あらすじ
いつも君はナナメ上
陽介はごくごく普通の平凡な大学生。小さい頃よく遊んでいた幼なじみの百合は、2歳下の女の子。彼女は近所でも評判の美少女に成長し、いつの間にか一流大学合格。ミスK大にも選ばれていた。何年かぶりに陽介の前に現れた百合は「処女をもらって欲しい」と軽い口調で言い、陽介を驚かせるのだった。
2000日の憂鬱
澤村美月はイラついていた。平和に過ごしていた大学の天文同好会に天敵の諏訪慧が入部してきたのだ。中・高と一緒の学校に通っていた二人は成績が良く、常にトップを争っていた。だが美月は一度も諏訪の成績を抜けなかった。また中2の時、モテ男子だった諏訪は「美月の事が好きだから」と美月を出しに使い、交際を断っていたのだ。諏訪は大学でも相変わらず、美月を怒らせる発言ばかり。それでも美月は諏訪の存在が気になるのだった。
愛なんかくれてやる
朔田菜摘は大好きな作家、花村紫苑の担当編集になる事ができて大喜び。それは7年も付き合った社内恋愛の彼氏に振られた悲しみも吹っ飛ぶほどだった。紫苑先生の家に挨拶に行くと、無精ひげで不愛想なアニメオタクの男が顔を出した。女性作家だと思っていた菜摘はショックを受け、行きつけのバーで愚痴をこぼしていた。菜摘はバーの隅にいた男性から、カクテルをいただく。カクテルの贈り主は、さっきまで散々悪口を言っていた紫苑先生だった。
神様と、仲直り
大学生の柏葉夏樹は、イケメンで世渡り上手。男子からも女子からも人気はあるが、誰とも深くは関わらず、軽いノリで毎日を楽しんでいた。家庭教師のバイト先で雪村栞という少女を教える事になった夏樹。彼女は長い黒髪と透き通るような白い肌を持つ文学少女で、夏樹は彼女の凛とした姿に見惚れてしまう。
その時、君が泣いた~明莉~
今日は明莉の誕生日。明莉のもとに、酔っぱらったハルキから、夜中なのに呼び出しの電話が入る。彼は高校時代からの男友達で、同じ大学に通っている。酔っぱらっては明莉を近くの公園に呼び出すのだった。腹の立つ男と思いながらも、明莉は公園に向かってしまう。