いつもそばに しかるねこ

いつもそばに しかるねこ

もじゃクッキーの『しかるねこ』シリーズの一作。しっかり者のしかるねこと、おおらかなあまやかすねこが、それぞれの立場や考えを基に、主人に対して愛情を表現する姿を描く。主人を心配するあまり、ついつい厳しい物言いをしてしまうしかるねこと、本人は善意のつもりでも、その場しのぎの発言が多いために厄介ごとにつながりかねないあまやかすねこの、互いの言動の対比が特徴となっている。

正式名称
いつもそばに しかるねこ
ふりがな
いつもそばに しかるねこ
作者
ジャンル
エッセイ
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あらすじ

第1巻

最近、主人がお菓子を多く食べたり、カップ麵で夕飯を済ませようとしたりと偏食なことに気づいたしかるねこは、それを少しでも改善させようと指導することを決める。日々感じている疲れやストレスを食べることで発散したいという、主人の考えに理解を示しつつも、お菓子やカップ麵だけでなく、カフェインを取り過ぎたり、お酒の量が増えたりと、しかるねこの不安は募るばかり。主人の健康を心配するあまり、しかるねこはつい厳しい口調で偏食を叱ってしまう。するとそこにあまやかすねこが現れ、おいしいお菓子を大量に持ち込んで、夜であるにもかかわらず、いっしょに食べようと勧めてくる。当然ながらしかるねこは反発するが、するとあまやかすねこは、それなら自分だけで食べると台所に向かおうとする。主人だけでなく、あまやかすねこのことも心配しているしかるねこは、一人と一匹に対し、夜中に食事をしないように強く言い聞かせるのだった。(エピソード「食べかたに要注意」。ほか、6エピソード収録)

メディアミックス

LINEで、しかるねこの姿を描いたスタンプが有料で配信された。厳しく叱ったり、相手を気遣う発言はもちろん、かしこまったあいさつをしたり、照れた様子を浮かべるなど、しかるねこの多種多様なしぐさを楽しめる。またボイス付きスタンプで、しかるねこ役は上坂すみれが担当している。

登場人物・キャラクター

しかるねこ

人間の言葉をしゃべる性別不明の猫。一人称は「ボク」で、「~しなさーい」が口癖。全身が真っ白で、いつも眉間にしわが寄っているが、しかるねこ本人は、特に不機嫌というわけではなく、生まれつきこういう顔であると主張している。つねに身の回りに注意を払っていたり、先を見据えた思考をしたりと、しっかりとした考えの持ち主。また、人間の生活や文化に精通しているほか、パソコンなどの知識も豊富で仕事から生活まで、主人を巧みにサポートしている。まじめな性格で、主人がうっかりしたり、ずぼらなところを見せるたびに、ややきつい口調で叱る。しかし実際は主人の事が大好きで、ことあるごとに小言を言うのも、すべて主人のことを心配しているため。また、誰もいないところでは主人の様子を想像したり、想定外の事態に巻き込まれていないか考えたりと、心配性なところがある。あまやかすねこに対しては、主人を甘やかす姿勢にこそ苦言を呈しているが、悩みを打ち明けたり、いっしょに遊んだりと、非常に仲がいい。誕生日は1月5日。

あまやかすねこ

人間の言葉をしゃべる性別不明の猫。一人称は「ねこちゃん」で、ですます調に加えて、語尾を伸ばすしゃべり方が特徴。黒い長毛で、見た目はしかるねこより幼く、つねに屈託のない笑顔を浮かべている。楽天的な性格で、主人のどんなことでも許し、甘やかしている。今がよければそれでいいという考えを持つことも少なくなく、主人に対して夜中にお菓子を食べるように勧めたり、しかるねこに対しても、たまには主人を放っておいてもいいのではないかと誘いかけるなど、あまり相手のためにならない言動を取ることも多い。しかし、あまやかすねこ自身には悪意はまったくなく、相手を甘やかすのも、リラックスしてほしいという善意からきている。ふだんはしかるねこに注意されることが多いが、悩みを打ち明けられた際には励ましたり、いっしょに遊んだりと、積極的になかよくなろうと働きかけており、しかるねこからも内心では好かれている。誕生日は3月3日。

ベース

しかるねこ

怠惰な日常を過ごしがちな現代人を、厳しくも優しい姿勢で叱ってくれるしかるねこ。そんな彼の愛情あふれる叱責の数々を一冊にまとめた、ほのぼのした雰囲気の4コマ漫画集。もともとは著者であるもじゃクッキーがT... 関連ページ:しかるねこ

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