いっしょにねようよ

いっしょにねようよ

高尾滋の代表作の一つ。現代の日本を舞台に、とある理由で家出した少女の宇佐見一子が、お面の少年、木戸古白に拾われ彼の家で共同生活を送ることになり、次第に心癒され成長していく姿を描いた恋愛ホームドラマ。本作は行き場のない者たちが成り行きで共同生活を送っているため、作中では悲しみや生きにくさといったネガティブな感情表現がされているが、一方で一子と古白の恋愛関係が穏やかに進行していく様子が作品のアクセントとなっている。白泉社「花とゆめ」2008年13号から2011年23号にかけて掲載の作品。

正式名称
いっしょにねようよ
ふりがな
いっしょにねようよ
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
花とゆめコミックス(白泉社)
巻数
既刊6巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

宇佐見 一子 (うさみ いちこ)

家出中の女子高校生。年齢は15歳。義兄を恋い慕うあまり、姉と義兄とのあいだに子供が産まれたことで自分が除け者にされる恐怖から子供の姿が見えなくなり、誤って甥(おい)を蹴り飛ばしてしまう。これをきっかけに出奔するものの行き倒れ、木戸古白に拾われて同居生活を始めることとなる。同居生活の中で自らの感情に素直になったことで吹っ切れ、子供が見えるようになったが、甥を蹴り飛ばしてしまった罪悪感は消えず、どうやって罪を償っていこうかと考えながら同居生活を続けている。家事全般が得意で面倒見もよく、欲がないため無償の愛情に焦がれている古白の心を癒す存在となる。また、宇佐見一子自身は古白が非常に優しい人物であることを認識しながらも、何かが間違ったまま育ってしまったことを見抜いており、保護者のように振る舞っている。

木戸 古白 (きど こはく)

つねにお面をつけている男子高校生。年齢は16歳。霊感があり、霊能者である母親の仕事を肩代わりして大金を稼いでいる。風呂場で寝たり、走っている車から身を乗り出すなど突飛な行動は多いが、行き倒れた宇佐見一子を拾ってくるなど責任感は強く、一子ができるだけ笑顔でいられるように環境を整えようとしている。しかし一方で、かつて母親からネグレクトを受けていたトラウマを一子に癒されていることから、次第に一子に好意を抱くようになる。ただし一子への強い執着心から、彼女になんの相談もなく木戸古白自身の通う高校に一子を強引に転校させるなど、一般常識では考えられない行動を起こすことがある。学校では「木戸様」と呼ばれ、祟(たた)りを起こす神様のような存在として扱われている。

書誌情報

いっしょにねようよ 6巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉

第1巻

(2008-11-19発行、 978-4592185635)

第6巻

(2012-02-20発行、 978-4592190264)

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