概要・あらすじ
愛犬家の女子高生・仙道ありすはある日、道端で小さい犬を拾い家に連れて帰った。その犬を「ちび」と名付けて一緒に寝た翌日、タンスの扉の向こう側に異世界である夢の島が広がっていた。図らずも夢の島に迷い込んでしまったありすは、そこでルイス・キャロルという名の王子に出会い、そのまま王子の妃を選ぶ舞踏会に、妃候補として参加することになるのだった。
登場人物・キャラクター
仙道 ありす (せんどう ありす)
高校生の女の子で16歳。気が強くて面倒見が良く、優しくて力持ち。タフでまめなうえに料理上手なため、さまざまな運動部からマネージャーへの引き合いが後を絶たない。しかし、極度の愛犬家で犬を25匹も飼っていることから、放課後はアルバイトで身を粉にして働く忙しい日々を送っている。将来の夢は愛犬家の夫を見つけ、お嫁さんになって子供を1ダース作ること。 ひょんなことから夢の島の王子であるルイス・キャロルの妃に選ばれ、夢の島で起こる数々の事件を解決していくことになる。
ルイス・キャロル (るいすきゃろる)
魔法の国・夢の島の王子。207代目となる「夢城(ワンダーキャッスル)」当主。結婚しなくてはならない18歳の誕生日を前に、妃を自分で選ぶためマゼンダに魔法をかけてもらい、小さい犬「ちび」に変身して人間の世界に潜り込む。そこで出会った仙道ありすに一目惚れをしたため、夢城へ連れて帰った。少々頼りなくわがままな面もあるが、王子として夢の島の住人に愛されている。
マゼンダ
ルイス・キャロルの相談役の魔女。普段は魔法の力を売って生計を立てているが、契約料が高く、客への注文が多いうえにアフターサービスも悪いため評判は散々。しかし、魔女としての能力の高さから、「夢城(ワンダーキャッスル)」の護衛を任されている。ルイスのことは幼い頃から可愛がっており、ジョーカーには恋愛感情を抱いている。
ジョーカー
「夢城(ワンダーキャッスル)」の親衛隊隊長を務める男性。ルイス・キャロルに心酔しており、ルイスに何かあるとすぐに駆け付け、あらゆる事柄に対応している。マゼンダによって、魔法で犬にされるなど頻繁にイタズラをされているが、彼女の想いには気づいていない。
マーガレット・マーチ (まーがれっとまーち)
マーチ家の長女で19歳。愛称は「メグ」。ルイス・キャロルの第二妃候補。「夢城(ワンダーキャッスル)」で開かれる舞踏会に参加する妃候補の一人として、夢城で合宿をしている。彼女の一番大切な物は、自身を描いた美術品としても価値のある肖像画。
ジョセフィン・マーチ (じょせふぃんまーち)
マーチ家の次女で16歳。愛称は「ジョー」。ルイス・キャロルの第一妃候補。「夢城(ワンダーキャッスル)」で開かれる舞踏会に参加する妃候補の一人として、夢城で合宿をしている。彼女の一番大切な物は、自身の書いたベストセラー本の印税権利書。
エリザベス・マーチ (えりざべすまーち)
マーチ家の三女で13歳。愛称は「ベス」。ルイス・キャロルの第三妃候補。「夢城(ワンダーキャッスル)」で開かれる舞踏会に参加する妃候補の一人として、夢城で合宿をしている。彼女の一番大切な物は、自身の命と同じくらい大切なグランドピアノ。
エイミ・マーチ (えいみまーち)
マーチ家の四女で12歳。ルイス・キャロルの第四妃候補。「夢城(ワンダーキャッスル)」で開かれる舞踏会に参加する妃候補の一人として、夢城で合宿をしている。彼女の一番大切な物は、誕生日に父親にもらった、夢の島で一番大きなダイヤの指輪。
小暮 直美 (こぐれ なおみ)
仙道ありすの同級生の女の子。母親と2人暮らしで性格が暗く、クラスでも浮いた存在になっている。両親の離婚のショックに打ちひしがれ、心に深い闇を抱え込んでしまう。迷い込んだ夢の島でマゼンダと契約し、人々を閉じ込める「悪魔の塔(デビルズタワー)」を作った。
白雪姫 (しらゆきひめ)
魔法の国・夢の島の住人の女の子。武道の達人でもある。ルイス・キャロルが産まれた時から「王室新聞」を愛読しており、ルイスに対して一方的に恋愛感情を抱いている。仙道ありすが妃に選ばれたことが気に食わなかったため、ルイスをさらって既成事実を作ろうとする。
ナイアガラ
魔法の国・夢の島の住人。魔法使いの男性。白雪姫に頼まれ、ルイス・キャロルに千年の眠りにつくという不死の呪いをかけた。長髪のイケメンだが態度が不遜で、女性にしか魔法の力を売らないというポリシーを持っている。
集団・組織
7人の子ヤギ (しちにんのこやぎ)
魔法の国・夢の島の住人。黒髪で長身の同じ顔をした7人の男性。白雪姫と共に生活しており、彼女に剣の指南を受けているため7人とも腕が立つ。ルイス・キャロルに憧れる白雪姫によって、ルイスのコスプレをさせられている。