。元はプロボクサーだった。丈の理解者。

白木幹之介 (しらきみきのすけ)

白髪に白髭、眼鏡をかけた温厚な老紳士。白木財閥の創始者で、白木葉子の祖父。少年院を出た力石徹のプロボクシング復帰を応援するために私費で白木ボクシングジムを設立して会長に就任した。孫娘の良き理解者。

ウルフ金串 (うるふかなぐし)

アジア拳ジム所属のバンタム級プロボクサー。短気で自惚れ屋の性格。矢吹丈との試合で再起不能の怪我を負い、それが原因でボクシング界を引退した。それ以降はヤクザの用心棒役に身を落す。

場所

泪橋 (なみだばし)

細い川にまたがった木製の橋の名称。橋の真下辺りに矢吹丈と丹下段平の住居を兼ねた丹下拳闘クラブがある。夢をなくした貧しい労働者が集まるドヤ街に続く橋である事から、「丈と共に栄光を掴んで、泪橋を逆に渡ろう」という信念を段平は抱いている。 丈にとっては、自分が常に帰るべき場所として心象に刻まれている。

クレジット

原作

高森朝雄 ,

ディレクター

脚本

作画監督

杉野昭夫

音楽

八木正生

アニメーション制作

虫プロダクション

原作

あしたのジョー

施設を何度も脱走し、ドヤ街に流れ着いた矢吹丈(ジョー)は丹下段平にボクシングの才能を見出される。ジョーは様々な苦難と挫折を味わいながら、何度も不死鳥のように蘇り、世界チャンピオンのベルトに手が届く高み... 関連ページ:あしたのジョー

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