概要・あらすじ
毎日、ウチノミヤ駅には駅員の坂本万丸目当ての女性客が集まっていた。万丸の人気に目をつけた駅長は、万丸を芸能人としてデビューさせ、大成功を収める。一方で万丸は調子に乗って、芸能人としてハデな生活を送っていた。そんな乱れた生活を送っていては娘たちに悪影響を与えると、娘たちが通う保育園の保父から叱責されてしまう。
登場人物・キャラクター
坂本 万丸 (さかもと まんまる)
ウチノミヤ駅に勤務している23歳の男性。坂本万丸目当てに駅を訪れる女性客がいるほど端麗な顔立ちをしているが、生活は地味。すでに離婚した品川玉蘭との間にできた2人の娘・坂本はるかと坂本かなたと共に暮らしている。お金が大好きで、お金のために鉄道芸人になることを決意する。
品川 玉蘭 (しながわ たまらん)
坂本万丸の元妻。坂本はるかと坂本かなたの母親。品川の品川御殿に住んでいる女性。若い男子と結婚したいがため、さすらっている。品川玉蘭がコマに登場すると吹雪が巻き起こる。
烈津 郷 (れっつ ごう)
進路指導のプロフェッショナルを自称する男性教師。しかし「就職」の大変さをよく分かっていない。生徒想いな性格で、坂本万丸の将来について我がことのように悩み、心配している。子供の頃から切っても切っても前髪が変色する、という特異体質を持つ。
駅長 (えきちょう)
ウチノミヤ駅の駅長を務めている男性。ちゃっかりした性格。坂本万丸の容姿と女性客からの人気に目をつけ、万丸を鉄道芸人に仕立て上げようとする。ローン返済を理由に、万丸を一方的に言いくるめている。
坂本 はるか (さかもと はるか)
坂本万丸の3歳の娘で長女。坂本かなたという妹がいる。卓球が大好きで、いつもラケットを握っている。3歳にして、お金が大好きという万丸の本質を見抜いている。「卓球選手になりたいだけあって、よく人を見ている」と万丸も感心している。万丸の娘として、マスコミに取材された時はポージングを決め、ノリノリだった。
坂本 かなた (さかもと かなた)
坂本万丸の1歳の娘で次女。坂本はるかという姉がいる。万丸は「無口ながら自分とはるかの会話をよく理解し、よくできた子」と感心している。万丸の娘として、マスコミに取材された時はポージングを決め、ノリノリだった。
保父 (ほふ)
坂本はるかと坂本かなたの通う保育園で保父を務めている男性。2人の行く末を心配しており、派手な生活を送る坂本万丸に注意を促す。その際に冷静ではいられず怒鳴ってしまうなど、教育熱心な人物。
坂本万丸の母 (さかもとまんまるのはは)
坂本万丸の母親。万丸とは正反対で、顔は地味だが性格はハデ。坂本万丸の父の部下が自宅に来たのをいいことに、ご近所の知り合いを誘って乱交パーティーを企てるなど、ハデというレベルを超越している。
坂本万丸の父 (さかもとまんまるのちち)
坂本万丸の父親。性格も顔も地味。そのため坂本万丸の母の地味な顔と、万丸の地味な性格をこよなく愛している。息子には「地を這うような登下校で一般的な、縁の下大学ヒザ下後進学部ごく一般科」に進学して欲しいと考えている。
横道 それ太 (よこみち それた)
忽然と現われる不幸の前兆学童。坂本万丸に取り憑いていたところを、烈津郷によってお祓いされる。その際、数万円を要求するなど、お金にがめつい性格をしている。
横道 絶望ノ介 (よこみち ぜつぼうのすけ)
横道それ太の父親。座敷に寝たきりでいつも咳をしていることから、「寝た切り座敷父親横道絶望ノ介」と呼ばれている。坂本万丸と品川玉蘭の仲を引き裂こうとした人物。
ジョニー
生活指導を担当している老年の男性教師。第二次世界大戦中に役所が燃えてしまったため戸籍がない。夏休みを境に生活が乱れてしまった、生徒の生活リズムを矯正しようと奮闘する。
鈴木
烈津郷の教え子の男子。単純明快な性格で、郷が発した駄洒落を真に受けて、板前になることを決意する。猪突猛進タイプで、進路相談が終わる瞬間には板前の姿になっていた。
鈴木 野次子 (すずき のつぎこ)
出席番号が「鈴木の次の女子」。語尾をいちいち伸ばした、間延びした話し方をする。チューリップが好きで、髪飾りもチューリップ型のもの。烈津郷より「チューリップと言えばパチンコ」という決めつけからのアドバイスを受け、パチンコ屋を目指すようになる。
その他キーワード
鉄道芸人 (てつどうげいにん)
大日本鉄道が、赤字を解消するために導入した駅員アイドル。一駅に1人導入されており、他の駅員よりも給料が高いなどの特権があり、テレビなどマスコミに顔を出すこともある。