あらすじ
第1巻
冴えない男子生徒の彩木慎は、幼稚園の時に告白した先生にふられたことがトラウマとなり、「先生」と呼ばれる人たちが嫌いだった。そんな慎はある日の放課後、校内一の美人担任教師である藤城真香から生徒指導室に呼び出される。そこで、真香は慎のことが好きだと告白し、胸をはだけたり、スカートをまくし上げて下着を見せたりと、強引にせまり始める。真香は慎が自分を好きになるように仕向けるが、その一方で教師と生徒という関係である以上、慎が真香のことを受け入れた時点で二人の関係は終わりにしようと考えていた。こうして、美人教師にグイグイせまられながらも、絶対に両思いになってはいけないという、不思議な関係が始まるのだった。(第1話。ほか、4エピソード収録)
登場人物・キャラクター
彩木 慎 (さいぎ まこと)
私立聖華台学院の2年A組に在籍する男子生徒。これといって取り柄のないふつうの男の子。幼稚園の頃に好きだった先生に花で作った婚約指輪を渡して受け取ってもらえたものの、その数日後に先生は結婚して幼稚園を去ってしまったという経験を持つ。そのため、それがトラウマとなって先生と呼ばれる人たちが嫌いになっている。ある日突然、美人担任教師である藤城真香から好きだと告白され、それ以来猛烈なアタックを受けている。しかし、両思いになったら真香は教師を辞めるという理解しがたい条件をつきつけられているうえ、美人生徒会長の陣所カレン、グラビアアイドルのクラスメートの天無縫、小学生の神樹無垢、妹の彩木美春からも立て続けに告白され、とまどっている。
藤城 真香 (ふじき まか)
私立聖華台学院の英語教師を務める女性。推定24歳の社会人2年目。一流大学の英文学科を卒業後、短期間だがアメリカ留学経験もあり、英語の発音はほぼネイティブに近い。彩木慎が在籍する2年A組の担任で、部活などの顧問は務めていない。容姿は女優やアイドル顔負けの美形で、スタイルも抜群。校内では高根の花として崇められており、女子生徒からの人気も高い。慎に突然好きだと告白し、グイグイとせまっていく。しかし、生徒である慎がそれに応じたら、自分は教師失格として職を辞し、残りの人生を贖罪(しょくざい)に捧げるという理不尽なことを言っている。身長は160センチ、体重は47キロ。スリーサイズはB88、W57、H87のEカップ。
貴宗 天華 (きそう てんか)
私立聖華台学院の2年A組に在籍する女子生徒。小柄な体型に茶髪のツインテールという外見から、中学生くらいに見えてしまう。しかし胸が非常に大きく、そのギャップから男子生徒にはひそかに人気がある。物静かな性格ながら、掃除をサボったクラスメートの名前をキーボード付き携帯電話で打ち込むなど、ちょっと変わった一面を持つ。
陣所 カレン (じんしょ かれん)
私立聖華台学院に通う3年生の女子生徒で、生徒会長を務める。真っ黒な髪に端正な顔立ち、そして巨乳という容姿で、校内では一、二を争うほどの有名人。修道院育ちで、シスター見習いもしている。彩木慎のことが好きだと告白する。SIDの一員。
天無 縫 (あまなし ぬい)
私立聖華台学院の2年A組に在籍する女子生徒で、彩木慎のクラスメート。ショートカットの髪型で明るい性格の持ち主で、グラビアアイドルとして活動している。教室では起きている時間のほうが短いといわれるほどの居眠りの常習犯だが、学校公認のグラビアアイドルの仕事をしているため、目こぼしされている。慎にL●NEで思いを伝える。SIDの一員。
神樹 無垢 (しんじゅ むく)
私立聖華台学院の初等部に在籍する小学5年生の女の子。彩木慎の知り合いで、慎のことをなぜか「せんせー」と呼ぶ。慎からは「くー」と呼ばれている。突然、慎にラブレターを渡して告白する。SIDの一員。
彩木 美春 (さいぎ みはる)
彩木慎の一つ年下の妹。私立聖華台学院の高等部に在籍する1年生の女子生徒。慎に買い物や夕食の準備を頼むなどパシリのように使っているが、慎のことが本気で好きだと告白する。SIDの一員。
集団・組織
SID
彩木慎に思いを寄せる集団。陣所カレンがリーダーを務め、天無縫、神樹無垢、彩木美春が所属している。慎に対して勝手に行動しないよう、お互いに牽制し合っていたが、藤城真香が慎に告白したという情報をつかみ、四人全員が連続で慎に告白することとなった。
クレジット
- 原作
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鏡遊
- キャラクター原案
-
おりょう