概要・あらすじ
父親と2人で暮らしている落合洸太は、ごく平凡な中学1年生の男の子。そんな洸太だったが、父親が急な出張で家を空けることになり、いきなり一人暮らしを強いられてしまう。そこへ偶然知り合った謎の女子高生・萩原なつきが強引に押しかけて来たことで、一つ屋根の下、彼は年上のお姉さんと2人で生活することに。自由奔放で掴みどころがなく、少しエッチななつきに振り回されっぱなしの洸太。
さらに彼女を連れ戻そうとやって来た、妹の萩原ちあきまでもが成り行きで同居することになり、2人のお姉さんに囲まれた洸太の日常は、より賑やかなものとなっていく。そんな中、憧れていた同級生の女の子・桜井奏との距離を少しずつ縮めていた洸太だったが、彼の頭によぎるのは、なぜかなつきのことばかり。
やがて、彼はその気持ちがなつきへの恋心だと気づくが、そんな時、父親が出張から戻ってきたことで、この奇妙な同居生活は終わりを迎えようとする。なつきたちとの別れが迫るなか、洸太はある決断を下すのだった。
登場人物・キャラクター
落合 洸太 (おちあい こうた)
ごく平凡な中学1年生の男子生徒。年齢は13歳。同居人となった萩原なつきに対してはやや反抗的だが、基本的には優しく真面目で、エッチなことはいけないことだと考えてしまうウブな性格。また、身長が低いことや子供扱いされることを気にしており、早く大人になりたいと願っている。なお、普段から父親と2人暮らしをしているだけあって、年齢の割にはしっかりとしており、家事についてはそつがない。 また、紙粘土細工が得意で、文化祭の演目であるお化け屋敷では、リアルで精巧な怪物のお面を作って好評を博した。当初は同級生でクラスのアイドル的存在だった桜井奏に憧れていたが、同居生活を通じて次第になつきに心惹かれていく。
萩原 なつき (はぎわら なつき)
住み込みで世話をするという名目で、落合洸太の家に転がり込んできた謎の女子高生。年齢は17歳の高校2年生で、生徒会に所属している。特技は舌でさくらんぼを結べること。容姿端麗かつ頭も良く、家事や料理の技術も確かなうえに、腕っ節も強いという、なんでもそつなくこなす完璧美人。天真爛漫、自由奔放な掴みどころのない性格で、故意か無意識にか、無防備な姿を見せては、いつも洸太をドギマギさせている。 一方で何かとコンプレックスを抱える洸太に自信を付けさせるため、自然な形で彼を導こうとするなど、お姉さんらしい一面を見せることも。なお、家出の原因は姉である萩原はるきによって政略結婚を強いられそうになったため。
桜井 奏 (さくらいかなで)
落合洸太と同じクラスの中学1年生の女の子。男子生徒の多くが憧れる美少女で、自分がクラスのアイドル的存在であることを自覚しており、さりげなく自己顕示欲が強い。そのため、男子たちの注目を奪った萩原なつきに嫉妬心を燃やしている。なお、胸が小さいことがコンプレックスのひとつ。普段は猫をかぶっているが気の強い性格で、所々にその片鱗を見せるため、周囲にも気づかれている。 当初は落合洸太のことをただの冴えない同級生だと認識していたが、自分を助けるため不良に立ち向かってくれた彼の勇敢な姿に惹かれ、やがて恋心を抱くようになった。
萩原 ちあき (はぎわら ちあき)
萩原なつきの妹で、女子校に通う中学三年生の女の子。家出した姉のなつきを連れ戻すため、落合洸太のもとを訪れるが説得に失敗する。2人に間違いが起きないよう風紀を守り監視するため、そのまま洸太の家へ居着くことに。しっかり者の生真面目な性格で、奔放な姉にはいつも振り回されている。 また、なかなか素直になれないツンデレ気質の持ち主。なお、姉同様に頭が良く美人だが、家事だけはからっきしだめ。
萩原 はるき (はぎわら はるき)
萩原なつきと萩原ちあきの姉で、有名下着ブランド・SHCの社長を務めるセレブビューティー。年齢は20代後半。なつきにケンカ殺法を教えた師匠でもある。会社のために妹のなつきをセレブに引きあわせ、政略結婚させようとするなど、お金や権威への執着が強い。また、なつきをおびき寄せるため落合洸太を人質に取るなど、目的のためなら強引な手段に出ることも。 ただ、一家の大黒柱として稼いだお金で両親や妹たちにセレブな生活をさせているあたり、それなりに家族への愛情は持ち合わせている様子。ちなみに夢は世界の下着女王になること。
落合 洋介 (おちあい ようすけ)
落合洸太の父親。39歳独身。勤め先の札幌支社が緊急トラブルに見舞われたことで、息子を1人残して急遽出張へ出ることに。面識のない萩原なつきに息子の世話を任せたり、キャバクラから朝帰りしたりなど、良く言えばおおらかで、悪く言えばいいかげんな性格。
健作 (けんさく)
落合洸太と仲の良い中1男子三人組の1人。バカでスケベな典型的な男子中学生で、年上のお姉さんである萩原なつきに憧れている。教室で眠っていた洸太の顔を覗き込む桜井奏の姿を見て、2人がキスをしていたと勘違いするなど、おっちょこちょいな性格。
安積 香織 (あづみ かおり)
桜井奏と仲の良い、中学1年生の女の子。おとなしそうに見えるが、文化祭で軽音部のライブを見に行くため、さりげなく落合洸太に自分の仕事を押し付けるなど、したたかな性格をしている。
集団・組織
SHC (えすえいちしー)
『あねどきっ』に登場する企業。萩原はるきが経営する有名な下着ブランド。3年前に開発した歩くたびに胸を揉まれる感触がして、胸の成長を促すブラジャー・もみもみくんがロングセラーの大ヒットを記録。他にも大胆なデザインのランジェリーが海外のセレブから高い評価を受けているという。なお、妹の萩原ちあきいわく、この姉の会社の下着デザインは「下品でエロくて恥ずかしい」とのこと。