概要・あらすじ
2011年、ある大学の構内で、学生たちに保護された一匹の黒いメスの野良猫。その黒猫は、保護団体に引き取られ、多くの仲間と暮らすようになった。ほかの猫たちが次々と引き取られていく中、黒猫の貰い手はなかなか現れない。そんな時、保護ハウスを訪れたのが、漫画家の樫本学ヴとその家族だった。黒猫を飼いたいと思っていた樫本は、彼女を引き取った。そして、家族会議で「黒い食べ物の名前をつけよう」ということになり、黒猫は「くろまめ」と命名される。こうして漫画家の樫本とくろまめの生活が始まった。猫の世話をしたり、いっしょに遊んだり、逆に慰められたりという日常。そして時々起こる小さな事件。何げない暮らしは、かけがえのない日々になっていく。
登場人物・キャラクター
樫本 学ヴ (かしもと まなゔ)
アラフィフの漫画家。丸い眼鏡に、みかんの皮の帽子が特徴。保護猫くろまめを家族として迎え入れ、愛情を注ぐ。くろまめのウンチ処理やトイレ掃除担当。『コロッケ!』や『学級王ヤマザキ』などの人気漫画を描いた、同名の実在漫画家樫本学ヴがモデル。
くろまめ
2011年、東北大震災の年に保護された黒猫。メス。保護ハウスで暮らしていたところ、漫画家の樫本学ヴの家族に引き取られる。推定年齢1歳で樫本家の一員となり、7年を過ごす。昔も今も変わらず、寝ているか食べているかというのんびり屋。実際に樫本学ヴに飼われている黒猫がモデル。