概要・あらすじ
名門K・O大学経済学部を卒業し、大手商事に入社した天地ハジメ。希望に燃えながら初出社するが、途中で人助けをして会社に遅刻してしまう。失敗を繰り返し、複雑な人間関係にもまれながらも、持ち前の真面目さと精神の強さで一人前のサラリーマンへと成長していく。
登場人物・キャラクター
天地 ハジメ (あまち はじめ)
K・O大学経済学部を卒業後、大手商事に入社。何事にも一生懸命取り組む真面目な性格だが、おっちょこちょいな面もある。学生時代は映画に没頭し、映画研究会に所属。宴会での持ち芸は、白鷺三味線を歌い踊ること。両手を大きく振りながら姿勢よく、しゃかしゃかと音を立てながら歩くのが特徴。
長谷 めぐみ (はせ めぐみ)
大手商事のOL。天地ハジメが経理課に配属された時、隣の席だった。天地ハジメより年下だが先輩にあたる。優しい性格で、天地ハジメと社内恋愛を経て結婚する。
垂目 (たれめ)
大手商事の男性社員で天地ハジメの先輩。身長が高く、スリムでしぶい顔の一流商社マン。ブランド好きの美人妻がいる。
沖田 隆 (おきた たかし)
天地ハジメの外商課の同僚。天地ハジメとは同期で、ビジネスマンションのセールスでトップの成績を誇る。大手総業の御曹司。長谷めぐみをめぐり天地ハジメと恋のライバルとなる。
南武 ヨー子 (なんぶ よーこ)
プロ野球まで経営する大企業南武グループの社長令嬢で、天地ハジメのことを気に入る。ふたりで六本木で食事をしたりするが、恋人の関係ではない。
中山 ひとみ (なかやま ひとみ)
天地ハジメのアパートの隣に住む小学生の女の子。可愛く、少しませているところがある。天地ハジメのことを慕っている。母親と2人暮らし。
長谷 徹 (はせ とおる)
長谷めぐみの弟で、天地ハジメの義弟。小さいころから内向的だったが、天地ハジメに会い変わる。1浪の末、K・O大学経済学部に補欠合格する。
九鬼 剛三 (くき ごうぞう)
九州農業関係の首領と言われている男。政界とも繋がっている。九州支社に転勤となった天地ハジメが、豚の餌の買い付け交渉のために会う。天地ハジメの度量を見て気に入り、力となる。
家永 (いえなが)
元プロ野球で活躍した投手だったが、八百長疑惑をかけられて引退した過去を持つ。現在は飲食店のオーナー。天地ハジメの力になる。
今野 信行 (こんの のぶゆき)
仲州商会の下請け業者で、会社に出入りしている男。大きな体でケンカが強く、若干19才だが貫禄がある。型破りな性格。天地ハジメを尊敬し、力となる。
岩下 竜子 (いわした たつこ)
根津忠商事の女性営業部長で天地ハジメの上司。コンピュータのような正確さで社員の能力を査定し、容赦なく切っていくエリート社員。
山川 (やまかわ)
天地ハジメの上司で営業部課長。大手商事K、根津忠商事を経て、天地ハジメと大日本アプリケーションを設立。官僚大学出身で、学生時代は学生運動をしていた。優秀な商社マン。
虎貫 勇 (とらぬき いさむ)
K・O大学医学部のエリート学生。大日本アプリケーションの営業として天地ハジメの下で働く。既に亡くなった父親は日本経済の陰の立役者ともいわれる人物。子どものような風貌で、世間知らずなところがある。
集団・組織
大手商事 (おおてしょうじかぶしきがいしゃ)
天地ハジメが大学卒業後に入社。大手企業だったが、一千億を越す負債発覚し倒産。根津忠商事に吸収合併される。
仲州商会 (なかすしょうかい)
大手商事の九州にある下請け会社。天地ハジメが大手商事九州支社に転勤中、出向していた。
根津忠商事 (ねづちゅうしょうじ)
天地ハジメが勤務していた大手商事を買収。天地ハジメは移入社員となる。
大日本アプリケーション (だいにほんあぷりけーしょん)
根津忠商事を退社した天地ハジメが山川らと起業したコンピュータ会社。事務所は埼玉県の農家を借りた。